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思い出のワンシーンを
八神 修
は想起する。暑く、熱い夏だった。弾ける水飛沫。きらめくプリズム。おとぎ話のような白雲が浮かぶ冗談めいて青い空。それらの全てが眩しく煌めいて見えるのはもちろん、傍らに
七夜 あおい
の姿があってこそである。
夏休みとなり修は寝子島へ一時的に帰郷していた。毎週末に泊まるため借りているマンションの一室にあおいを招き、プチバカンスの日々であるがさりとて勉学を疎かにする修ではない。うだるような暑さに苛まれながらもリビングで参考書を開き時にノートへ怒涛のごとき羅列を書き入れ、時にネット上の迸る波間のような情報の奔流から必要な知識を吸収した。
「いや~。暑いねぇ……」
「ああ。今年の暑さはちょっと異常だな……冷房をもう少し効かせるか」
「そだね、頭が茹っちゃいそう」
こうした会話が勉強の合間に挟まることでいくらかクールダウンが図られる。あおいは修にとってどんな清涼剤よりも涼しさをもたらしてくれる。
無論恋人同士の触れ合いはそればかりではない。高校時代には放課後の図書室や寝子島図書館でも共に励んだ間柄だし苦にはならないのだがそれでも、夏のバカンスが勉強ずくめで終わっていいのか? 自問することもある。修とて少しは遊びたい。イチャイチャだってしたい。何なら抱き着いてすりすりはむりとしたいものだ……だが修のプライドがそれをさせなかった。口に出して伝えられない。学生の本分は恋愛ではなく知識の研鑽であろうと思うところもありつつ、実のところ気恥ずかしさが理由の大半を占めた。こう見えて純朴なところもあったりする修である。
(神谷なら「言いなよ、言わなきゃ伝わらないよ」とでも言いそうだな)
「うん? どうかした? 思い出し笑いしちゃって」
「ああいや。友人のことを少し思い出してしまってね」
奔放で遊び慣れている神谷 悠真ならば容易く女の子をデートにでも誘うのだろう。そして彼から主に修が学ぶところがあるとすれば、勉強勉強で凝り固まった頭ではあらゆるシーンにおいて円滑な人間関係など築けまいということだ。それは恋愛においても大いに役立つだろう、とも。
「なぁ、あおい」
「うん~?」
参考書を熱心に読み込むあおいに、修は伸びをしながら、悠真から学んだ知見を基に提案した。
「夜は少し休むことにして、花火でもしないか。寝子ヶ浜海岸にでもいって、のびのびとさ」
「! それいい! いこういこう♪」
と彼女が身体を弾ませた拍子に手が触れた。つんと指先を突く。彼女ははにかみ指を絡ませる。修の頬が綻べば手と手は恋人繋ぎとなった。上気した頬に色気を感じつつもストイックな学生二人であった。
茜色が紫がかって暗色となり白砂と波間を染めてゆく。
「あはは、冷たい!」
「気持ちがいいな」
手を繋いだまましばし波打ち際を歩む。火照った素足に透明な海水がひんやりと心地良い。飛沫とともに笑顔も弾けた。
水の冷たさを堪能したら花火の袋を開ける。バリエーション豊かな五十本入り、二人で楽しむには少々多いだろうか。バケツに水も汲んで準備万端、さっそく手持ち花火に火を点けた。
「うわぁすごい! 綺麗~!」
定番のすすき花火。大きな線香花火といった趣きのスパークラー。長く燃えながら色を変えてゆくものもある。ねずみ花火もぱちぱちと弾け回って楽しい。蛇花火はあおいのツボにはまったらしく腹を抱えて笑っていた。もちろんロケット花火もあるし、最後の締めは線香花火だ。黙したまましみじみと眺めていたら、あおいがぽつりと口を開いた。
「勉強ばっかりじゃ見えないものも、きっとあるんだよねぇ」
「そうだな。俺も最近、同じことを学んだよ。頭でっかちになってはいけないってね」
無論のこと勉学を疎かにするつもりは毛頭ない。達成可能な目標を見据えた上で最大限の効率を目指すには、息抜きや遊行をはさむこともまた必要なことなのだ……と小難しいことを述べるまでもなく、あおいとの一時、思い出はあらゆる苦難を乗り越える力をもたらしてくれるだろう。何よりも深く修自身が理解していることだ。
「来年も花火、やろうね」
「ああ。来年も再来年もやろう。その先もずっと」
弾ける線香花火が照らし出す彼女の横顔にしばし見とれた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
お色気
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月11日
参加申し込みの期限
2025年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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