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ある日あるとき君に壁ドン☆
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緑野 毬藻仔
は不思議な光景を見た。ちらほらと、校内の人々が誰かを壁に押し付けるような行動をしている。
(流行ってるのかな)
今は昼休みだが、午前中の授業と授業の合間の休み時間にも、そんな光景を見た気がする。
購買で買ったサンドイッチと、ねこーひーを片手に、毬藻仔は廊下を歩いていた。
(あ。あのハチマキは……)
廊下の先で、見知ったハチマキを見かける。毬藻仔は叫んだ。
「納くーんっ」
納 十一
だ。クラスは違うけれど、ちょくちょくいろいろなところで会っては遊ぶ。そんな仲だ。
「毬藻仔ー! 一緒に弁当食べよ!」
「一緒に? うん! 一緒に食べよっ」
毬藻仔は元気よく頷いて、十一と一緒に食べる場所を探す。
中庭やら食堂やらは、多くの生徒で混み合っていた。だから2人は屋上で食べることにする。
屋上に行くと、先客がいた。冴来と勘助が、仲良く昼食をとっている。
2人の邪魔をしないよう、少し距離をとって、毬藻仔は背伸びした。
「うーんっ、涼しくなってきて屋上、気持ちいいねーっ」
「あー、屋上の風が気持ちいい! ちょっと殺風景だから花とか育てないのかな、ここ」
「育てられるなら育てたいねぇ」
秋の風を肌に感じる。夏の熱い風とは違って、とても心地良かった。
フェンス越しに、毬藻仔は腰を下ろす。隣に十一も座る。
「いっただきまーす」
サンドイッチをひと口頬張ってから、毬藻仔は十一が何を食べるのか気になって、十一を覗き込む。
「今日の弁当は、かぼちゃ煮物に胡麻和えに、柚子胡椒野菜炒めと白米!」
「野菜だねぇ」
「うん、いつもどおり野菜オンリー! 毬藻仔はサンドイッチかー」
毬藻仔は十一の言葉に頷いて、もうひと口頬張る。
「そういえば、今日なんか皆壁に話してるよね、今流行りなのかな?」
「私も見たよ。昨日までは皆してなかったと思うんだよねぇ」
「うーん……おれにはよくわかんな……」
ガシャン!!
大きな音がした。金網がゆらゆら揺れている。
(え、な、なに?)
突然のことで、毬藻仔は状況を把握できなかった。だがしかし、なぜか隣に座っていたはずの十一が目の前にいた。
金網に手をついて、数秒立って、十一は我に返った。
「あ、あれ、なんでおれこんなことしてるの?」
その理由は、毬藻仔にも分からないようだ。毬藻仔は困ったように笑って、食べかけのサンドイッチを十一の口元に向ける。
「た、たべる?」
「……サンドイッチもらっていい? うん、美味しい」
貰ったサンドイッチを頬張って、飲み込んで。
「じゃなくて、なんか手が勝手にっていうか、金網だから結構手が痛いなこれ……」
十一は自分の手を見る。少し金網の痕が付いてしまっていた。赤くなっているだけだから、しばらくすれば元に戻るだろう。
それよりも問題は、十一の中にある不思議な気持ちだ。
(……なんか気持ちが変、おかしいな……)
「大丈夫?」
「胸が熱いっていうか、なんだろう、身体動かした後みたいになってる」
少し黙ってから、あっ、と十一は気付いた。
「ごめん、邪魔だったね!」
十一は毬藻仔に壁ドンをするような姿勢だったのだ。離れる十一を捕まえて、今度は毬藻仔が十一に壁ドンし返した。
「こ、こう? だよね」
「あれ? 毬藻仔もやり返し?」
なんとか壁ドンの姿勢にはなっている。なってはいるが。
「えへへ、おれのほうが背が高いからなんか物足りない感じ!」
「これでおあいこだよね!」
「これでお互い様か!」
十一と毬藻仔は互いに笑い合って、昼食を再開した。
「おれのお弁当、ひと口食べる?」
「いいの?」
「サンドイッチもらっちゃったからさー、野菜しかないけど」
「野菜美味しいよね」
なんだかよくわからないが、ゆったりと時間が流れていく。
「うーん、さっきのなんだったんだ? とりあえずご飯食べるか……少し喉渇いちゃったし……」
不思議そうに首を傾げて、十一は柚子胡椒野菜炒めと白米を口へ運ぶ。
隣では毬藻仔がかぼちゃの煮物を美味しそうに食べている。
「そういえば、ちょっといい香りしたな……何の香りだろう?」
そんな、秋の昼休み。
御巫 時子
は周りを見る。皆、壁の近くで話しているようだ。同じように壁に手をついて。
(流行っているのでしょうか?)
廊下を歩いていくと、生徒会長の
海原 茂
を見つけた。時子は茂に挨拶をする……はずだった。そのつもりが、なぜか身体が勝手に動いていた。壁に手をつくでもなく、茂を抱きしめるような不思議な格好になっている。
時子は茂を真剣な目で見上げた。
「本の中のお姫様にばかり夢中になってると、焼きもちを焼いてしまいそうです……。私にも夢中になってください……」
言ってから少し経って、時子は首を傾げる。
挨拶を言おうとしたのだが、不思議なこともあるものだ。
「形は少し違うが、これも壁ドンか……」
「これは壁ドンというんですね」
「ああ。神魂の影響だ」
「茂さん、先程はすみませんでした」
時子は誤解とは伝わっているとは思ったが、茂に謝った。
「神魂のせいだ。気にしないでいい」
茂は心広く、そう言ってくれた。
(いつか大好きな義弘先生に壁ドンされたいな)
宮祀 智瑜
はそんなことを考えながら放課後の校内を歩いていた。
(見つめられて甘い言葉を近くで囁かれて)
うっとりとした目で、智瑜は辺りを見回し、違和感に気付いた。
どうも、皆が壁ドンをしているようだ。
こういうときに義弘先生が……と、智瑜は周りを見渡す。しかし、探し人の姿はない。
(残念です……)
がっくり肩を落として、智瑜は帰ることにした。
その帰り道で、智瑜は
桃井 かんな
を発見した。
「かんなちゃん、今日もおつかいですか?」
智瑜がかんなに話しかけたそのとき、側を車が走り抜ける。
かんなを守ろうと智瑜が動いたそのとき、なぜか、壁ドンの体勢になっていた。
「大丈夫?」
心配そうにかんなに尋ねる。
「怪我がなくて良かった。家まで一緒に帰らない? もっと一緒にいたいから」
智瑜はかっこよく微笑んで言った。
突然のことに驚いたのか、黙ってこくりとかんなが頷く。その頬は少し赤い。
そして、数分後、智瑜は我に返った。
智瑜の心は複雑だった。
(かんなちゃんを守れたら嬉しいけど、壁ドンはするんじゃなくてされたいんです!)
「かんなちゃん、小学校でも壁ドンは流行ってるのですか?」
「今日は皆が壁ドンしてるの見たよ」
最近の子は進んでいるようだ。
「でもやっぱり、壁ドンされるなら好きな人がいいです」
智瑜は力説する。
「好きな人にされるから嬉しいんです! かんなちゃんもそう思いませんか?」
「思うよ」
「ですよね! ね!」
智瑜はかんなと手を繋いだ。またいつ車が来ても、すぐ守れるように。
送ると言った手前、きちんと家まで送っていきたいという気持ちもあったのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月04日
参加申し込みの期限
2014年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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