対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
むぅ…。いいもの。
いつか虐め返してあげるから…。
貴方も行ったの?
楽しかったのなら、よかった。
(微笑んで
私、私、は…。
人を、手にかけなければどうなっていたのかなって…。
そうしたら、手にかけた相手に凄く、優しくされて…。
私にはそんな権利、ないのに…。
居た堪れなくて、悲しくなった…。
あんな過去、望まなければよかったなあ…。
うん、髪は女の子の命だから。
でもなんだろう。
人のもの程羨ましく思えるというか…。
ふふ、変な使命。
本当は、他に一緒にしたいことがあるけど…。
今はそれよりも、貴方が楽しそうにしている姿を
もっと見ていたいな。
…貴方にずっと、いい事ばかりがありますように。
(祈る様に静かに目を閉じて