対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
うー…。意地悪…。
クロウディアの馬鹿。苛めっ子。
貴方なんて、嫌い…。
(されるがままで心地よさそうに目を閉じ
穏やかな声で悪態をついて
私、白くないもの。汚れているもの。
この間、過去をやり直せる
だとかいう変なお店について…。
何も酷いことをしなかったら
どうなっていたかなって思ったんだけど
そうしたら、酷い目にあった…。
光の中にいるのは、辛い…。
本当?ふふ、嬉しいなぁ。
(にこにこしながらそっと手を伸ばし
大切なものを扱うような手つきで髪に触れて
わぁい、サラサラー…。
いいなぁ。凄く綺麗で、羨ましいなぁ。
ねぇ、クロウディア。
私、また貴方と一緒にこの間みたいに
馬鹿なことをして遊びたいな。
一人でああいう事をするよりも
貴方と一緒にした方が、きっと、もっと楽しい…。