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踏んづけちゃうんだから!
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静かな波が寄せては返す浜辺を、
矢萩 咲
は散策していた。
なんだか今日は無性に誰かを踏みつけたくなる。油断すると誰彼かまわず衝動に駆られて踏みつけようとしてしまう。
このままでは大好きな家族をも踏みつけてしまうと、咲は逃げるように外に出た。
こういう感覚を咲は知っている。
——どうせ、神魂のせいなのだ。はぁ、まったく憂鬱なことだ……。
七峯 亨
と出会ってしまったのはそんな折のことだった。
和装に鍛練用の木槍を持って、トレーニングに打ち込んでいるようだ。
季節外れの海に吹き付ける風は厳しいが、その分、自分を鍛えるにはいい環境のように思えた。
「……ん? 誰かが歩いてくるかと思えば、どうも姐さん、お疲れ様で……」
「あ、ああ……亨君も精が出るな……」
咲はざわつく胸を抑えながら、内心の動揺を顔には出さないように応えた。
「季節外れの海も、姐さんがいると随分見違えますぜ。普段の凛々しい御姿もさることながら、こりゃまた一層映えて」
「ま、また君はわけのわからないことを……」
「俺は大切なお人の前じゃ冗談は言わない主義なんで。ええ、まごうこと無き美人ですとも。日頃鬼と言いますが、お姫様と改めても」
亨は泉のように湧いて出る言葉で彼女を褒め讃えたが、咲はというと別のことを考えていた。
まさか、こんな場所で彼と遭遇するとは思ってなかったので、どんな顔をすればいいかわからないのだ。
彼からもらったラブレターの返事がまだなのに……。
それでも黙っているわけにもいかないので、無難に世間話でも、と深く考えないように話題を探す。
「ところで、亨君……申し訳ないが踏ませてくれないか?」
「はい?」
「……!? え、あ、今のはち、違うんだ……!!」
彼と出会って油断していた。もうひとつ抱えている咲の事情のことを。
——ちょっと何言ってるの、咲……! 変なことを言ったから、亨君も驚いて……え、笑ってる?
「さすが姐さん、照れ姿も可憐で。いやぁ、こんな姐さんになら俺ぁなんでも言うことを……むしろ」
「むしろ?」
「いや、だーーいぶおかしなことを言いますが、実は俺も踏んでほしいと思ってたところなんで」
亨も神魂のせいで、先ほどから妙な考えが、海の泡のように湧いては消え、消えては湧いていたところだった。
「ここで会ったのも縁ってやつですね」
ろっこん『縮身』を使って10分の1、19cmの人形サイズまで縮んで、亨は砂の上に降り立った。
「下は砂でこの大きさならいつもの一寸よりは持ちやしょう、踏み潰すほうがお好きならまた縮みますが」
「い、いや、待ってくれ。咲はまだ何も……! というか、君ももしかして神魂に……?」
「ええ、どうもそんな感じで。神魂のせいじゃどうしようもありません。さぁ、お願いしやす、咲さん!」
「神魂の影響ではどうにも抗えないが、しかし……」
普段から、有無を言わせない亨の勢いには飲まれがちだが、今日も飲まれてしまった。
流れで踏むことになってしまったが、気が引ける……なので、ブーツのそこで軽く踏んでみる。
「……っ! あふぅ……下が砂でも、なかなかの衝撃で。……さ、ほらもうひと踏み、いきやしょう!」
「こ、これでいいのか……!」
「がはっ! ……え、ええ、いい具合です、姐さん。それじゃ次はゴロゴロ靴底で転がす感じのをひとつ頼みます」
「し、神魂に支配されている割にはなんだか手慣れてないか、君……?」
「気のせいです。全部神魂の仕業です」
言われるがままに、亨を靴底で弄ぶ咲だったが、こうしているとなんだか……。
——気持ちいいかもしれない……。いつも彼には鉄拳制裁していたけど……こう、踏みつける快感というか……いいかも♪
咲の表情が段々怪しくなっていく。
「なに、その顔? 気持ちいいの? 答えたら……もっと踏んであ・げ・る♪」
「! え、ええ! この上なく気持ち良く幸福ですとも!」
「そう。なら、たっぷり咲に踏まれる悦びを噛み締めて……逝っちゃいなさい!」
「あふぅっ! ……は、はは、こうして踏みつけられるのは最高ですが、咲さんもなかなか意地の悪い……」
「? 何を言っている?」
「厚く硬い靴底の壁を取り払って踏んでくれてもいいんですぜ、俺には。素足で直に踏むのも、きっといい感触ですぜ」
「素足で……?」
きょとんとした咲だったが、微笑むと、ブーツを脱いで白い素足を露にした。
「さすが咲さん、話がわか……ぶっ!? さ、咲さん、足の指が口に……息が……ふがふが……!!」
「無駄なお喋りはそこまで。ほら、気持ちいいなら、もっとよがりなさい。態度で示しなさい、態度で」
「ふがふが〜!!」
心地良さに包まれながら、足と砂に押しつぶされていく亨。
——しゃ、洒落になってないぜ、咲さん。ああ、しかし、気持ちいい……し、死ぬかもしれないが!
人気のない浜辺で——隅のほうに体育座りしている人影があったが——ふたりの時間を楽しんだふたり。
夕日が半分ほど海の向こうに沈んで、辺りが闇に包まれ初めた頃、ようやく神魂から解き放たれた。
「……咲は何やってんだ。すまん、亨君……」
冷静になった自分の行いを恥じて、咲はどんより体育座りで浜辺に座り込む。
「なにを落ち込んでるんですか。咲さんの足を堪能できて、感無量ですぜ……! なんなら定期的に踏んでくれても……!」
「あ、あんなことできるか!」
「がはっ!」
大分踏んでやったはずななのに元気な亨を、再びげしげしと踏みつける。
「よくよく考えたら、神魂があろうがなかろうが、大体いつもと同じじゃないか、亨君は!」
とは言え、ふと思うところもある。
——ある意味こんな衝動をぶつけられるのは彼だけかもしれないな……。
そう思う咲だったが、けれども、まだラブレターの返事を出す気持ちにはなれなかった。
いつか、あの返事を出せる日が自分にも来るのだろうか……。
沈み行く夕日と足下でうめく彼を思いながら、少しおかしな咲の1日は終わるのだった。
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あとがき
担当マスター:
梅村象山
ファンレターはマスターページから!
マスターの梅村です。
シナリオにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
なんだかアブノーマルなシナリオになってしまいましたが、楽しんで頂けましたでしょうか。
あえてこのシナリオに足を踏み込んだ皆様なら大丈夫ですよね、きっと。
昔、某ミュージシャンのエッセイで読んだ、
好奇心からSMクラブに行ったとき、世間体を考えてMコースを選択した、
という話をリアクションを書きながら思い出しました。
もし、週刊誌にすっぱ抜かれた時、Mコースなら笑い話にできるけど、
Sだと冷酷な酷い人みたいなイメージがついちゃうから、だそうです。
なんかわかる!
それでは、また別のシナリオでお会いできたら嬉しいです。
梅村でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月11日
参加申し込みの期限
2015年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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