門から正面玄関に至る道は庭園を真っ直ぐ突っ切る形となり、旬ともなれば甘やかに煙る無数の薔薇に埋め尽くされる
蔦薔薇のアーチが弧を描く薔薇園には数カ所四阿が点在し、ニンフやミューズ、クピドやユニコーンに人魚など、幻想生物を模した大理石の彫像によって見守られている
庭園の隅には硝子の鳥籠に見立てられた温室もあるようだが、今は使われていないらしく傷み荒廃している
今日も此処には薫り高く薔薇が咲く……
下宿人もそれ以外もご自由に雑談どうぞ。薔薇園までならどなたでも出入り自由です。
庭園には古今東西の見事な薔薇が集められています。観賞、散策、お好きにRPしてください。
(キリエんをむぎゅーと抱きしめつつ)
ただの脂肪ではないのだよキリエんよ……女の子の胸にゃ希望と夢が詰まってるのさ、ってどっかの人が言ってたじぇじぇじぇ
んでキリエん以外の皆さんどうもこんちはー。
若宮菫という中学一年生ですわい。ここんところの趣味はキリエん弄りだねぇ。めちゃこくってかわいいんだよねぇ。
私もマザーグースが大好き。
あとは童話も。
可愛いものや綺麗なものは皆だぁい好き。
ねぇ、女の子は何で出来てる?
女の子は何で出来てる?
(ネミッサさんに問いかける様に
マザーグースの一節を口づさみくすくす)
(笹鳴さんに視線を向け)
貴女はステラ・マリスであった…。
改めまして、こんにちは。
私は花風 冴来。
貴方もお散歩?良かったら一緒にどう?
素敵な声色か…。ふふ、ありがとう。
(くすぐったそうに微笑んで)
あはは。
ぎゅっとするのは、その子が貴女の事を
大好きだからじゃないかな。
大好きな人とはくっつきたくなるでしょう?
そう…。
私もここに住んでみたいけれど
これ以上彼方此方に部屋を借りてもなあ…。
むむ、ネミッサもです? たしかに素敵な声色のお歌が聞こえてきたので来てやったのです(どやぁ、となぜかドヤ顔)
……なにか私に隠れて言ったです?(ジト目)
(その後間髪いれずスミレにむぎゅられてじたばたしつつ)
やーめーれーでーすー!
頭の後ろによけーなしぼーを押し付けるなーですー!
(そのままサナに気づいて サキとも向かい合い)
む、そういえば自己紹介がまだだったのです
この館にシスター・ゼシカのご好意で住まわせてもらっているキリエ・オーラティオなのです
サナにサキ、覚えたのです
(ドキッと声をかけ驚き)
えっ、あ…えっと、初めまして…ですね…?
ここの洋館の子…なのですね…
か、勝手に入ってしまってごめんなさい…!
えっと…ネミッサさん、でしたね…
私は中津川笹鳴、と申します…宜しくお願いしますね…(ぺこり)
マザーグース…英米の伝統的な童謡…ですね…
小さいけれど、楽しげな声が聴こえてきたので…つい、足を運んでしまいまして…
あら、お客さまが一杯!お茶会ができそうね!それとも迷子かしら?どちらだと思うミスタ・ハンプ?(胸にだっこしたハンプティ・ダンプティのぬいぐるみに話しかける)
(中津川さんと若宮さんを見つけスカートの端をつまんで優雅にお辞儀)
ごきげんようミス……なんていうのかな?(小首を傾げる)
ネミッサのフルネームはネミッサ・ネモローサ、蔦薔薇の館の子なの。生まれたのはイギリスだけど。マザーグースをご存じかしら?(ご機嫌な様子でマザーグースの一節を口ずさむ)
ネミッサはマザーグースが大好き!
ミス花風っていうのね。素敵なお名前!こちらこそよろしく
ミス・オーラティオはネミッサのお姉さんみたいな存在、血の繋がりはないけれどいつも遊んでくれるの。怒るととっても怖いけど!あ、これは内緒よ?(本人の前でしーっと人さし指を立てる)
貴女達は、ここの住民…?
ふふ。ご機嫌よう。
私は花風冴来。以後お見知り置きを。お姫様方。
(ネミッサさんに倣いスカートの端を摘まんでお辞儀を返し)
貴女達みたいな可愛いお姫様達とならば喜んで。
仲良しなのね…。ちょっと羨ましいな…。
おーい、キリエんよー。わしを置いていくとは酷いではないかー。
いや別に待ち合わせもなんもしてないし置いてかれたわけでもないんだけどね、とりあえずむんぎゅ。
(すたすた歩いてきてキリエちゃんをむんぎゅと抱きしめる)
(きょろきょろと視線を動かしながらゆっくりと足を踏み入れる)
…き、教会の傍に、こんな立派な洋館があったなんて…
古風だけど、それも含めて絵になってるような…感じです、ね…
…?女の子の、歌声…庭園から、でしょうか…?
マザーグースが聞こえるわ!はっくしょん、みんな一緒に倒れましょう!
ミス・オーラティオ、貴女もあの歌声を聞いて?
ごきげんようミス・ブルーローズ、ネミッサ・ネモローサよ(冴来さんに向かいスカートの端をつまんで優雅にお辞儀)
お散歩ならまぜてくださらない?
Buon giorno!
おや、初めて見る顔なのです
薔薇の花輪を作ろうよ…♪
ポケットには花いっぱい…♪
(小声で歌いながら庭園を散歩
まあ……そうでしたの。私の想像が及ばず、失言をお許しくださいませ
蜘蛛は蝶を食べずには生きていけない……食物連鎖と弱肉強食はこの世の理ですわね。存じております
それでも私は神の御心を信じたい。たとえ綺麗事でも……どんな小さき生き物にも魂が宿ると信じていたい
人とて同じ事。他の生き物を犠牲にせずには生きていけない業を背負っている……それが楽園を追放されたアダムとイヴの末裔たる我々の原罪なのでしょうか
……あ(静かに去りゆく冴来さんを見送り腰を浮かし)
行ってしまわれましたわ
よろしければまた今度、お友達とご一緒にきてくださいまし
私は、全てを等しく愛する心だなんて持ってはいないもの…。
それに私の友達は、お茶を飲めないの。
あの子は、蜘蛛だから。
自由で綺麗な蝶達は大好きよ。
だけれど、私と一緒にいてくれる
あの子の方が、私はもっと好きなの。
だから、だから…。
…ごめんなさい。
(鳥籠にとまった蝶をそっと捕まえ
籠に閉じ込めた後
籠を抱きしめその場から走り去る)
(冴来さんの言葉に哀しげに顔を曇らせる)
そうですかしら……私はそうは思いません。蝶は空を飛び花の蜜を吸うために存在していると思います。それがすべての生き物を等しく愛し、すべての生命を尊ぶ御心ではないでしょうか
お友達の為に蝶を……なるほど、事情はわかりました
それなら今度はお友達をつれていらしてください
わざわざ鳥籠に閉じ込めなくても、あの蝶はこの薔薇咲く箱庭で飼っているようなもの
ここに来ればいつでも会えますわ
からっぽの鳥籠にひとりぼっちで閉じ込めるより、薔薇と一緒のほうが絵になりますでしょう
お友達にもお茶をご馳走しますわよ
(にっこり微笑んで冴来さんを見つめる)
こんにちは。
貴女は、ゼシカというお名前だったかしら。
蝶を閉じ込めるのは可哀想?
あの子達は私達人間に鑑賞される為に存在しているのよ。
それに、私は私の小さな友達の為に
どうしても蝶を捕まえなくてはいけないの。
(話している内に蝶がふわりと手に持った鳥籠にとまり)
あ…。
(とまった蝶を何処か切な気な眼差しで見つめる)
>響也くん
ふふ……音楽家を専攻されてる方は特徴的な手をしてらっしゃいますもの。節高で指が長くしなやか……技巧に長けてらっしゃいますわ。職業柄いろんな方の手を見てきましたのよ?ロザリオを繰る手や聖書をめくる手……神の御前で祈りを捧げる手の形には人の精神が宿ります。
>冴来さん
いらっしゃい。貴女はたしか虚さんのお店でお会いしたお嬢さんですね?お名前は冴来さんだったと記憶しておりますが……
そう言って頂けると光栄です。どうぞ好きなだけご覧ください。薔薇たちも褒められて喜んでおりますよ。
蝶は……先程あちらの白薔薇の方へ飛んで参りましたわ。その鳥籠に入れるのですの?閉じ込めてしまうのは可哀想だわ……
綺麗な薔薇園…。
ここなら蝶々も見つかるかしら。
(アンティーク調の小さな銀色の虫かごを抱えて周囲を眺める)
ああ・・・よろしく・・・お願いします。
ええ、俺の専攻は音楽です。手をみてわかるなんて、すごい・・・ですね。
>レイくん
まあ……幼馴染がいらっしゃるの?素敵な事。幼い頃に得た友達は生涯の友とも言いますものね。よろしければお二人の馴れ初め……いえ、出会いをお聞きしたいわ
寝子高は広いですものね。私の教会にもよく通って来てくださいますの。寮が近くにあるせいかしら……いずれにせよ有り難い事ですわ。
ふふ、意外ですか?子供の頃は内気で引っ込み思案、人と話すのにも大変な思いをしましたわ。けれどある方と出会って少しずつ変わっていきましたの。
両親を亡くし、孤児院に引き取られた私を何かと気にかけてくださったお優しい神父様。
それはそれは長くてキレイな銀髪で、幼い私は彼を「白い魔法使いさん」と慕っておりました。島に来てからも文通を続けておりますのよ?元気にしてらっしゃるといいのですが……
音楽隊も茨姫も有名ですわよね。私も大好きですわ。
青い鳥も雪の女王も……赤い靴は幼心に怖かった覚えがあります。ですがあれは高慢の戒めの物語。少女は片足の代償に心の安らぎと本当の幸いを得られたと思いたいですわ……
人魚姫は哀しくて泣いてしまいました。
図書室には大人向けの小説だけでなく絵本や児童書、童話集も充実しておりますのよ?前の持ち主の外交官夫婦に病弱な娘さんがいたとかで……きっとその子の為に集めたのでしょうね。
教会へはお気軽にお越しください。ステンドグラスを眺めているだけで有意義な時間を過ごせますわ
>響也くん
勿論、懇切丁寧にお教えしますわ。わからないことがあれば何でもご遠慮なく聞いてください
まあ、芸術科の学生さん?専攻は絵画、彫刻……(響也さんの手に目をやり)……ひょっとして音楽科ではありませんこと?
>(ゼシカさん)
ありがとう・・・ございます。
力仕事は任せて下さい。薔薇の世話はしたことないので、いきなりは無理ですが・・・。
やり方を教えてもらえるなら、薔薇の世話もします。
っと、自己紹介まだだったですね。
俺は寝子高一年、芸術科の篠崎響也です。
よろしくお願いします。
>レイ
ああ、今日からここでバイトをする篠崎響也・・・です。
これから、よろしくお願い・・・します。
何か用事とか要望があったら、気軽に言ってください。