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ムーンライツ・ムーンドライブ II
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夜は調香に似ているかもしれない。出自も性質も異なる複数の香料を組み合わせて一つの香りとして調える。星空の輝きもまた近しいのではないか。星々の明るさや色は含有する自然物質と光の屈曲が故にだ。宇宙資源とは別段特別なものではなく地球上にも普遍的に存在するようなものがほとんどでありそう変わりはしない。宇宙の果てと地球の景色はその根元を同一とし、超望遠レンズに映し出す光景が演出する機微こそはその配置の妙によるものなのだ。故にこそ
稲積 柚春
の調える香りは銀河の描く極彩色の縮図と言っても過言ではないのではなかろうか。誕生と共に膨張し宇宙の全域へ散った粒子を地球上に見い出し、銀河の複雑ささながらのレシピを香りとして凝縮する行いは永劫の時の流れを紐解く端緒ともなるのではないか?
ウォルター・B
とドライブ中に交わされた全く持って中身の伴わぬ徒然とした雑談をまとめるとおおよそそのような意味合いになる。話題は何でもいいのである。窓の外の夜空を彩る星が目に入ればそこに意味を見い出そうという試みが共通の体験となるし、たまたま見つけた新しいコンビニの店先で踊るのぼりに示された中華風惣菜フェアだって意見を通わせるに十分な題材だ。駅前の大きな電光掲示板が伝える他愛もないローカルニュースでもいいし、生垣に咲く夏の花々の色合いでもいい。目につくものは何でも共有し、全てが彼と過ごす今日という篝火へ投げ込む薪となった。熱く明るく燃え上がるのだ。
「宇宙にも香りがある。って話、聞いたことない? 割と有名な話でねぇ」
「へぇ~、ワットは物知りだなぁ。どんな香りなの?」
「一説によると、ラズベリーの匂い。だそうだよ。それを香水として商品化した例もあるらしい」
「へぇぇ……!」
走る車の窓から見上げた星たちは流れ行く。まるで天の川。船外活動を経て帰還した宇宙飛行士のスーツに付着したギ酸エチルが揮発し振り撒かれるのだという香りを柚春は想像する。ラズベリーや柑橘類の甘酸っぱさ、あるいは接着剤や除光液などのつんとくる刺激臭、何かが焦げたようなニオイ。未知の香りとその再現方法へ思考と想像が及ぶ。
ウォルターとの会話はそうしていつも新しい観点を柚春へもたらしてくれるし、飽きることがない。彼の隣でドライブに興じている間は窓から入ってくる情報も絶え間ないものだから、話が尽きることもなかった。他愛もない話題も、取るに足らないつまらない会話も、腹がよじれてしまいそうな笑える話も、全てが柚春にとって愛おしい。
ミラー越しに見る彼の姿も凛々しいが、少しばかりの不満を述べるとするなら、彼の思いの外真面目な運転態度が故に柚春へ視線が向けられる頻度が減ってしまうことか。
車は本土のとある商店街の駐車場にて停まった。初めて来る場所だが宵の口にぼんやりと灯る素朴な佇まいが何だか気になった。参道商店街よりはいくらか近代的ながら時代の面影を程よく残す温かみある通りだ。
「ふっふっふー」
車を降りると柚春はご機嫌となった。彼の腕を取り胸へ抱き込んでぴたり寄り添い歩く。
「……あのさぁ、柚春」
「うん? なーに?」
「もしかして、僕の愛車に妬いてる? なんてことは」
などと彼が唐突に言うものだから、柚春は噴き出した。確かに彼はブルーのスポーツカーを大切にしている。
「あはは、そう見えちゃった? 違う違う! まぁ、運転ばっかりしてないでもう少し構ってよ~とは思うけど」
「思うんだ」
「ちょっとね! でもほら。ワットだって、
Bop
にヤキモチ焼いたりはしないでしょ?」
柚春としては最適な例であったと言えるだろう。しかしながら幸か不幸か、
彼
という存在を知っているのはウォルターばかりであった。
「……さて、どうかなぁ?」
「えっ、何か言った? ともかく、ワットは特別だってこと! 他とは比べ物にならないよ」
「なるほど、それは光栄だねぇ」
いつか知に至ることとなるのだろうか。宇宙の香りという想像しがたい概念と近しくして、カプセルギアに宿る魂の具象化した少年をその目に認めることとなる日が訪れるのだろうか。
「だから僕は、ワットがあの子のハンドルに取られていても嫉妬なんてしません。しないんだからね?」
「ふぅん?」
「ああ、信じてないな~!」
ずいと身を乗り出し唇を頬に押しつける。どこか柑橘めいた香りを鼻腔に感じた。
「いつだって、僕の一番はワットだよ。ワットはどう? ワットの一番は、どこの誰なのかな……?」
上目遣いに迫る。柚春の瞳には天上の星々の煌めきが元素反応のごとく瞬いていたことだろう。彼はそれを見つめるままにふと、「ふ……」と微笑み柚春の頭頂へ手のひらを乗せた。それきりだった。彼お得意のはぐらかしにも思えたが、にもかかわらずその温かさ、撫でさする柔らかさ、見つめる眼差しの熱さは柚春を止め処なく紅潮させ、幸福に包み込んだ。
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担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月11日
参加申し込みの期限
2025年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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