(三人掛けのソファーとテーブルが部屋の中心に置かれ
壁際には座り心地の良さそうな
揺り椅子が一脚置かれている。
併設されたキッチンの奥からは
お菓子の甘い匂いがふわりと漂ってくる)
出来上がり…。
…作り過ぎちゃったかな。
一人より、誰かと一緒にお茶したいな…。
それは、よかった…
【と安堵したように表情が緩む】
えっと…コーヒーで
あっ、もふもふ……人参ジュースでもいい、だって
ううん。
そんなこと全然気にしないで。
遊びに来てくれてとっても嬉しいのよ。
今何か飲み物を用意するね。
勘助君は紅茶とコーヒー、どっちが好き?
もふもふちゃんには、人参ジュースが、いいのかな…?
(首を傾げ
あ……こんにち、は……
えっと、ありが、とう…
【緊張しながらも、ソファーに座る】
……ごめん、なさい
いきなり、あがりこんで、しまって…
…?
(人の気配を感じて振り返り)
あ、勘助君!いらっしゃいませなのよ〜。
どうぞ、ソファーに座って下さいな。
(嬉しそうに微笑みかける
(…………ここ、だよな?)
【勝手に入ってみたものの、緊張しすぎて立ち尽くしたまま】
お胸が弾けそう…。
(小萩さんの胸をじっとみていたがハッと我にかえり
僕も、お菓子屋さんになっても
今続けている好きな事は続けていきたいな…。
夏休みになったけれど、小萩ちゃんはもう
何処かにお出かけしたりした…?
僕は探検部の皆と鈴島に探検に行ったのよ。
ふー。(シャワー上がり)
ももさんの服はちょっときついです。
ももさんはお菓子屋さんが夢なんですね。
小萩は将来なんてあんまりはっきりとは決めていませんが、アートは作り続けていきたいな、と思っています。
Ratonっていう名前で
寝子高校の近くにあるお店なの。
店長さんは男の人で
とっても優しい人なのよ。
喜好君って男の子も僕と一緒に働いているの。
おまけ、させて貰いたいけれど
それは店長さんに相談しないと…。
お菓子作りは僕の趣味なのよ。
僕も将来自分のお店を持てたらいいなって…。
僕のお洋服で良ければ着替えにどうぞ。
僕もシャワーを浴びようかな…。
(PL:是非やりましょう!!
お菓子屋さんですか。ももさんらしいかわいいバイトですね。
今度遊びに行きますよ。おまけしてくださいね。
それで今もお菓子を作ってたんですか?
ふむー、憧れの人ですか。男の人ですか?
シャワー借りられるなら助かります。
着替え持って来てないですけど、汗かいたままでいるよりはずっといいです。
ももさんは浴びなくて平気ですか?
(PL:色々な面でOKかわかりませんが、一緒にシャワーイラストなどいかがでしょう?)
うん。
お菓子屋さんでバイトをしているの。
店長さんがとても素敵な人で…。
僕の憧れの人なのよ。
寒いのは重ね着をしたりすれば
我慢ができるけれど
暑いのはどうしても…。
クーラーや扇風機も
使いすぎると体に良くないし…。
良かったらシャワー、浴びる…?
あれ、ももさんバイトしてたんですか? 小萩は部活はいくつか出てますけどバイトはしてないですね。
はい、買ったらすぐに電話しますよ。
徒然草にも「家造りは夏をイメージするといい。冬はどんなところでも住めるけど暑い時期に住みにくいのはがまんできない」って書いてありますからね。
やっぱり暑いのは昔の人も大変だったんだと思います。
小萩も帰ったらシャワー浴びたいです。
お客さんがきてくれるのは
とっても嬉しいから、気にしないで欲しいのよ〜。
何時でも好きな時に遊びに来て下さいな。
あ…。
でも、バイトやお買いものでお留守にしてたらごめんね…。
携帯を買ったらアドレスを教えてね。
小萩ちゃんとメールや電話がしたいな…。
昔の人はお風呂に入れなくても平気だったのかな…?
今みたいな夏の季節だと
お風呂に入らないと体がべたついてしまって
大変だったと思うのだけれど…。
健康にも良くないのよー…。
パソコンは情報科の授業とか宿題以外ではほとんど使わないですね。
ハイテクな人はパソコンで絵も描けるらしいですが小萩は手で描くのが好きです。
ケータイは今度、ボタンが少ないジュニアケータイというのを買おうかと思ってます。
今は寮の電話を使ってます。
小萩は呼ばれてもいないのに勝手に遊びに来ちゃったんですが。
ああ、そういうのも冴来さんらしいですね。
昔の貴族は体臭を隠すために香水なんかを使っていたそうですが、冴来さんはそういうことは真似してないんですね。安心しました。
お口にあってよかった…。
(安心したように笑んで
ブラウニーを口に運ぶ。
僕も機械はあんまり得意じゃないの。
携帯は使えるようになったけれど
パソコンはまだお勉強中で…。
そういえば、お友達にお家へ遊びに来てねって
お誘いしたこと余りなかったのよ…。
お部屋が片付いていると落ち着かないみたい…。
でも、一度お掃除を始めると
とっても綺麗にお掃除をするのよ。
姉様、お風呂が大好きだから
猫鳴館でも毎日はいっているんじゃないかな…?
女の子は身だしなみが大切!っていつも言っていたし…。
久しぶりに姉様とお風呂へはいりたいな…。
ありがとうございます。
ブラウニーの香りとミルクティーの香りはどちらも甘くて柔らかくて、よく合いますね。
いただきます。(もぐもぐ)
おいしいです。二人だけで食べるのはもったいないですね。
まあ、小萩は友達いな……ハイテクは怖いのでケータイとか持ってないんですけど。
あー、冴来さんの話はなんか分かります。新しく作り出すお料理は好きだけど、元通りに戻すだけのお掃除とかお洗濯は苦手、みたいな。冴来さんきっとそういうタイプです。小萩もアーティストでクリエイターなので共感するところがあります。
そんな冴来さんが猫鳴館に一人で住んでいるということは、向こうのお部屋はかなりひどい状態になっているような気がします。廃屋とかほこりまみれの部屋はそれはそれで冴来さんのキャラに合いそうですけど、シャワーくらいは浴びてくれないと女の子としてだめです。
うん。じゃあミルクティーと
今朝焼いたブラウニーを…。
(台所へ向かい、二人分の紅茶と
ブラウニーを用意して戻ってくる
お家のことを一人でするのには
慣れてきたのだけれど
やっぱりお家に僕以外誰もいないのは
淋しいなって思うの。
だから、小萩ちゃんが遊びに来てくれて
僕はとっても嬉しいのよ〜。
姉様、お片づけは少し苦手みたい…。
でもお料理はとってもお上手なのよ。
>ももさん
紅茶が好きです。できれば甘いミルクティーがいいです。
お茶菓子ももらえるんですか? じゃあ、ももさんセレクトの一番おいしいやつをお願いします。
(当然のようにソファに座り込む)
お洗濯ですか? 忙しそうですね。
小萩は今は寮ですし中学までは実家にいたので一人暮らしは経験がないです。
ももさんは家事得意そうですけど冴来さんは苦手そうです。
小萩ちゃん、いらっしゃいませなのよ〜。
(小萩さんへ嬉しそうに微笑みかけた後
少し慌てた様子で洗濯物を籠に片付け
どうぞ、座ってくださいな。
すぐ飲み物とお茶菓子を…。
小萩ちゃんはコーヒーと紅茶どちらが好きかな…?
こんにちはー、遊びに来ましたよ!
姉様…。今何をしているのかな…。
また姉様と一緒にお料理がしたいな…。
(洗濯物を畳みながら少し寂しげに呟く