仲良くなりたい｜リアクション

仲良くなりたい

☆串田美弥子

「おはよう、串田氏」　
　伊賀解理は、朝の教室でクラスメイトの串田美弥子に声をかけた。
「あっ、おはよう、伊賀さん」　
　美弥子も笑顔で挨拶を返す。
「もうすぐ寝子祭だけど、串田氏は何か考えてるのかい？」
　解理と美弥子はキャンプやパンツ事件など、色々な出来事で一緒に巻き込まれたり遊んだりしている。
　胸のサイズも同じくらいなので、その辺りも解理が美弥子に対して好感を抱いている一因かもしれない。
「うーん、いろいろ楽しそうでどこから行ったらいいか迷っちゃうよね」
　時間もまだ早く余裕があった。楽しそうな美弥子に解理はのんびり言う。
「そうだな。僕も迷ってるんだ。ところでそろそろ寒くなってくる時期だね。そうなると串田氏のくしゃみが多発しそうな感じだから注意するんだ」
「ありがとう、気をつけるね」
　微笑んだ美弥子は何か思い出したようだ。
「……ところで伊賀さんはミス寝子高とか裏ミスターには出るの？」
「な、何言ってるんだ、僕はそんなもの」
　赤くなって否定する解理だった。

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