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寝子島高校
鯨の見た夢
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「どこへ行くんでしょうか?」
「散歩しているのかもしれないね」
見上げた空に鯨がいた。
綾辻 綾花
と
早川 珪
は今年初デートのさなかであったが、その向かう先が知りたくなりついてゆくことにした。
「あっ、行っちゃいます! 珪さん!」
「ははは、そんなに引っ張らないでくれよ、綾花さん」
彼の袖を引きながらに駆けた。
寝子島はその全てが浮かび上がるかのように浮ついて、それでいて全てが神さびて見えた。新年に特有の静謐な白い風景がどこまでも広がる様はまるで時間が止まったかのようだ。
「わぁ……本当に大きいですね」
「なんだか神秘的だね」
鯨は二頭、どうやら親子連れのようだ。眼下の寝子島を気にする様子はなく、悪意も敵意も無く、悠々とのびやかに泳いでいる。二頭は仲睦まじく、子鯨は無邪気に親鯨の周囲を巡り、親鯨は大きな身体で包み込むような仕草を見せた。
夢中に巨鯨が現れるのは吉兆だという。あたかも神使めいて扱われ、見る者に幸福を運ぶのだそうだ。二頭もそんな存在であるのだろうか。少なくとも見上げた綾花の瞳にそれらは艶めいて美しく、神々しく映ったものだ。
鯨は島の上をあちこち巡り、日が傾くころに旧市街を北上し始めた。
「寝子島神社……かな?」
「鯨さんたちもお参りに来たのかもしれませんね」
ゆっくりとした泳ぎに合わせて二人も参道商店街をのんびりと歩く。
「あっ」
店先に「鯨まんじゅう」なるものを見かけて思わず足を止めた。店主は綾花の視線に気づくとにんまり笑い、空を指差す。鯨が見えている者、見えていない者と様々であるようだが、いずれにしろさすがの寝子島暮らしである。商魂実に逞しいのだった。
鯨まんじゅうを二つ購入しているうち、当の親子は商店街の北へ北へと泳いでゆく。
「やっぱりお参りかな? あ、おまんじゅう美味しい!」
「ほくほくだね」
あたたかくふっくらとしたまんじゅうの食感に何だかやけに嬉しくなり、珪の腕をぶら下がるように抱き込んだ。この昂揚ももしかしたら、鯨たちのおかげだろうか。
弾む足取りで寝子島神社へ向かう石段を登る。空はそろそろ暗くなり、深い灰色をした鯨たちもいかな巨体とはいえ夜に溶け込むのかと思いきや、輪郭がぼんやりと燐光を帯びてかがやいている。ますます神秘的だ。綾花は思わずほぅっと息をついて見入った。
「うん? おや、寝子島神社の様子が……」
クールが信条のような珪も目を見開く。
今夜訪れた参拝客の多くはどうやら、人ではないようだ。あの鯨と同様に燐光を帯び、半ば揺らぐようにして佇んでいる。人型の光もあれば犬の形をして走り回ったり、猫のように丸くなって鳥居の上に鎮座する者もあった。この世の生き物のみならず、三本足の鳥やら幾つもの尾を生やした狐やらもいる。いずれもどこぞの神使であろうか。
どこか自分たちが場違いに思われて、綾花は珪の袖をつかんだが参拝客たちはこちらのことなど素知らぬ風だ。見ればぽつりぽつりと綾花ら同様の人間たちの姿もある。みなあの鯨たちを追ってきたのだろう。
そのうち境内の向こう、社殿の周囲に光たちが集い始めた。その後ろからこっそりと、光の中心を覗き見る。
「あれは……」
「にゃんこ!」
お三夜 大明神
は年に一度、お三夜の夜にのみ姿を現すという。今宵は特別だろうか。黒猫は頭を垂れる光たちの鼻先に触れ、何か一言二言を贈る。そうすると光は離れ、どこか……元いた場所へと去ってゆくようだ。
黒猫が天を仰ぐ。そこにはあの鯨の巨体があった。静かに佇みながら輪郭を淡く揺らし黒猫の言葉を待っていた。やがて黒猫が片手を掲げ鯨へ向かって一つ高らかに鳴き声を上げる。
「わ……」
応えるように鯨は低く轟く声を響かせ、小さくながらに一礼し、空高くへと泳いでいった。
光が失せてゆく。一連の様を綾花と珪は手を繋ぎ、呆けたようにして見守った。
それから数日の間、綾花は何やらどうも幸運に恵まれ、ほくほく顔で過ごすこととなった。ずっと欲しい読んでみたいと思っていた本の一冊に出会えたり、恋人たる珪とさらに距離を縮める出来事が重なったり。
あの鯨たちのおかげだろうか? 綾花のもとへ吉兆を呼び込んでくれたのだろうか。何はともあれ幸先が良い。
「ふふ。今年もいい年になりそうですね」
またいつか出会えるだろうか。青空にぷかり浮かぶ白雲の丸みを帯びた流線形に、綾花は親子の鯨を思った。
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あとがき
担当マスター:
網 透介
ファンレターはマスターページから!
網です。
鯨が泳ぐお話でした。
実のところ鯨の現れる夢が暗示するものは多岐に渡るのだそうです。
ただゆっくりと泳いでいたり、ジャンプしてたり、鯨に襲われたり。それらのシーン一つ一つに意味があり、示唆するものは異なるのだとか。
ちなみに私は、鯨の夢を見たことはないかも。説明もしにくいようなヘンテコな夢はいくらでも見ますが。時にそれがシナリオのネタになったりもします。
夢というのは面白いものですね。
それではまた次回に。
網でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月10日
参加申し込みの期限
2026年01月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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