this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ドキッ☆ 男だらけの料理教室! ~ペロリもあるよ~
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
B班には料理に慣れた者が多く、小気味良い包丁の音が響いていた。先輩で料理経験の豊富な望月を中心に効率よく料理が仕上がってゆく。今回の料理教室では基本的なレシピは伝えてあるものの、味付けやトッピングなどは自由にアレンジできるため、生徒はそれぞれ辛みや具材を工夫していた。
「B班には……この具材を、プレゼントなんだな……」
「あっ。チャーシュー! 中華っつったらチャーシューですよね、ありがとうございます!」
望月は平野先生からタコ糸で縛られた肉の塊を受け取り嬉しそうに白い歯を見せた。B班はエビチリは全員で行い、望月・麗仁・修がチャーハン。葉月・煉が杏仁豆腐を担当する。
「うわ、ぐにゃっとしてる」
殻を向いた海老を人差し指と親指で摘まみながら、麗仁が感心したような声を出した。声を聞き、隣にいる修が麗仁に同意するように頷く。
「普段、魚介を手で持つことなんてないから生臭く感じるな」
「そうだね。恥ずかしいのだけど、僕はこれまで料理をほとんどしてこなかったから、食べ物を手で触るのも『触っていいのかな?』って思ってしまって」
うつむきながら話すと、麗仁のまつげの長さが際立った。
「俺も料理の経験は少ないんだ。こういっては何だが、宇佐見先輩や高梨先輩みたいに上手い人ばかりだと気後れするし、慣れていない人がいて助かってる」
「はは。そういうのってあるよね……。にしても、背ワタ取りって難しいな。結構深いところにあるね」
麗仁は爪楊枝を使って取ろうとするが、スルッと抜けてくれないらしい。
「結構手間だよなー。これって意味あんのかな。細いのが一本通ってるだけなのに」
葉月は包丁を使って切込みを入れ器用に背ワタを取っている。先ほどとった背ワタを指で摘まみながら思ったことを口にしてると、頭の上から煉の声が降ってきた。
「背ワタはエビの腸の部分なんだ。残したままだと苦いし、食感が悪いから取るのにはちゃんと意味があるんだよ」
「そうなんだ! 煉兄ちゃん物知りだねっ」
「いや、俺も前に不思議に思って調べてみたんだ。……エビの下ごしらえはこんなものかな。葉月君、一緒に杏仁豆腐の準備をしようか」
「うん! 煉兄ちゃん、俺、手あらって先に待ってるねっ」
葉月は下処理の終わったエビを修に預かってもらい、生臭い匂いを落とすように丁寧に手を洗った。煉は自分の腰ぐらいの高さぐらいしかない少年を見て、弟がいたらこんな感じだろうかと考えた。
「葉月君は手際がいいな。ゼラチン用のお湯も作ってくれるかな。やかんに入れるお湯はそんなにたくさんじゃなくても大丈夫だ」
「わかったー!」
金色のやかんは小柄な葉月が持つと大きく見えた。
「よーっし、こっちもチャーハン作るぞ! 麗仁ちゃんは米炊いて、修ちゃんは具材を切ってくれ。俺はエビチリのタレとアンカケ作ってる。わかんねーとこあったらいつでも聞いてくれ」
「アンカケですか? そんな工程ありましたっけ」
「いや、ないよ修ちゃん。俺のオリジナルー。A班は2種類チャーハン作るみたいだから、俺も具材でちょっと遊ぼうかと思ってさ」
そう言って、望月は瓶に入った干し貝柱と片栗粉を指さした。
「アンカケおいしそうですね。あの、ところでお米って炊飯器のこのメモリの部分まで水を入れればいいんですよね」
「そうだよ、麗仁ちゃん。そっちが終わったら修ちゃんの具材切りを手伝ってな!」
「はいっ」
麗仁が両の拳を握りしめて頷いた。望月は麗仁が料理初心者なのを察して麗仁の動きを見守ることにした。
「ええと、お米はとぎ汁が透明になるまでとぐんですよね」
「おう。でも完全に透明じゃなくていいぜー。うっすら米が透けて見えるくらいの透明度でオッケーだ!」
「はい。わかりました!」
麗仁も適度に指示が飛んできたほうが安心するらしく、スピードは遅いが大きなミスをしないで調理を進めることができた。修も速度より質、基本を大事にしながら具材を切っている。事前に予習をしてきたらしく動きに迷いは少ない。
「宇佐見先輩、チャーシューどういう風に切りましょうか。刻んで米と一緒に炒めますか。それとも、アンカケと一緒に上からかけますか」
「うーん、任せる! 2種類作るからさ。味の加減も麗仁ちゃんと相談して決めてみてくれ」
「わかりました。では混ぜる用とアンカケの飾り用で2種類の切り方をしておきます」
「八神くん。お米終わったよ!」
「お疲れ、天之川。長ネギを切ってもらっていいか?」
「うん。勿論ー。チャーシュー角切りにするんだね。具材が大きいと嬉しいよね」
「だな。あと、チャーハンの味付け片方頼んでいいか?」
「えっ、いいの?」
「ああ。俺は片方薄味で作るつもりだ」
「そっかー。僕はどうしようかな」
望月のアンカケに合うような味加減がいいだろうか。あとで望月と相談してみよう。
「……うむ、楽しくやれているようだな」
後輩ふたりの様子を見ながら望月は満足そうに微笑んだ。
調理が進み、煉と葉月は杏仁豆腐を冷蔵庫に入れ望月たちと合流。チャーハンとエビを炒めるべく熱したフライパンをみんなで囲んだ。
「中華鍋、でかいなあ。望月兄ちゃんみたいに片手で振るのは無理かも……」
望月の人さし指を小さな手で掴む葉月。
圧倒的計算!!! ろっこん発動!!!
(なっ。何だ、急に視界がキラキラするような)
そのろっこん効果は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしい気持ちを与える葉月は、きっと特別な存在なのだと感じました。今では私もお兄ちゃん――。
「そう、彼もまた特別な存在――」
「おい。望月?」
「――って、はっ!? サ、サンキュ煉ちゃん! 気を取り直して……ひとりじゃまだ厳しいよな、はーちゃん(葉月)は俺とやるか!」
「わーい。望月兄ちゃん大好き☆」
作 戦 成 功――。
葉月ハ 心ノ中デ にやりト 笑ッタ。
「……なんだか寒気が」
「大丈夫? 八神くん」
心配そうな麗仁の声。修は気を取り直し、
「あ、ああ。気のせいだと思う。じゃあ先に炒めるよ。火加減が命の調理は大胆に手早く……と」
手首を使いながら中華鍋を動かす。
(ん? 思ったより振れる)
先日スポーツショップにて同学年の女子にパワー不足を指摘された修。自身の成長を感じて地味に嬉しかったのは彼だけの秘密だ。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ドキッ☆ 男だらけの料理教室! ~ペロリもあるよ~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月13日
参加申し込みの期限
2015年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!