対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
二番目以降の人間に向ける愛なんて、出涸らしのお茶みたいなものじゃないですか
似てるのは色だけで、味も香りも価値はない
だってそうじゃありません?
例えば、二番目に大切な人を殺さないと一番大切な人が死んでしまうような状況っていうのを仮定してみましょうか?
その時貴女は二番目に大切な人をどうします?殺しますよね?
そうしないと一番大切な人が死んでしまうんですから!
……もし、妹さんが一番大切でなくなれば、その瞬間から貴女は妹さんを殺し得るということですよ
極端な話に感じますかね?しかし世界は常に人間に対して選択を迫るものです
二番目以降の人間に向ける、愛の紛い物の正体っていうのは、自分が他者を愛しているという状況に酔うためのおクスリに過ぎません
私はそう信じています