もぎたて☆フレッシュ！　～どんぐり農園の愉快な果物狩り～｜リアクション

もぎたて☆フレッシュ！　～どんぐり農園の愉快な果物狩り～

　神魂からの覚醒は、いつも酩酊を伴う。
　微かな頭痛。記憶を失ったという痛みの痕跡。
　
　一同はロープウェーに乗り、果物狩りの真っ最中だ。
　修はおぼろげな記憶をたどり、掌のドングリを見た。
　しばらく物思いにふけり、彼はそれをポケットに押し込んだ。
　誰かと約束した。そんな気がしたのだ。

「ドングリ粉の麺や菓子、今度作ってみるか」
「美味しそうですねー！」修のつぶやきに、優芽が反応する。
「食べてみたいのだー！」真央が手を挙げる。
「ドングリ狩りに行こう……九夜山に」
「行きましょう、ですです！」美咲紀が賛成した。

　ロープウェーの先、晴れ渡る青空の先に、誰かの笑い声が響いたような気がした。

　　　　南ば国　あんた知っちょうかいね？

　　　　レモンの花が咲きよーと
　　　　ミカンの実が膨らみよーと

　　　　風はふわふわ　空は青々

　　　　天人花はしゃーしくなくて
　　　　月桂樹はいい匂いがしちょー

　　　　あの国　あんた知っちょうかいね？
　　　　いっちょう好きな人　いまから一緒に行くけんね！

　　　（『シトロンの花が咲くところ』作詞・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ　訳詞・橘内みちる）

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あとがき

担当マスター：ぱーすぺ
ファンレターはマスターページから！

ありがとうございました！

今回は「初心に戻る」をテーマにいたしました。

マスターを続けていると、ある程度の「慣れ」が生まれてきます。
自分程度のマスターでも、慣れることは可能です。
ゲームならば、効率よく相手を倒せるテクニックのようなものです。

今回アクションを拝受し、
あえてそう言ったテクニックは使わずに臨もうと思いました。

「２０人が２０人、それぞれにバラバラの思惑で動くリアクション」

本当にできるのかわからない、理論上だけできる大コンボを作る作業に似ておりました。

皆様のアクションがエネルギーにあふれていたので、その力にひっぱらせていただきました。

ありがとうございました。また熱いアクションをいたしましょう。

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