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寝子島高校
本日の回答者はこっくりさんです
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その日、
御鏡 聖
は学校が終わるとまっすぐに寝子島神社に帰りいつものように銀ぎつねのぬいぐるみ・しろに今日あった出来事を話して聞かせた。
「……そういえば」
昨日、同じ学校の刀がこっくりさんをやっていたのを思い出す。こっくりさんは狐が関係する霊だ。しろをこっくりさんとして呼び出して話をすることはできないだろうか。
――以前の私なら迷信の類ですませていたのに。
困ったように笑う聖。らっかみ、もれいび、妖怪たちのことを考えると、こっくりさんもあながち迷信とも思えなくなっていた。冗談半分、期待半分でしろとの対話を試みる。境内の掃除は急がなくても大丈夫だ。
「こっく……いえ。しろ、しろ、お話しましょう?」
10円玉に指を乗せて話す。聖の瞳はぬいぐるみを捕えていた。
しかし、10円玉は動かない。
「え」
かわりに、影が10円玉まで伸びてきた。しろの影だ。影は10円玉と鳥居を交互に行き来して、10円玉の上に落ち着いた。細い影が聖の指とわずかに重なる。
「……こっくりさん。こっくりさん。どうぞおいでください」
10円玉はすんなりと動いた。
「あ、えと。しろは、贈った毬をどう……喜んで、くれていますか?」
も、ち、ろ、ん。
聖の胸がドキドキと高鳴った。ぬいぐるみに目をやる。無表情な瞳がこちらを見つめている。伸びる影はわずかにゆらめいている。
影はしゃべらない。だから聖は言葉を重ねる。
「しろは私に言いたいこと、ないですか?」
い、つ、も、あ、り、が、と、う。
「してほしいことはある?」
10円玉は戸惑うような間のあとに、
お、そ、ら、が、み、た、い。
と意思を示した。少し照れたように影がゆがみ、10円玉は鳥居の位置まで戻ってしまう。
「そうね。一緒にお空を見ましょうか。とても綺麗に晴れていますよ」
聖は巫女服に着替えると、しろを連れて部屋を出た。
参道商店街を抜け、寝子島神社を目指す小学生がいた。
夢月 姫
と
松葉 こと
。猫のしろとくろがお供のように後ろをついてくる。
「でねでね。こっくりさんを呼ぶ紙には鳥居が書いてあるから、神社でやったほうがいいと思うんです!」
「そうなんだ。……あ、鳥居の横の猫さん。白と黒にちょっと似てるね」
「ほんとだ!」
本来なら狛犬がいるはずの場所だが、寝子島神社では猫が鳥居を守っている。苔のついた台座から見下ろす猫の表情はどこかユーモラスだ。
境内では聖が竹ぼうきで掃除をしていた。近くのベンチには狐のぬいぐるみが座っている。
「こんにちは。いらっしゃい」
ふたりに気づいた聖が話しかける。姫は元気に挨拶をし、ことは小さい声ではにかみながら挨拶をした。
「このキツネさん、お姉さんのお友達?」
姫がぬいぐるみを見ながら話しかけると、聖はそうですよ。と微笑む。簡単に自己紹介しあう。狐のぬいぐるみは聖の大切なお友達らしい。
「今、キツネさんはひなたぼっこ中なんです。お隣は空いていますから、自由に座ってくださいね」
「あ、ありがとうございます。聖おねえちゃん」
ことは聖にぺこりと頭を下げた。
こと達はそこのベンチに座ってこっくりさんを呼ぶ準備を進める。しろとくろはふたりの膝の上でちょこんと丸まっていた。姫がしろの頭を撫でると嬉しそうに喉を鳴らす。
細い影が硬貨に落ちる。
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください」」
ふたりが同時に声を出すと、呼応するように10円玉がじぐざぐと動いた。
「あれ? 姿が見えないです。こっくりさん、霊って聞いたのにな」
「そっか。姫ちゃんは幽霊さんが見えるんだよね」
「うんっ。もしかしたら照れ屋さんなのかも」
照れ屋さん……そうだったら、ぼくと同じだ。
「ことちゃんは、聞くこと決まった?」
「歩いてるとき、考えてきたんだ。えぇと……こっくりさんは男の人ですか?」
ことの問いに、10円玉はわからない。と答えた。
「えと。じゃあ、どこかで見ていますか?」
ことが質問を続けると、今度は、みてる。と返事があった。
「こっくりさん、近くにいるんですね!」
「わあ。ドキドキする……」
「私も聞いてみよう。こっくりさんは何が好きですか?」
ま、り。
「まり? まりって、ボールのことです?」
に、て、る。
「もしかして、お手玉かな。ぼく、お手玉は練習してるよ」
「わあ。私、ことちゃんのお歌聞いてみたいです!」
「ほ、ほんと? あの、こっくりさん、お歌は好きですか」
す、き。
「こっくりさんもお歌好きなんだ。私、こっくりさんと一緒にことちゃんのお歌聞きたいです♪」
「……うん。じゃあ」
ことは小さく深呼吸をして、家で練習しているお手玉歌を歌った。ちょっと緊張しているけれど、にこにこと笑顔で最後までうたった。にゃんにゃんと猫のような歌詞のかわいらしい歌だ。
「~♪ ……ありがとうございました」
「ことちゃん、お歌上手だねっ」
「えへへ」
10円玉は、はなまる。と言葉を残し、すーっと鳥居に戻って行った。細い影はいつの間にかに消えていた。
「あれ? どうしたんだろう」
「こっくりさん……帰っちゃったね、姫ちゃん」
「お母さんに呼ばれたりしたのかな」
不思議そうに頭を寄せる姫とこと。しかし、
「ことちゃん。姫ちゃん。よかったら、おやつ一緒にどうですか?」
聖にお茶に誘われて、すぐに興味がそれてしまう。聖は狐のぬいぐるみ・しろを膝に乗せて、ふたりの隣に腰を下ろした。
「こっくりさん、色々教えてくれましたか?」
「「うん!」」
おいしいおまんじゅうを食べながら、姫とことは大きく頷いた。
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あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
こんにちは。相馬です。
ご参加ありがとうございます。
妖怪とか怪談とか、そういったモチーフも少しずつ扱っていきたいです。
今後もよろしくお願いします!
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担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月22日
参加申し込みの期限
2014年10月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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