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【神前にて】
「僕たちはラッキーだね」
おとといから降り続く長雨はやがて小雨となったものの、ちょっぴりの不安と胸高鳴るまま当日をむかえた綾花はつい、眉を寄せてしょんぼりとしてしまいました。
そこで彼が、外れてしまった天気予報への不信や雨雲を吹き飛ばすかのような朗らかさで、言ったのです。
「雨の日の神前式は、それはそれは情緒があって趣深いものだそうだよ。それに、雨の結婚式は縁起がよいとも言われているね」
「……そう、なんですか?」
「雨降って地固まる、なんて言うだろう? 同じような言葉やジンクスは世界中にあるようでね。たとえばハワイでは、こんなふうにも言うそうだよ」
指を一本、ぴ、と立てて、にっこりと。
「雨が降らなければ、幸せの虹が生まれることもない」
すっきりと心が晴れたところで、いよいよ。いよいよです。
篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、鳳笙(ほうしょう)が高らかと鳴り響き、鞨鼓(かっこ)に鉦鼓(しょうこ)、釣太鼓がおごそかにリズムを刻みます。
雅楽の調べに乗せて、花婿と花嫁は寝子島神社の境内をゆるゆると歩みます。宮司と巫女に先導され、参列者たちがあとに続く、花嫁行列。参進の儀です。
花嫁行列は雨天中止となることも多いものの、新郎新婦の希望もあり決行となりました。
(たしかに、素敵かも)
白無垢と綿帽子の重みに、身が引き締まる思いで歩む綾花の肩が濡れることはありません。宮司さんの掲げてくれる、大きな朱塗りの和傘に頭の上をすっぽりとおおわれているのです。参列者も手にした和傘の赤が並ぶさまはまるで雨に揺れる花畑のようで、なるほど。これはこれで趣がありました。
薄く濡れた石畳の上を一歩、また一歩。かつ、かつ、かつん。地面は彼ら自身の姿や鮮やかな赤を反射して映し出し、白無垢の純白はより際立ち浮かび上がります。
なるべく一心に前を見て、と心がけていますけれど、綾花はついつい、隣をうかがってしまいます。
「……ふふ」
ぱちり、目が合いました。かっちりとしたスーツだけではなく、五つ紋付羽織袴姿の珪さんときたら、どこまで男ぶりを上げるのでしょう。精悍で凛々しくて、それでいて彼のやわらかな笑みを損なうこともなく……これよりの彼は恋人に留まらず、正しく夫となるのだと思うと、なんだか身震いが綾花の全身を走り抜けました。
しゃなり、しゃなり。しとしと、しとり。すんすんと鼻を鳴らしているのは、つるぎさん……ではなくて、綾花のお父さまだったりします。かたわらに寄り添うお母さまと、実家のある青森から駆け付けた、珪さんのご両親。それにつるぎが後に続いて、朱塗りの傘が彩る行進はゆったりと続きました。
一礼して拝殿へと昇ると、修祓の儀(しゅうばつのぎ)を経て祝詞奏上へと移ります。古くより日の本は、言霊の幸(さきわ)う国。斎主が読み上げる祝詞は見守る神さまへ届ける言葉でありながら、綾花と珪は揃って居住まいを正し、その胸の内は清らかな思いに満ち満ちていきました。
(わ。い、いよいよですね……)
当然のことながら結婚式、それも神前式となればそこには独特の作法も伴います。三献の儀、いわゆる三々九度でお神酒を飲み交わす儀式もそのひとつで、綾花は事前に少しばかり練習をしてきましたけれど、つつがなく進められるものやら。緊張することしきりです。
小、中、大と三つの盃へちょっぴりと口をつけ、それを新郎から新婦へ、新婦から新郎へと移していきます。
(こぼしたら大変……!)
少しばかり手が震えてしまいましたけれど、どうにかこうにか、こぼさずスムーズに進行することができました。
ほっとひと息ついたところで、巫女さんが運んできた盆の上にきらめく指輪を、新郎新婦がたがいの指へとはめ合います。
「……珪さん」
「うん」
思わずぽつり、漏れるように名を呼ぶと、彼は綾花の手を取りました。あたたかくて、大きくて、それだけで綾花の内へ安堵は広がり、緊張がすうとほぐれてゆくようです。
綾花の左手、薬指へと、銀色のきらめきが収まります。まるでずうっと前から、物言わぬままそこにあったかように、ぴったりと。
震える手で綾花も指輪を取り、彼の左手へ。
「あっ」
ぽろりと指輪を取り落としかけて、一瞬、ひやり。けれど彼が受け止め、きゅうと握る手を包み込んでくれました。
「大丈夫。落ち着いて」
「は、はい」
もう一度……今度はするり、彼の指へと収めることができました。
「くぅ。ううっ……ぐすん」
思わず大泣きは、やっぱりと思いながらにちらと振り向くと、綾花のお父さまでありました。苦笑い顔の母の目じりにもうっすらと、涙がにじんでいます。
珪さんのご両親は、揃ってこくり、綾花へ大きくうなずいてくれました。
目じりにいっぱいの涙粒を溜めたつるぎは、お腹の前で小さく小さくサムズアップ。彼女の隣には、いつもお世話になっている古書店『OLDLYNX』の先代店長、つるぎの父の姿もありました。
この場にいる誰もがみな、綾花と珪、ふたりの新たな門出を祝福しています。あらためてそのことに気が付くと、綾花はやっぱり、身震いしてしまいます。こんなにもたくさんの人々が、ただただふたりの末永い未来を祈ってくれているだなんて。
それでも、
(嬉しいな)
かたわらの珪もきっと、同じ思いでしょう。彼の頬はきゅっと引き締まりながら、万感の思いが滲んでおりましたから。
その後は、誓詞奏上(せいしそうじょう)。玉串奉奠(たまぐしほうてん)。巫女さんによる神楽の奉納に、両家の親族がお神酒で絆を深める親族杯の儀を経て、斎主の述べる祝辞によって締められ、神前式はつつがなく終了。
珪は目じりに光る涙とともに、感極まったように綾花を抱きしめ……光はらむ曇天は少しずつ晴れて、雨はやがて狐の嫁入りとなりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年04月10日
参加申し込みの期限
2026年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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