対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
貰ってばかりじゃ、いけないの…。
私はもらってばかりだったから
だから、きっと、誰も私といてくれなかったの…。
だけど、私は我儘だから…。
優しくされたいの、甘えたいの…。
私はすごく、酷い子で…。
大切な友達を傷つけて…。
姉妹だなんて、偽って…。
護りたいなんて、馬鹿みたい…!
あの子を傷つけたのは、不幸にしたのは私なのに…!
今も、なんにも、変わらないの…。
貴女は初めて会った私に、
こんなに優しくして、くれているのに
私にはなんにも、返せるものがないの…。
貴女はこんなに、優しいのに
私、あの人に、慰めて貰いたいって
私を助けてくれるのは、あの人じゃないと、嫌だって
そんなことばかりを、考えてるの…。
ごめんなさい、ヒルデガルド…。
私、貴女に、優しくしてもらう権利がないの…。
ごめんなさい…ごめんなさい…!