対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
『どうして、何もできなくなったら嫌われるのですか?』
(頭を何度も撫で、背中を摩りながら)
『私は冴来とこうして初めて会いましたが、冴来が何ができるのかすら、わかってませんよ』
『それでもなお、私はこうして冴来と一緒にいる……それでは、ダメですか?』
『少し泣いて、すっきりすれば、……溜め込んでいたものを出せば、少しは落ち着きますよ』
(そのまま、花風さんに泣くことを促すように)