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チキチキ!第1回・寝子島トライアスロン
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●ラン競技(2)●
【寝子ヶ浜海岸(G-11)】
ひさしぶりに再会した弟は、
汐崎 ハイエ
とは対照的に、明るく社交的に成長していた。
これはトライアスロン大会の、1週間前の出来事。
「ぇ……水泳のコーチを、私に?
いやそんな事言われても……」
「そこをナントカー。ハイエはダイビングも趣味だシ、
スイミングクラブにも通ってたデショ?」
汐崎 キミ
からあっけらかんとそうせがまれて、とまどいを覚える姉・ハイエ。
自分が水泳教室に、小さな頃から通っていたのは事実だ。しかし、両親の別居で別々の国に離れ離れになった時、キミはまだ6歳だった。憶えているはずがない、と思う。
現在ホームステイ中の、2人の父親から、そのことを聞いたのだろうか?
「ネーネーハイエ、お願い! 海を渡るの不安ダヨー
今度のトライアスロン、ドーシテモ俺は、勝ちたいのサー」
だとしたら……水泳選手になるという夢破れて、彼女が挫折してしまったことも、もう彼は知っているのだろうか? 屈託のない弟の緑の瞳には、他意はないように見えるのだが。
「……ん。わかった」
溜息をひとつつき、渋々と承諾するハイエに、「ヤッター」と大喜びするキミ。
こうして、9年の空白を隔てて、汐崎姉はその弟のコーチを務めることになったのだった。
「ま、こんなもんでしょ。後は本番で頑張りなさいな」
寝子ヶ浜海岸での特訓の最終日。わずか1週間の練習期間だったが、適切に水泳のコツを弟に仕込み終え、「そういえば……」とハイエはキミに訊ねた。
「どうしても、この大会に勝ちたい、ってあんた言ってたわよね。何でよ?」
「ウン、優勝して賞品をゲットするのサー」
「へえ……まったく、ご苦労さまね。
いったい何なのよ、あんたがそんなに欲しい賞品って?」
「ハイエが欲しいモノ。ハイエは何が欲しイ?」
あっけに取られる汐崎姉。
「俺が優勝シタラ、ソレをプレゼントするヨー。何がイイ?
ねこでん定期券? なでしこリーグのペアチケット? サンマ1年分?」
「…………、じゃあ、マリパラの年間パスとか」
ぼそっと言った遠慮気味の小声に、
「ウン! じゃあ優勝しタラ、俺とイッショに水族館に行こうネー」
弟は、確かにそのプレゼントを姉に贈ることを、約束したのだった。
【桜栄邸前(D-9)】
再び、現在。
「こいつ……どっから現れた!?」
志波拓郎は、確かに振り切ったはずだった。
しかし代わりに自分に並んだハーフの選手に、驚きを隠せない
御剣 刀
。
「あはは! やっぱハイエはソーでなくちゃ!」
サングラスを投げ捨て、何がおかしいのか快活に笑い出す
汐崎 キミ
に、ぞっとする御剣。
はるかに遠ざかるその2人の背中を見送りながら、路上に捨てられたサングラスを、
汐崎 ハイエ
が拾い上げた。汗でくもったレンズを、その繊細な指で愛おしそうに拭い、
「何を言わせるのよ、ばか……」
整ったその白皙の顔が、自分の言った先ほどの台詞を思い出して、ぼっと赤面する。
「……でも約束よ……私のために勝ちなさい!」
しかしもう一度、たしかにその約束を、口の中でちいさく繰り返すのだった。
激突、
御剣 刀
VS
汐崎 キミ
。
再び、御剣の脳裏にひらめく、撃鉄が落ちるイメージ。しかし──
「くっ……今度は駄目なのか?」
ろっこん【加速】、不発。さきほどの爆発的な瞬発力を思い出し、もう一度あの体験の再現を試みる御剣だったが、あの加速力はもう湧き上がらず。
能力の連続使用ができないのか、または沿道に一般の観客が増えてきたためか。その両方かもしれないが、もれいびの自覚がまだ薄い御剣には、そのことが分からない。
しかしたびたび同じことが起これば、その体験に同じイメージが絡んでいることは、御剣も学習する。あの加速は最後の追い上げに用いるつもりだったが、志波拓郎との競り合いにより、思わぬ早いタイミングで使わされてしまったのが、痛い。
そこを、汐崎キミの追撃に捕まった状況になっている。
「あれハ……?」
熾烈な3〜4位争いを繰り広げていた汐崎弟が、ふと視線を外して前を見た。
つられて御剣も、コース前方を見る。
「……トップの2人か!」
ついに、つかまえた。あれは、1〜2位の
寝子 サンマ
さんと、
神薙 焔
の姿だ。2人とももはやトップ集団とは呼べないほど、へろへろに弱っている。
神薙は、あの自転車競技に、配分できる全ての体力を注ぎ込んでしまったのだろう。このゴール直前まで2位という大健闘を見せたが、そのアドバンテージもここまで。
意外だったのは、サンマさんである。走り自体はそんなに遅くないのだが、ちょっとした段差やカーブがあるたびに、いちいちすっ転んでペースを落としている。
誰も看破する者はいなかったが、サンマさんは自転車だけではなく、ランにも弱かった……。
そのサンマさん、神薙焔の2人をたちまち後方に抜き去り、キミと御剣、ランで1〜2位に浮上。
そして、ついに2人の前方に、寝子島高校の校舎と講堂の建物が見えてきた。
「あは! トップはイタダキだヨ!」
ガッ。
駐車場に入るその最後のカーブで、内側から肩にタックルをぶつけて、大きくライバルを外のコースに押し出すキミ。
「ぐっ……この!」
サッカー部の激しい当たりに、思わずそのウェアを掴もうとする御剣、しかし膝上まで一体化したキミのウェアに裾は無く、その手がむなしく空を切る。
「!!? なん……だと?」
そして、カーブで大きく外に膨らんだ2人の内側のコースに、御剣は信じられないものを見た。
「マイペース……うん、マイペース……。
待っててね、コトラ……もうすぐだよ……」
ふわふわ赤毛の、第3の選手。
シーサイドタウン駅前CPを10位で通過したはずの、
光村 日向
の姿である。
【寝子島高校西門(F-9)】
さてさて、その頃。
ゴールの西門前では、とんでもない事態が発生していたのだったが、説明のために10分ほど、時間をさかのぼろう。
「あれっ、納君だー。そんなところで、何やってるのー?」
駐車場に自転車を止めた
緑野 毬藻仔
が、友達の
納 十一
に声をかけた。
毬藻仔はあれからも、要所要所の並走で選手にボトルを渡し、自分はひと足先にこうして、寝子島高校へと先回りしてきたのだった。ゴールで選手たちを出迎えるために。
ところが、その駐車場で何やら十一が、重たそうな大八車で進退きわまっているではないか。
「あ! 毬藻仔だ! おーい! よかったら植え替え一緒にやらない?」
「えっ? ……植え替えって?」
聞けば、校庭の花壇の花が、猫に掘り返されて枯れちゃったのだと言う。根っこまでやられてしまったので、こうして十一がツルバラの苗を運び、植え替えようとしているのだそうだ。
「うんうん、そっかあ、へー。でも、一人じゃ大変そうだよね。
私も、お手伝いするよー」
「ありがと! でも、人がいっぱいで大八車が通れなくって、困ってるんだ。これ、何?」
毬藻仔から説明を受け、
「ん? 今日トライアスロンの大会なんだ。だから車あんまりとおってなかったんだね」
「うん、もうじき先頭の選手が来るんだよー! だから花壇の植え替えは、その後にしよっか」
「おお、白熱するんだろうな! 楽しみだな! おれも応援しよ!!!」
「あっ、もう来たよ! ほら、あれ!」
駐車場の角のカーブを曲がって、3人の選手が現れた。
「おお! 先頭が見えたぞ!」
といっせいにそちらを振り向く観客、そして、
「うおっ、3人とも一歩も譲らないじゃん! おれまで熱くなってきた!
誰が優勝するんだろうな! みんながんばれー!!」
MAXにテンションが上がりまくる十一、すると……
「あ、あれれれ? 大八車に乗せてた苗がすごく大きくなってる!?」
ふと背後を振り向くと、選手に注目している観客たちの後ろで、山と積んだ鉢苗のツルが、ニョキニョキと伸び始めているではないか!
テンションMAXにより、納十一のろっこん【植物活性化】が発動。
「わわ、何これっ!」
毬藻仔も振り向いて、思わぬ事態に驚きあわてるが、2人がアワアワしているうちに、ツルバラのツルが、ゴールゲートを塞いでしまった!
「こ、これじゃあゴールできなくなっちゃう!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月02日
参加申し込みの期限
2013年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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