対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
『7月×日
幸せと思うならいつだって幸せ。
そう、私は幸せだ。
新しい家族も、大切な友達も
持っていなかった欲しかったものを
沢山、沢山この島で手に入れた。
幸せだ。幸せなはず。
なのに、どうしてこんなに満たされないんだろう。
どうしてまだこんなにも寂しいのだろう。
苦しい。悲しい。息苦しい。
一体なにが、足りないの?
私は、弱い。我儘だ。自分なんて嫌い。大嫌い。』