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気の早い冬菫を待ちながら
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梓 智依子
にとって雪まつりというものには、複雑な記憶の連鎖が紐づいている。
(あの頃はまだ……仲が良かったのよね……)
思い出の中の両親の顔は少しおぼろげだ。最後に見た表情と著しく齟齬があるからだろうか。時を経るにつれてぼやけてゆく。それを物悲しくも思うが代わりに、鮮明を増してゆく愛娘
楓
の存在が智依子を力強く支えてくれた。
「ママ、だいじょうぶ?」
「うん? ええ、何でもないわ。少し昔のことを思い出しただけ……」
眼前の華やかな笑みと去来する過去が天秤にかけられ、今少し思い出へと傾く。確か、小学校六年生の冬であっただろうか。北海道は札幌にて行われたダンス大会へ出場した折に、ちょうど開催中であった雪まつりを両親と見物した。迫力ある大雪像も、愛嬌ある小雪像たちの並びも、いまだはっきりと覚えている。大会で個人部門にて優勝を果たしたことも相まって、有頂天となっていた当時の自分と共に色濃く記憶へと刻まれているのだろう。煌めく絵画のように額装されたシーンが、今さらながらに智依子のまぶたの裏で瞬いた。そうしてその度智依子の胸は締め付けられるのだ。
ふと肩口が温かい感触に覆われた。それは祖父の大きな手であり傍らには祖母の柔らかな微笑もあった。
「さぁ、見えてきたぞ。あそこが会場だね」
「あら可愛らしい、見て楓。あそこにサンマさんの雪像が見えるわよ」
「えー、どこどこ!?」
祖父母は何事も仔細を尋ねたりはしない。ただ聡く智依子の心を察し、あくまでさりげない助け舟を寄越してくれるのみだ。その優しさにどれほど智依子が救われてきたことか。
「ほら、智依子。あっちはマンボウ君だぞ。よく出来てるなぁ」
「ええ……そうね、お爺ちゃん。とっても可愛い」
どこかざわついていた心の奥がするりと滑らかになり、智依子はほうと白い息を吐いた。
雪像たちは実にバリエーション豊かだ。楓にも馴染みある朝アニメのキャラクターは造形が細かく、瞳の煌めきから毛先の跳ね具合まで完璧で、楓は大はしゃぎである。どこかで見たようなゆるキャラたちも一目でそうと分かるし、大雪像の大胆かつ精緻な作り込みには圧倒される。
「すごい。よくできてるわね」
「ママ、マンボウ君! マンボウ君、近くでみたい!」
「ええ、行ってみましょう」
寝子島観光大使の二人……二匹? の雪像もまた見事な出来栄えだ。細部までそっくりで作り手のこだわりが見て取れる。
「この前の大雪からそう時間も経っていないのに、よくこんなのが作れたものだなぁ」
「そうねぇ。本当にすごいわぁ」
祖父母もどうやら楽しんでくれている。大恩ある二人が孫や曾孫の世話ばかりでなく、彼ら自身にとって充実した時間を過ごせているのなら智依子も嬉しく思う。
「あ! ママ、あれ何? あれ何!?」
「どれ? ああ、あれは滑り台ね。やってみたい?」
「うん!!」
雪で作られた大きな滑り台は子供たちに大人気で行列ができていた。祖父母は「二人で行っといで」と送り出し、その間に温かい飲み物を買ってくると言ってくれた。
「それじゃ、行ってみましょうか」
「早く、早くー!」
今日もまた冷え込む寝子島だが、楓に引っ張られていると寒がる暇もない。身体も心もかっかと火が付くようだ。
数メートルはある滑り台の頂点から、親子二人で一緒に滑る。
「きゃあ~!」
「け、けっこうスピード出るわね……!」
ちょっとしたスリルの虜となった楓にせがまれるまま、実に四回も滑ることになった。
会場にはそうしたアトラクションが多数あり、雪で制作されたアスレチックや、多人数で雪合戦が楽しめるスペースもあった。今も二チームが雪玉を手に、溶ける程熱い戦いを繰り広げている。
「うわぁ……!」
楓はおっかなびっくりだが目が離せないようだ。中々に激しい攻防が繰り広げられており、五つの娘には少々早いかもしれない。もう少し競技性の緩い普通の雪合戦なら、親子で参戦してみても良かったが。
智依子は活発に動き回り次々に相手を雪玉で打倒してゆく楓を想像した。
「ほら、智依子、温かいコーヒーだよ。楓にはホットココアだ、甘くて美味しいぞ~?」
「やったぁ!」
湯気の立つコーヒーに口をつけながら智依子は、怜悧な空気に浸る。どんな気候も天候も楓といれば、全てが思い出と変わってゆく。不思議なものだ。
「楓。雪まつり、楽しかった?」
「うん! また来たいな、明日!」
「ええ、明日?」
「うん! いいでしょー、ママ! おじいちゃん、おばあちゃん!」
確かに寝子島雪まつりの開催期間は明日までだ。多くの思い出が楓の胸に刻まれるなら、それもいいだろう。智依子はくすりと笑んで愛娘の柔らかな頬を撫ぜた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年02月15日
参加申し込みの期限
2026年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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