this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
雪に憂うも喜びも
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
雪は忌避すべき記憶を呼び覚ます。
梓 智依子
にとっては時にそうだ。甘やかな夜は鮮烈に胸へと刻み込まれているが同時、喪失の痛みをも重ねた。ちらつく白雪。ぼんやりと雲をかぶる月の明かり。衣擦れの音。柔らかな微笑み。信頼と慕情がそこには確かに存在した……多分に一方的なものではあったらしいが少なくともその瞬間、智依子は恋に恋する少女ではなく愛に包まれる一人の人間として昇華したのだ。
後悔が無いとは言えない。迷いや葛藤は尽きず受けた心無い仕打ちは枚挙にいとまがない。しかしながら、男は……智依子の妊娠を機にして密やかに、表には出さぬまま抱いていた恐怖や罪悪感が噴出したものだと思いたい。そうでなければ愛されていたのだと、あの瞬間の言葉にだけは嘘は無かったのだと信じたい。そうでなければあまりにも、報われないではないか。
「ママ、どうしたの? おなかいたい?」
「……ううん。なんでもないわ。元気よ」
愛娘が望まれず生まれてきたなどと、誰にも言わせはしない。雪の降る白い季節が訪れるたび、智依子はそう胸に誓うのだ。
12月となりめっきり冷え込んできたとある朝、寝子島に降った雪は少量で決して多くはなくところどころに土肌が覗いた。それでも子供たちは庭先が幾ばくか白むだけで大はしゃぎだし冷たい雪を手に取り得意げに親へ見せつけたり、小さな雪玉を作って投げ合ったりと微笑ましい映像が多々テレビ画面に映し出された。
楓も
例外ではない。
「ママ! ゆきだるま、つくれるかなぁ」
「あまり大きいのは無理かしら。小さいのをつくったら? 可愛いわよ、きっと」
「うんー」
「ママも手伝う?」
「だいじょうぶ!」
小走りに駆け雪を手のひらにすくい上げては嬉しそうに笑む。智依子もつられて微笑んだ。この子の生まれのどこに罪があろうか。楓がこの世に誕生できたことこそを祝うべきだ。楓を産み落としたことこそを誇るべきだ……辛い日々を送る中で聞いた祖父母の言葉は今もって智依子の胸中に輝き続けている。
「ははは。楓、そんなに走ると転ぶぞー?」
「風邪を引かないかしら? 大丈夫? ふふ、楓ちゃんは元気ねえ」
今もこうして見守ってくれている。だからこそ智依子は歩んでいけるのだ。夢を失い恋を失い、それでも日々の幸福を享受し前を向くことができるのだ。
「ぶー。こんなちょっとのゆきじゃ、ちっちゃいゆきだるましかつくれない……」
「言ったじゃない。これっぽっちの雪じゃ無理よ……わ!?」
ぱしんと顔に柔らかな雪がぶつかった。雪だるま作りがいつの間にやら雪玉作りになっていたらしい。
「こら、危ないでしょ!」
「あはは! えいっ!」
「やったなー、楓! このー!」
始まるのはどうにも規模の小さい雪合戦だ。少なすぎ柔らかすぎる雪は球状にもなり切れず、楓の手から放たれるたび派手に飛び散った。
「楓、顔に当てるのはだめよ。柔らかい雪でもだめ。中に固い氷が入ってるかもしれないからね。ケガしちゃうでしょ?」
「はーい」
「当てるなら……ここね!」
「やーっ、つめたい! つめたい! あはははは!」
軒先に甲高く軽やかな笑い声が響く。祖父はたまらず縁側へ避難し高みの見物へ回り、祖母は気を利かせて風呂に湯を張りに行ってくれた。楓は豪快に雪も土も引っ掴むものだから、雪合戦の後は雪まみれの泥だらけになってしまうだろう。
「ママ! ゆき、たのしいね。もっともっとふらないかな? ゆきでいっぱいにならないかな?」
「そうねぇ。もう少ししたら、降るかもね。楓がいい子にしてたらね」
「かえで、いいこだもん!」
「ふふ、そうね……きゃっ、やったわね!?」
薄く淡い白雪はあっという間に体温に溶けていった。祖父は二人を眺めていつまでも楽しそうに微笑んでいる。祖母が呼びに来て湯が沸いたから入りなさいと言ってくれた。
「冷えたわね。楓、お風呂はいろっか」
「うんー!」
もうすぐ六歳。来年は小学生だ。長いような短いような、ともかく濃密な六年だった。これからもそんな日々が続くだろう。智依子の胸にはほんの少しだけの後悔と、それ以上に眩く輝く喜びと誇らしい自負、褪せぬ幸福が満ちている。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
雪に憂うも喜びも
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年12月13日
参加申し込みの期限
2025年12月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年12月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!