かってに応援ちゃんねる！｜リアクション

かってに応援ちゃんねる！

　後年、ゴールド千駄ヶ谷はこの時期、仕事関連で非常にナーバスになっていたことを明かす。
　寝子高で後輩と楽しくやっているときが、唯一心の休まる時だったと、彼は語っている・

「それじゃ、応援ちゃんねるも終わりだな……」
「スイマセン、千駄ヶ谷先輩……」若干困った様子で黒子が、紙束を抱えてやってくる。「ＦＡＸが来ていて……」
「ＦＡＸ！？」素っ頓狂な声を上げるゴールド。「そんなもの、募集していないぞ！」
「なんでも、寝子島のＢＬファンから、さっきの千駄ヶ谷先輩の発言についての問い合わせが……？」
「なんだ、そりゃ？」
「……旧市街にお住いの女性『濃厚なカミングアウトにびっくりしました』。星ヶ丘寮の女性『ぜひ、放送コードぎりぎりまで頑張ってほしい』」
「なんだなんだ？　何を求めてるんだ？」

「ＢＬなのだ！」

　叫んで飛び出すのは後木真央と、響タルト。

「腐女子の熱い視線を独り占めなのだ！」
「薄い本のネタで頭が一杯だよ♪」

　二人の声は、寝子島の全腐女子の代弁であった。

「うーん」頭を掻くゴールド。
「俺は、そういうのわかんねえな……テレビでの立ち位置ってのもあるし……。
　そうすると……」

　皆の視線が、すっかり安心して座っている望月に集まる。

「なっ……」不穏な空気にたじろぐ望月。「俺様は、脱ぎませんよ！　脱ぎませんってば！」
「あのなあ、望月……さっきも言ったけど」首を振るゴールド。「テレビ的には『絶対脱ぎません』ってのは、『脱がせてください』ってことなんだよ……」
「はやくしないと、ＢＬ法で捕まっちゃうよ♪」
「うわぁぁぁぁぁ！！」

このページにイラストを設定する