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気の早い冬菫を待ちながら
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光陰矢の如しを実感し
八神 修
は一人感じ入る。といって焦燥はなく落ち着いて平静だ。過ぎ行く時の一瞬一瞬にも意味があり価値を帯びるのだ。無駄な時間など何一つ無い。
机に向かいノートにペンを走らせる。相棒の参考書はずいぶんとくたびれてきたがまだもう少しは現役だ。いずれ新しいものが必要になるだろうが、ページは赤線だらけとなり破れたり黄ばみが気になってこようとも、それら全てが修の歩んだ足跡であろう。コーヒー染みの一つさえ愛おしく思えたものだ。
みぃと鳴いた。
「おっと。ミルク、お昼寝はもういいのかい」
白猫が甘えてきたのをこれ幸いと、しばしの休憩タイムとする。大願を成すための秘訣は程良いバランス感覚だと修は大いに学んできた。これも必要な時間の一つだ。しきりにせがむミルクを抱き上げ膝の上に乗せてやると、満足したのかふんぞり返って鼻から息を吐き出した。
「うん、これかい? 疾病の症例が紹介されているんだよ。これをひたすらに読み込んで読み込んで、自分の中に下地を作っていくのさ」
白猫は怪訝そうに見上げるばかりだ。
修が目下目指すところは内科医だ。外科や脳外科にも興味はあり惹かれるものだが、やはり内科医が己の目的と合致する。医者を志すこととなった要因を思い返し、少しばかり重くなった心を猫吸いでまぎらわす。ミルクは抗議するように一つ鳴いたがそれでも好きにさせてくれた。
「友人には、八神は人間コンピュータだ。何て言われたこともあるけどね。そうであったら良かったんだが、生憎と俺も人間だ。全ての知識を頭に詰め込むことはできない……俺自身を鍛えなければね」
いかな秀才といえど全能にはなれず、結局のところ自身の専門を究めてゆくのみだ。それでいいと思う。補い合うのが人間だろう。己の突き詰めるべきを追究し時に外部へ頼ることもまた必要だし、それが能動的にできることもまた才能であろうと考える。
総じて焦りは禁物だ。
「……と、分かってはいるんだがな。ミルクがいなきゃ、俺は今ごろ飯も食わずに没頭していたかもしれない」
ふと今夜の夕飯には仕込みが必要なことを思い出し、椅子を立つ。ミルクは不満そうに声を上げたが、今度は修の尻の温もりが残る椅子の上を恰好の昼寝場所と定めたらしく静かに目を伏せ、やがて寝息を立て始めた。
まもなく一年が過ぎ行くのを、
七夜 あおい
も幾ばくかの焦りと共に実感しているという。彼女の場合残念ながら、修のようにそこへ一定の着地点を見出せてはいないようだ。
『もう一年だよ? 早すぎるよ~……! もう半分が終わっちゃうなんてさ』
「二年制だとそう感じるよな、やっぱり」
『そろそろ就活も考えなきゃいけないし。焦っちゃうなぁ』
通話画面の向こうであおいは眉を寄せて憂い顔だ。
「求人が出だすのは夏頃だろう。もう少し時間はあるさ。じっくり心の準備をするといい」
『そうかな……うん。そうかもね』
日課の通話がもたらす癒しはあくまで双方向であると信じたい。修とすればあおいとの会話から大いに心和ませてもらっているし、彼女もそうであれば良いと願う。
焦燥に苛まれるのはきっと一時的だ。
『は~、心配してたらなんだかお腹空いてきちゃったな。修君、今日の晩御飯は何を食べるの?』
「俺か? おでんだよ。今仕上げ中なんだ」
『おでん! いいなぁ、温まりそう~』
保温機の上で鍋はくつくつと湯気を立て、味がしみ込んでゆくところだ。材料の選定から具の下ごしらえ、出汁作りも含めて中々の自信作である。修が手ずから用意する夕飯をそうして披露するのは半ば、二人の間で通例となっていた。あおいも時に料理をするが、多忙にあおられ弁当や外食で済ませることも多いそうだから、彼女はいつも羨ましそうな顔を浮かべるのだった。
『っていうか修君、それ、もしかしてコタツ? えぇーいいなぁ! コタツでおでんだなんて、いいなぁ……!』
「ああ、今朝方出したんだ。今期の寝子島は冷え込みが厳しくてね」
『そうそう、すごい雪が降ってるんだよね。ニュース見たよ、寝子島雪まつりなんて、びっくり! 修君はもう見に行った?』
「いや、まだだ。開催期間中に一度は覗いてみたいな。その時はレポートをお届けするよ」
『あはは、うん、楽しみにしてるね!』
今日もしんしんと雪が降っている。窓の外は純白のカーテンが降りたかのようだ。外出でもしたなら芯から冷え込むだろうが、コタツの温もりに浸り、彼女のもたらしてくれる心の温もりに浸る。それこそが修にとって究極の防寒なのである。
「いつか、一緒に行けるといいな」
『うん。いつか、行こうね』
この一瞬を心に刻み、明日もまた歩き出す。長い道のりを立ち止まらずにどこまでも行くため、彼女と共に並び立つのだ。
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あとがき
担当マスター:
網 透介
ファンレターはマスターページから!
網です。
晩冬のお話でした。
あっという間に三月も半ばになろうという時の流れの早さに震撼しています。もうですか?
良きにしろ悪しきにしろ色んな事があった冬でしたが、次の季節は明るく温かくいきたいものですね。
それではまた次回に。
網でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年02月15日
参加申し込みの期限
2026年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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