寝子島少年探偵にゃん！｜リアクション

寝子島少年探偵にゃん！

「わかったんだ！　もう泣かなくていい」
　勇樹は、肩で息を切らせながら少女の前に戻ってきた。
　その手には、猫。
　数匹の猫を根性で抱きかかえ、勇樹は少女の前に連れてきたのだ。
　少女の傍には、この事件にかかわった皆が集まっていた。
　ねこったーで拡散した勇樹の情報を見て、病院へきてくれたのだ。
「さぁ、触れてみて」
　大好きな猫を、少女はぎゅうっとだきしめる。
「会いたかった、ずっと、会いたかったの……っ」
　わぁっと上がる歓声。
　いつの間にか、沢山の猫たちが周囲に集まっていた。
　その中には、由貴の靴を盗んだあの黒猫の姿ももちろんある。
「俺の靴！」
　由貴が即座に見つけ、黒猫に駆け寄る。
　黒猫は、ひょいっと由貴の足元に靴をかえした。
　そして、ぺこんと頭を下げる。
　まるで、ごめんなさいをするかのように。
「あ、ありがと……」
　拍子抜けするぐらいあっさりと、そして頭まで下げられては、由貴も許さざるおえなかった。
「よかったね、ゆきおにーちゃん」
　海美もご機嫌。
　勝治郎をおちょくったデブ猫も、そ知らぬ顔で混ざってる。
「あるんだね。御伽噺みたいなほんとの話」
　祐司が呟くと、勘助も頷く。
「そうだ、良ければなんだか……買ってきた靴、履くか？　もう直ぐ退院できるんだし」
　勇樹は罠用に使った新品の靴を少女に差し出す。
　小花のコサージュが付いたその靴は、シンデレラのように少女にぴったりだった。
「よかったな」
　わしゃわしゃと、どさまぎで少女の頭を撫でる信彦。
「最高だな。オレさまちゃんとおそろいの猫耳と尻尾もつけてやるんだぜ。これで今日からオマエもオレさまちゃんたちの仲間だ！」
　一色が少女に猫耳と猫尻尾をつけてあげる。
「みんな、ありがとう！」
　満面の笑顔を浮かべ、みんなにお礼を言う少女。
　皆の顔に、同じ笑顔が広がった。　

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あとがき

担当マスター：霜月零
ファンレターはマスターページから！

　はい、皆様こんにちは。
　皆様のご協力で、事件を無事、解決することが出来ました。
　ですが今回も白紙アクションの方がいらっしゃいました。
　白紙の場合、リアクションでの描写が無し、もしくはほんの少しの描写となってしまいますので、次回はぜひ、アクションのご提出をお願いします。
　ご参加、ありがとうございました。

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