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ムーンライツ・ムーンドライブ III
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「あれ、八神君?」
「佐藤に野々か、奇遇だな」
「あっ、あおいちゃんだ~! ヘイヘーイ!」
「ののちゃん、久しぶり!」
タクシー乗り場というのはこれが中々不思議なものだ。縦横無尽、関わりなく移動していた者らがまるでその場所の吸引力に引き寄せられるかのように集う。
佐藤 英二
と
野々 ののこ
、
八神 修
と
七夜 あおい
の四人も今日ここで顔を合わせる予定はなかったはずが、気が付けば共にタクシーを待っている。運命や定めといった言葉が彼らの脳裏にはふとよぎったかも知れない。
「二人とも、元気だったか? 大学生活はどうだ」
「はは、どうにかやってるよ。八神君は東大だもんね、すごいなぁ」
修とあおいは高校卒業を機に寝子島を出てそれぞれに道を究めんと奮闘中である。二人は遠距離恋愛中だが今日はたまたまあおいがこちらへ戻ってきており、修もそれに合わせて寝子島で過ごすことにした。今は少し本土へも足を延ばしてみようかと移動の足を求めていたところだ。
一方の英二は木天蓼大学生。ののこは浪人中の身である。彼らはとある安アパートの一階と二階にそれぞれ住んでおり、生活リズムも暮らしぶりもまるで違うが何だかんだとこうして親しい友人付き合いは続いている。修などはまだ友人止まりなのかといささかやきもきしつつ眺めたものだが。
「八神君たちはどこに行くの?」
「決まった目的地はないんだがな。夕食にはなにか、普段あまり食べないような変わったものでも食べてみようか、なんてちらと話していたくらいでね」
「あーそれ、私たちもおんなじだ。未知なるグルメを求めてレッツゴー! ってね~」
「ののちゃんたちも? じゃあ一緒にいこうか?」
「いいね~!」
「あ、でもののこさん、二人はデートの最中じゃ……」
「何食べる? 何食べよっか? ゼッタイ誰も食べたことないものがいいな、見たこともないような聞いたこともないような、もースッゴイの!」
「野々、それはどんなゲテモノなんだ……?」
ののこの希望はともかくタクシーに皆で乗り、運転手にお勧めのグルメなど尋ねてみようかということになった。
それぞれに近況など確認しつつ待っていると、一台のタクシーが滑らかに滑り込んできて扉を開いた。黒塗りで少し広めのワゴンタクシーだ。
「お待たせしました。どうぞご乗車下さい」
運転手は軽く会釈をして促したのだが、何故だかその顔は暗く影が落ちていて良く見えなかった。光の加減だろうか。修と英二は顔を見合わせるも、ののこは我先にと車内へ飛び込みあおいも彼女と話し込むままに座席へ腰を下ろしてしまったので、二人もまた身を屈めて乗り込んだ。
「目的地は、未知なるグルメの集う場所、でよろしいですね」
「ん? まだなにも言ってないが……」
「では、出発いたします。シートベルトをお閉め下さい。少々、揺れますので」
走り出した車のハンドルを握る運転手の顔を覗いてみても、その仔細はちっとも見て取れない。また妙な現象にでも巻き込まれたかと修はあおいを気遣い、英二はののこのシートベルトを閉めてやるのにひどく苦労をした。
車は十数分も走っていただろうか。夜の帳が降り始めた頃だった。言うほどには揺れなかったがしかし、窓の外の様子がどうにも変わってきたような気がする。寝子島の近代建築物は失せ代わりに目に入るのは荒野に佇む、さながら西部開拓時代のような掘っ立て小屋ばかりだ。
「どこへ連れていく気ですか?」
修が尋ねるも運転手は「まぁまぁ。もうすぐで着きますから」と繰り返した。
ここはどこなのか。少なくとも寝子島ではないだろう。星幽塔か霊界の一角だろうか。見慣れない景色に英二の心に不安がよぎる。
「楽しみだなー、どんなグルメがあるんだろう!? わくわくしちゃうね、ふんふふ~ん」
「あはは……ののこさんは勇気があるなぁ」
とはいえののこの生来の明るさがこうして車内には満ちているものだから、警戒や恐れなどいつの間にかどこかへ飛んで行ってしまったが。
「あおい、大丈夫か?」
「うん? うん、大丈夫。私もちょっと楽しみになってきちゃったよ」
あおいもまた怖がるどころか目を輝かせている。修は苦笑いを浮かべつつフロントガラスの向こうを見つめた。
「ん……? 道がないが。行き止まりか?」
運転手の顔は相変わらず見えないが、くすりと笑んだようだった。
「ようこそ。ここは『世界の果ての街』。果てであるが故に、皆様の見たことのない、食べたことのないグルメなどにも出会えるかと思いますよ」
タクシーは止まらず、気が付けば切り立った断崖を這うように連なる道を走っている。なるほど、世界の果て。彼らは納得するしかなかった……大地は途切れ、その先には見渡す限りの青い虚空が広がっていたのだから。
果ての街とは、世界の端で切り分けられたような途方もない断崖の側面に張り付く苔のごとく築き上げられた、壁の街であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月23日
参加申し込みの期限
2025年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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