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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【星幽塔】第十二階層 青白く燃える竜を狩れ！！
「だいじょうぶか？」
そこに豪が戻ってくる。彼は石を括りつけた包帯をぶんぶん回し、竜を睨みつける。
「大丈夫、です！ まだいけます！！」
「いや、一度回復してもらった方がよさそうだ。礼美先生！」
豪についてきていた礼美が、すぐさまぴりりを回復させる。彼女は他に傷を負った人がいないか確認し、中衛あたりまで下がる。
豪は翼の根元に狙いを定め、濡らした包帯を投げた。おもりを付けた分飛びやすくなったそれは、うまく絡みつく。
ちょこまかとうごく桜を追ったり、前衛の攻撃を払おうとしたりするだけで勝手に包帯が絡んでいく。
竜は咆哮を上げ、翼を動かし包帯を破ろうとする。だが、濡れた包帯はなかなか破れず、苛立ちを募らせ尻尾を震わせる。
「下がって！」
ティオレの声に合わせぴりりと豪はしっぽが当たらない範囲まで下がる。
竜は尻尾の棘を輝かせ、再び炎をまき散らそうとした。そこにすかさず水流が飛んでくる。――想花の攻撃だ。
その間に、礼美は桜と盾を持つ茶トラ猫獣人を回復させる。
（そろそろ頃合いかしら？ 上手い具合に包帯も絡んでいるから、それを切らないように……）
桜は弾むように走り、竜に接敵すると急所目掛け矢を放つ！ 鈍い音を立て刺さる矢に、竜が再び咆哮を上げる。と同時に出現し、落ちるキラキラした珠。
「これは何？」
「星の力の塊だ。ようやく出てきたか！」
首を傾げた桜に、クレイグが興奮気味に言う。
「どんどん攻撃してくれ！ 星の力の塊をどんどん落とす筈だ！」
クレイグはそういうと、ハンマーを置きキラキラ輝く塊を拾い上げた。その間に豪たちが攻撃を繰り出す。動きが鈍くなった為攻撃はよくあたり、光輝く珠が音もなく出現する。その大きさはソフトボールぐらいである。
想花はそれを拾うのを手伝うべくクレイグの傍に駆け寄った。前衛が攻撃すればするほど星の力の塊は出現する。それだけではなく、尻尾の宝石も転がるようになっていた。
「まるで宝石みたいだなぁ。あ、こっちは尻尾の宝石がいくつも……。こんなにたくさんの宝石を売りに出したら市場が暴落するな」
最後の方はぽそっ、と小さな声で言う想花。クレイグはがははと笑う。彼女は星の力の珠と宝石を拾いながら、合間に水流を浴びせ竜に攻撃するのだった。
一方、竜は自分を苛んだ桜へ前蹴りを放つ。余裕をもって回避したはずだった一撃。それが少し彼女の腹部を掠める。
「なっ……！？」
浅く切られた腹にうっすらと血が滲む。
（諸にくらっていたらひとたまりもないわね）
桜は返す刀で竜の眼に矢を放ち、それを竜が弾いている間に死角へと回った。
（やっぱり、少し動きが鈍いかもね）
ティオレは内心苦笑しながらも、巧みな剣捌きで攻撃し続ける。その鮮やかな一太刀は他者から見ればまったくそんな風に見えないのだが……。恐らく、彼女自身にしか解らない差異があるのだろう。
彼女は宝石等の回収をクレイグと想花に任せる事にし、攻撃の手を緩めない。竜の攻撃を捌き、避け、時にハチワレ猫獣人に盾で弾いて貰いながら手にしたロングソードを何度も振るう。
「その調子だ！ どんどん攻撃するぞ！」
「はいっ！」
少し離れた場所では豪がぴりりと共に攻撃を行う。時に竜がノールック体当たりをしようとすれば、ハンマーでその攻撃を迎え撃つ豪。鈍い音がして全身に痛みが走るが、それすらも彼を高揚させる。
怒り狂った竜はクレイグへ噛みつこうとする。だが、そこを想花の放つ水流が邪魔をする。
「そこに欲しい物があるんだ。潰されると困る」
すぱっ、と手早く拾っている間に三毛猫獣人が盾で竜を押し返す。想花と三毛猫獣人は頷き合って互いの健闘を称えた。
その隙にもう一度桜が死角から弱点目掛け矢を放ち、ティオレのおもいきりのよい一撃が尻尾を切り落とす。
「相手は弱っているわ！ 畳みかけるわよ！！」
彼女の口から檄が飛び、前衛組が総攻撃をかける。やがて、竜はどすん、と鈍い音を立てて地面に横たわった。
桜はおそるおそる近づき、竜を見る。
（『死んだふりして反撃』とか……、そうでなくても断末魔に思わぬ挙動をとられてそれに巻き込まれるなんて勘弁してほしいもの）
注意深く観察した桜は、動く気配がない事を察した。クレイグも彼女と同じ見立てだったらしく、大きく頷く。
「みんなのおかげで十分な材料が取れそうだ。ありがとう」
クレイグの言葉に、一同はほっ、としながらも武器を置き、ナイフなどを手にした。すぐさま角などを得る為だ。
冒険者たちは手分けして竜から素材と肉を切り出す作業に取り掛かった。
そこに豪が戻ってくる。彼は石を括りつけた包帯をぶんぶん回し、竜を睨みつける。
「大丈夫、です！ まだいけます！！」
「いや、一度回復してもらった方がよさそうだ。礼美先生！」
豪についてきていた礼美が、すぐさまぴりりを回復させる。彼女は他に傷を負った人がいないか確認し、中衛あたりまで下がる。
豪は翼の根元に狙いを定め、濡らした包帯を投げた。おもりを付けた分飛びやすくなったそれは、うまく絡みつく。
ちょこまかとうごく桜を追ったり、前衛の攻撃を払おうとしたりするだけで勝手に包帯が絡んでいく。
竜は咆哮を上げ、翼を動かし包帯を破ろうとする。だが、濡れた包帯はなかなか破れず、苛立ちを募らせ尻尾を震わせる。
「下がって！」
ティオレの声に合わせぴりりと豪はしっぽが当たらない範囲まで下がる。
竜は尻尾の棘を輝かせ、再び炎をまき散らそうとした。そこにすかさず水流が飛んでくる。――想花の攻撃だ。
その間に、礼美は桜と盾を持つ茶トラ猫獣人を回復させる。
（そろそろ頃合いかしら？ 上手い具合に包帯も絡んでいるから、それを切らないように……）
桜は弾むように走り、竜に接敵すると急所目掛け矢を放つ！ 鈍い音を立て刺さる矢に、竜が再び咆哮を上げる。と同時に出現し、落ちるキラキラした珠。
「これは何？」
「星の力の塊だ。ようやく出てきたか！」
首を傾げた桜に、クレイグが興奮気味に言う。
「どんどん攻撃してくれ！ 星の力の塊をどんどん落とす筈だ！」
クレイグはそういうと、ハンマーを置きキラキラ輝く塊を拾い上げた。その間に豪たちが攻撃を繰り出す。動きが鈍くなった為攻撃はよくあたり、光輝く珠が音もなく出現する。その大きさはソフトボールぐらいである。
想花はそれを拾うのを手伝うべくクレイグの傍に駆け寄った。前衛が攻撃すればするほど星の力の塊は出現する。それだけではなく、尻尾の宝石も転がるようになっていた。
「まるで宝石みたいだなぁ。あ、こっちは尻尾の宝石がいくつも……。こんなにたくさんの宝石を売りに出したら市場が暴落するな」
最後の方はぽそっ、と小さな声で言う想花。クレイグはがははと笑う。彼女は星の力の珠と宝石を拾いながら、合間に水流を浴びせ竜に攻撃するのだった。
一方、竜は自分を苛んだ桜へ前蹴りを放つ。余裕をもって回避したはずだった一撃。それが少し彼女の腹部を掠める。
「なっ……！？」
浅く切られた腹にうっすらと血が滲む。
（諸にくらっていたらひとたまりもないわね）
桜は返す刀で竜の眼に矢を放ち、それを竜が弾いている間に死角へと回った。
（やっぱり、少し動きが鈍いかもね）
ティオレは内心苦笑しながらも、巧みな剣捌きで攻撃し続ける。その鮮やかな一太刀は他者から見ればまったくそんな風に見えないのだが……。恐らく、彼女自身にしか解らない差異があるのだろう。
彼女は宝石等の回収をクレイグと想花に任せる事にし、攻撃の手を緩めない。竜の攻撃を捌き、避け、時にハチワレ猫獣人に盾で弾いて貰いながら手にしたロングソードを何度も振るう。
「その調子だ！ どんどん攻撃するぞ！」
「はいっ！」
少し離れた場所では豪がぴりりと共に攻撃を行う。時に竜がノールック体当たりをしようとすれば、ハンマーでその攻撃を迎え撃つ豪。鈍い音がして全身に痛みが走るが、それすらも彼を高揚させる。
怒り狂った竜はクレイグへ噛みつこうとする。だが、そこを想花の放つ水流が邪魔をする。
「そこに欲しい物があるんだ。潰されると困る」
すぱっ、と手早く拾っている間に三毛猫獣人が盾で竜を押し返す。想花と三毛猫獣人は頷き合って互いの健闘を称えた。
その隙にもう一度桜が死角から弱点目掛け矢を放ち、ティオレのおもいきりのよい一撃が尻尾を切り落とす。
「相手は弱っているわ！ 畳みかけるわよ！！」
彼女の口から檄が飛び、前衛組が総攻撃をかける。やがて、竜はどすん、と鈍い音を立てて地面に横たわった。
桜はおそるおそる近づき、竜を見る。
（『死んだふりして反撃』とか……、そうでなくても断末魔に思わぬ挙動をとられてそれに巻き込まれるなんて勘弁してほしいもの）
注意深く観察した桜は、動く気配がない事を察した。クレイグも彼女と同じ見立てだったらしく、大きく頷く。
「みんなのおかげで十分な材料が取れそうだ。ありがとう」
クレイグの言葉に、一同はほっ、としながらも武器を置き、ナイフなどを手にした。すぐさま角などを得る為だ。
冒険者たちは手分けして竜から素材と肉を切り出す作業に取り掛かった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2025年08月03日
- 参加申し込みの期限
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- 2025年08月10日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2025年08月10日 11時00分
