対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
うん…。
それじゃあ、最初から…。
私は…産みの親に、愛されなかった子供なの。
あの人達は私を産みはしたけれど、私のことなんかより
お金と派手な遊びが好きだった…。
そのうち、遊ぶお金に困って
私を売って、お金に変えたの。
愛してもらえなくたって
私にとってはたった二人の両親だったから
離れたくないって、言ったけど
あの人達は、私の意思なんて、どうでもよかったみたい…。
あの人達にとって私はきっと、凄く邪魔だったんだろうね…。