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遅れてきた爽籟の響きと共に
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ちょっとした空き地にススキが揺れていた。秋の少しひんやりとした風が穂を波打たせている。
綾辻 綾花
は風にあおられたまらず
早川 珪
の腕を抱き込んだ。
「あ。赤とんぼ」
風がおさまるとススキの上を確かに赤とんぼが飛んでゆく。一匹、二匹。三匹。風に乗ってどこかへ去っていった。秋である。気温の変化に薄々ながら感じ取っていた季節の移ろいが、眼前の光景によって綾花の内へすとんと落ち着いた。
寄り添う彼を見上げ、視線が結ばれるとすぐに通じ合った。
「……サツマイモ」
「秋刀魚かな」
「きのこもいいですね」
「デザートに梨はどう?」
「ばっちりです!」
瞬く間に今夜の方針が定まると二人の足は近所のスーパーへと向かった。その背を追い抜いて飛んでゆく、赤とんぼの姿を再び目にすると思わず頬が緩む。暑い夏も楽しみが満載であったが秋もまた異なる喜びに満ちていることだろう。
日も暮れてきたデートの帰り道。かつては黄昏れに寂寥を覚えたものだが、今では過ぎ行く時にも愛着を感じるようになった。無論のこと、時の流れを共にする相手がすぐ傍らにいてくれるから。
「いいサンマの見分け方、いつだったか本で読んだよね。たしか……」
「下の口が黄色で、背中がふっくらしているものがいいんですよね。あとは、澄んだ黒目とか」
「そうそう。手に持った時にくたっとならず、ピンと張りのあるものがいいとも書いていたかな」
博識にして料理好きの二人だから、食材さえ揃えば夕食は秋の味覚溢れる魅惑のディナーとなるだろう。
買い物を済ませて自宅へ戻ると早速、二人で夕食の準備に取りかかる。
「今日のメニューはさつまいもごはんに焼き秋刀魚、きのこたっぷり具だくさんのお味噌汁です!」
「いいね。秋だね」
二人とも料理を嗜むというのが肝要だ。役割分担は時短に繋がるのはもちろん体験を通じてお互いの絆を深めてくれる。どちらもてきぱきと手際良く準備を進めた。
珪が見事な手さばきで秋刀魚のうろこを剥ぎ取り、片栗粉を混ぜた塩水で洗い臭みを取っていく傍らで、綾花は小気味よい音でリズムよく味噌汁の具を切り分けてゆく。しめじとまいたけ、いちょう切りにしたニンジンを入れれば見た目にも楽しい。秋刀魚に塩を振り予熱しておいたグリルへ入れると同時、セットしておいたさつまいもご飯が焚き上がったことを炊飯器が軽快なメロディで知らせた。釜を開けると芋の甘い香りが広がり、思わず二人目を合わせて微笑み合う。恋人同士ながら早くも新婚気分を味わっているかのようだ。
「珪さん、味見してください。あ~ん」
「どれ、あ~ん」
箸でつまんださつまいもの一つを珪の口へ運べば微笑みはさらに深まり満面の笑みとなった。
「二人で料理するの、楽しいですね。あ、秋刀魚の焼き具合はどうですか?」
「こんがり焼き目がついてきたから、そろそろひっくり返して、もう五分ってところかな」
キッチンにはさつまいも、秋刀魚の香ばしいにおいに味噌と出汁の香りが立ち込めて、もうたまらない。
「よし、焼き上がったよ。これで完成だね」
「もうお腹がぺこぺこです~……!」
出来あがったメニューをいそいそと卓へ運ぶ。彩り豊かな秋御膳の完成だ。
「「いただきます!」」
律儀に手を合わせてから食べ始めた。まずは味噌汁を一口含むと、きのこの出汁の旨味が出ていて美味しい。じんわりと温まった。
「どれどれ、秋刀魚の仕上がりは……」
「うん。絶妙な焼き加減で美味しいです!」
「良かった。さつまいもごはんもほくほくだし、きのこの味噌汁も味わい深いね」
「ふふ、珪さんが頑張ってくれたおかげですね」
「綾花さんが料理上手なんだよ」
食事が弾めば会話も弾む。秋の味覚は秋の楽しみ方の話題も引き出した。
「今度、コスモスを見にいきませんか? 今ならとっても綺麗に咲いているみたいですよ」
「いいね、ぜひ行こう。楽しみだね。そうそう、紅葉が深まってきたら、九夜山のほうにも行ってみたいな。付き合ってくれるかい」
「はい、もちろんです!」
にっこり笑んでさつまいもご飯を一口。ほくほくの芋が口の中で解れれば幸せが滲み出るかのようだ。
会話はさらに弾んで秋の魅力的な行楽地や季節ならではのアクティビティが次々に飛び出す。季節は移ろい、二人の目の前には数多の幸せが広がっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月16日
参加申し込みの期限
2025年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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