――星幽塔・第十二階層
「ここは……?」
「なんか、暑くありませんか?」
愛猫 萌々子と
吉住 志桜里は辺りを見渡し困惑していた。二人の傍らでは「なんだか自然豊かな所なのです」と
笛吹 ぴりりが驚いた様子で佇んでいる。
それぞれ寝子島で日常を過ごしていたのだが、急にファンタジーな場所へ、しかもファンタジーな姿で転移している事に驚いていたが、同じような反応をする人々を見つけ内心ほっ、とする。
暫く様子を見ていた3人だが、一人のがっしりした印象の男性が現れると彼に視点を合わせた。
「悪いな、こんなとこまで突き合わせてしまって」
がっしりした印象の男性……
クレイグ・ドナハはそう言いながら集まった冒険者たちに苦笑する。その傍らでは小柄な老人
バーガンディ・アッシュが辺りを見渡し、冒険者たちに語り掛けた。
「最近、スコルピウス山の方が騒がしいんぢゃ。もしかしたら青炎竜ソフィードが暴れているのかもしらんのぅ……。そいつは鱗や爪がよい素材になるんぢゃ。骨は鉄に混ぜると丈夫で切れ味の良い刃物が作れる。ぢゃから、新しい剣を作りたいというクレイグとお主たちに知らせを出したという訳ぢゃ」
バーガンディはそういうと楽し気に笑いながらスコルピウス山を見やった。
今回の目的は、青炎竜ソフィードを倒すこと。
そして、その竜から素材を取り、クレイグに持っていくことである。
冒険者たちがバーガンディの案内でスコルピウス山を登っていくと、だんだん周りの空気が暑くなっていく。そして、目的の竜がいる場所は……立っているだけでぶわりと汗が噴き出るほどであった。
「あれぢゃよ……。普段は大人しいんぢゃが、夏が近づくと暴れる時期がくるんぢゃよ」
「なるほど……。なかなか大きいな」
クレイグが言う通り、その竜は大きかった。青白い鱗に覆われた身体に、一対の大きな翼。そして、尻尾にはびっしりと真っ青な宝石がまるで棘のように生えている。ソフィードと呼ばれた竜は尻尾を振るうと青い宝石からじわじわと炎が浮かび上がり、燃える尻尾で周囲を薙ぎ払う。燃えた木々が音を立てて崩れていく様子に、武者震いを起こす者や目を輝かせる者など、冒険者たちの反応はさまざまである。
「これを相手にするんですか? 手ごわそうですね……」
「でも、この竜からとれる素材が必要なのですね?」
萌々子が眼鏡のズレを正しながら言い、ぴりりが竜を観察する。傍らの志桜里はその竜を見思わずぽつりと呟いた。
「そういえば、もうすぐこういう感じのゲームシリーズの最新版が発売されるとかなんとか雑誌にかいてありましたね……」
二人はそれぞれいつの間にか持っていた武器や星の力を使い身構える。
さぁ、狩りの時間と相成った。あとは戦うだけである。
こんにちは。菊華でございます。
今回は、大きな竜を狩って素材を得るシナリオです。
一狩り行きましょう。
シナリオガイドに登場してくださいました愛猫さん、吉住さん、誠にありがとうございます!
ガイドに縛られず自由にアクションを書いて下さいませ!
概要
>今回の目的
青炎竜ソフィードを倒し、素材をとってクレイグに渡す
青炎竜ソフィード
全長4m50cmほどの竜。
青白い鱗に覆われた身体に、一対の大きな翼を持ち、
尻尾にはびっしりと真っ青な宝石がまるで棘のように生えている。
尻尾に力を込める事で宝石が熱され炎が浮かび上がると攻撃力が上がる。
炎を纏った尻尾は様々な物を燃やす(PCさん達もやけどするかもしれません)。
その他噛みつき攻撃や体当たり攻撃、強力な蹴りなどの攻撃パターンがあります。
ソフィードに対し毒が効果的かは未知数です。
剥ぎ取りとクレイグが求めている物について
攻撃している間に尻尾の宝石が折れたり、光り輝く魔力の塊が出てくることもあります。
それを回収するのも大事な仕事です。
そして、倒した後皮や鱗、爪などを入手することができます。
お肉も美味しいのですが、クレイグの目的は皮や爪、尻尾の宝石や魔力の塊なので、
残ったお肉は冒険者で食べることが可能です。
バーガンディ曰く、肉質は柔らかくどんな味付けや調理法でも美味しいそうです。
お肉について
参加PCさんのアクションに一切言及がない場合、バーガンディが知人に頼んでお肉を料理し、
PCさんたちに振舞います。
※サポートについて
このシナリオの参加PCが5人未満の場合、バーガンディの知人である猫獣人3名がサポートにつきます。
彼らは回復ポーションをそれぞれ5本ずつ持参、大きな盾でもってPCさんをカバーリングします。
登場NPC
※8/3 追記
下記のキャラクター以外のNPCも、自由に指定して構いません。
☆バーガンディ・アッシュ
第十二階層のアステリズム。今回は案内役であり、戦闘中は邪魔にならないところに避難します。
☆クレイグ・ドナハ
第一階層の城下町で鍛冶工房を営む鍛冶屋。今回は素材が必要になったので冒険者に協力を仰いだ。
普段使っているハンマーとは違うハンマーで冒険者と共に応戦する。
☆笛吹 ぴりり
寝子島で過ごしていたものの、突然移転してきました。
今回は鎧を纏っており、闘士の光(橙)を宿した武器で応戦する模様です。
☆鷲尾 礼美
シナリオガイドには登場していませんが、偶然移転しておりクレイグから事情を聴きました。
彼女は白魔女風の衣装を纏っており、癒しの光(白)の宿った手袋で参加者さんの治療に当たります。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
星の力
星幽塔にいると、星の力 と呼ばれる光が宿ります。
★ 基本的な説明は、こちらの 星の力とは をご確認ください。
星の力やその形状は、変化したりしなかったりいろいろなケースがあるようですが、
このシナリオの中では変化しませんので、このシナリオではひとつだけ選んでください。
ひとともれいびにはひとつだけですが、
ほしびとには、第二の星の力(虹)もあります。
★ 虹についての説明は、こちらの 第二の星の力 をご確認ください。
アクションでは、どの星の光をまとい、その光がどのような形になったかを
キャラクターの行動欄の冒頭に【○○の光/宿っている場所や武器の形状】のように書いてください。
衣装などにこだわりがあれば、それもあわせてご記入ください。
衣装とアイテムの持ち込みについて
塔に召喚されると、衣装もファンタジー風に変わります(まれに変わってないこともあります)
もちものは、そのPCが持っていて自然なものであれば、ある程度持ちこめます。
※【星幽塔】シナリオのアクション投稿時、作物・装備品アイテムを所持し、
【アイテム名】、【URL】を記載することで、
シナリオの中で作物(及びその加工品、料理など)・装備品を使用することができます。
※URLをお忘れなく!!!
※オーダーメイド装備品について
鍛冶工房のトピックを経る(またはシナリオなどで得る)場合のみ
アクション冒頭で指定した星の力とは別に、装備品固有の《特殊効果》が認められます。
アイテム説明欄に、トピックでの完成時の書き込みURL・シナリオ入手時のURLを記載してください。
例:http://rakkami.com/topic/read/2577/2116
NPCに何かして欲しい事があればアクションに記載願います。
それではよろしくお願いします。