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走れ平助!
【走れ!平助】いいなの弁償珍道中
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●いいひと(笑)
大田原 いいな
は激怒した。
必ず、かの不幸体質のうっかり者から『豚玉』の代金を徴収してやると決意した。
いいなには店の経営がわからぬ。いいなは、旧市街のお好み焼き屋『うさぎ屋』の居候である。
叔母が経営する店を手伝いながら、寝子島で女子高生ライフをエンジョイしてきた。
けれども異性に対しては、人一倍に敏感であった。
リュックを背負って、しょぼしょぼと歩きながら項垂れる。小さな手の中には、皺だらけの請求書。
「加藤平助とか言ったか……叔母上に『弁償させて来い!』と言われはしたが……」
いいなは母の再婚相手に、強引に言い寄られた経験から、一部を除く男性に対して強い不信感を持っている。
そんな いいなに対して、叔母はまるで容赦がない。
あるいは、いいながトラウマを克服することを、願っているのかもしれないが。
平助も平助だ。
自分で弁償しますと言ったくせに、スコンと忘れてしまっている。
平助はいい人ではあるが、あらゆる面でルーズな男でもあった。
お陰で姪から、おずおずと無残な状態になった『豚玉』と、さんざんな報告を受け取った叔母は、鬼の形相で再び『豚玉』を作り直すと、配達して再び戻ってきた いいなのデコに、平助宛の請求書を叩き付けた。
激情の溢れる文字を見るたび、叔母の憤怒の表情を思い出し、身震いする。
商売は信頼が大事だ。お得意様をお待たせした今回の失態は、『豚玉』一つの代金で購えるものではない。
「お詫びに、彼女も連れて、うちに食事に来るように言って頂戴!」
「は、はひ……!!」
叔母には、逆らえない。
「とはいえ、あヤツの家には行きづらいのう……彼女の方にあたるか」
いいなは、さっさと問題を先送りすることにしたのだった。
吉祥寺 黒子
は旧市街から星ヶ丘へと引越しの準備中であったが、人ごみに見え隠れするひどく懐かしい顔に、思わず脚を止めた。
「平助……?」
ああ、そうだ。間違いない。かつて親交があり、弟分でもあった平助だ。
相変わらず、締りのない顔をしている。
平助は黒子からの一種の熱を帯びた視線には気づくことなく、傍らにいる筋骨隆々とした女性にへらへらと話し掛けている。
(!? ……なんだあの女……もれいびか?)
個人差があるものの、その身に神魂を宿しもれいびとなった人間の中には、神魂の存在に対して敏感な者がいる。
黒子がそうであるかは、わからないが。
注視する黒子の前で、松子は元の黒髪と若い女性に相応しい、ふっくらした体を取り戻した。
やがて三人はすれ違ったが、その時は、平助が黒子に気づくことはなかった。
無理もない。
二年前、突然病魔に冒された黒子は、長きに渡って闘病生活を送っており、昔とは変わり果てている。
「あれは十中八九ろっこんだ……。……もれいびが平助を虐げてるなんて、許せねえ」
黒子は知らない。もれいびを憎悪する彼女自身の体にも、その力が宿っていることに。
しかして、黒子の心に暗い灯がともる。
再び表参道商店街。自他共に認めるインドア派の
八神 修
は、ただいま絶賛お買い物中である。
先日、寝子島高校の生徒達を謎の倦怠感が襲い、
保健室をパンクさせる事件
があったが。養護教員の
鷲尾 礼美
や、同じように保健室にやって来ていた
野々 ののこ
達との会話の中、修は自身に体力が欠けている事を悟る。
女の子の ののこですら、体を動かすのは楽しいと言っているのに、まだ若い身空で体育の授業でアレやソレやの不具合を生じているというのは、どうだろう?
「体力を強化しなくては」
心に誓い、修はまずランニングをはじめたが、あまりのきつさにすぐに挫折した。
「はぁはぁ……い、いきなり走るのはダメだな……もっと徐々に慣らしていかなければ」
悲鳴をあげる体を引きずりながら、唯一まともに動かせる思考回路で、修は冷静に分析する。
結果。日々身の回りのちょっとした事……例えば出来るだけ階段を使う、日課の掃除もモップではなく、雑巾がけにするなどで、ささやかながらも無理のない範囲からステップアップを図ることにした。
星ヶ丘に住む修が、わざわざ旧市街まで出向いて自分で買い物をするのも、そんな体力強化作戦の一環だ。
「現金で買い物をする、というのも新鮮で楽しいものだな」
と。
「ぶにゃー」
「ん? 人懐こいな、お前。腹が減ってるのか?」
足元にすりすりしてきた一匹の猫に目を留め、修は屈み込んだ。
丁度、平助が真横を通り抜けるタイミングで。
ガッ!!
修の体に躓いて、平助が盛大にすっ転んだ。
勿論、躓かれた修と、足元にいた猫も巻き添えにして。
「うわああぁー、ごめんなさいぃっ!!?」
「いってぇえっ!! ……って、猫!? おい、大丈夫か?」
「え……? わあぁー、蹴飛ばしちゃったかな!?」
見れば猫が足を引きずっているように見える。
「ああああ、猫~! どどどどどうしよう!!?」
すぐに猫を確保した平助であるが、取り乱して右往左往している。
「落ち着け、動物病院に連れて行くんだ」
「そ、そうだな、病院、病院だ!」
修はタクシーを止めて、平助をなだめつつ、共に動物病院へ向かったのだった。
「じゃあなんだ、あんた毎回ドジを踏んで、その松子って彼女を待たせてるのか?」
動物病院のロビー。修は、なぜか平助の身の上話を聞いていた。
「うん、自分でも何とかしたいと思ってるんだけど。なぜか毎回、そうなっちゃうんだよなぁ……」
嫌になっちゃうよ、と平助は顔を歪め、情けない笑みをこぼした。
長い指を、せわしなく組みなおしながら修は思案する。
どうにも平助の不幸体質は、理屈では説明出来ない。しかし……。
「いいか? 次のデートは二時間早起きして、ゆとりをもって対処しろ。落ち着いて行動するんだぞ。俺も付き合うから……」
「でも、それじゃあ君に悪いよ」
修の親身の申し出に、驚いて目を見張る平助。
「いいんだよ」
連れてきた猫のお腹には、赤ん坊がいた。
思いがけずお産になってしまい、帰りはたっぷりと日が暮れた後になってしまったが「猫が無事で良かった」と半泣きでつぶやく平助の背中を、修は優しく叩いた。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月08日
参加申し込みの期限
2013年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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