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二時間らっかみサスペンス 湯煙の向こうの美女と空飛ぶサメ
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ある秋の休日。
水谷 真優理
は、非常にウキウキしていた。
――なぜならば!
(秘密の)恋人である
青山 絢
と休みが重なったので、ひなびた温泉郷、火土温泉に二人旅と相成ったからだ。
絢は大学生と女優を兼業しており、ホテルのコンシェルジュをしている真優理と休みが重なるのは滅多にない。
思わぬ幸運に、天にも昇る気持ちだったりする。
(周りの建物はみんな古くて歴史を感じるわね……隠れ里っぽくてすてき! 電車とバスを乗り継いで来た甲斐があったわ)
温泉街のメインストリートは、湯畑から立ち上る煙に紅葉が映える絶景というやつで、歩いている観光客は、温泉帰りなのか浴衣姿が多い。
「真優理さんは、真っ赤な楓とちょっと緑が入ったの、どっちが好き?」
「そんなぁ、どっちかなんて決められないわ」
ひらりと舞う楓を絢に渡され、指でもてあそびながら歩く。
(あぁ、早く宿に行ってお風呂に入りたいっ! 紅葉の下を絢ちゃんと二人で、浴衣姿で歩いたりしちゃったら……胸キュンじゃないですかやだーっ!)
真優理はスキップで雨宮旅館へと向かう。
入り口で主に挨拶し、仲居の案内で部屋へ。荷物を置いて一休み。
「さーぁ、待ちに待ったりんご風呂に行きましょう! 疲労回復に美肌の効能があるのよ!」
「もぉ、真優理さんったら。着替え忘れてるよ」
「あら、ごめん。ありがとう」
鼻歌交じりで大浴場に向かった真優理と、忘れ物チェックをしてから向かった絢。
――しかし!
――がらりと女湯の引き戸を開けた、二人が目にしたものは!
「きゃーっ!? 人が倒れてるーっ!」
黒髪の女性が、大浴場のそばでうつぶせに倒れていた。りんごがびっしり浮いている筈のそこには、お湯以外何もない。
そんな観察をしてしまった後、真優理は我に返った。
「ダメよ真優理。あなたはプロのコンシェルジュなの」
ぱん、と自分で頬を叩き、絢に告げる。
「絢ちゃん、協力してこの女性を外に出しましょう。その後、旅館のご主人を呼んできて貰えるかしら」
「うん、分かった」
幸い、女性はすぐに意識を取り戻したので彼女の部屋に運び、とりあえず浴衣を着てもらった。
「どこか痛いところはありますか?」
「いいえ……もう大丈夫。助けて頂いて、ありがとうございます」
「もしできるようだったら、なぜ大浴場で倒れていたのか教えてくれる?」
真優理が尋ねると、女性――
神野 美野梨
と名乗る大学院生――はぽつぽつと事情を説明してくれた。
「私、火土温泉郷には、柳川教授をたずねて来たんです。サメの研究をさせてほしくて。別荘がここにあるって、聞いてましたから」
美野梨の指導教授である柳川公伸氏は、遺伝子工学が専門なのだが――その技術の全てを注いで空飛ぶサメを創ったのだという。
「サメが?」
「空を飛ぶ?」
まさか、と顔を見合わせる真優理と絢。
「えぇ、私も最初は眉唾ものだと思っていたの。だけど、教授がちょくちょくお話して下さるんですよ、サメ乃助と名付けて可愛がっているサメのことを」
りんごゼリーを一緒に食べたり、初めて25メートルプールを泳ぎ切った日のこと。
ソファで寝ている教授にサメ乃助が毛布をかけてくれた話では、感涙にむせんでいたんだとか。
「画像は見せて貰えなかったけれど、初めて空を飛んだ日のことも、感動ドラマみたいに語られたんです」
「うーん、つまりは親バカだと」
つい眉間にシワを寄せる真優理。
「そこで、私は確信しました。……空飛ぶサメは実在するんだ! 是非研究しなければと!」
ぐっ、と拳を固める美野梨に、そっと絢が眼鏡を差し出す。
「ありがとうございます。サメが空を飛ぶ神秘! きっと教授はまだ誰も知らないゲノム編集の技術を使ったに違いないわ! 絶対に謎を解き明かしてみせる!」
眼鏡の奥、瞳には確信の炎が灯り――そして獲物を追い詰める狩人のように輝いていた。
「火土温泉郷に来て、一度教授を捕まえた時、『私に出来ることがあるならお手伝いします』と申し出たんだけど……『サメ乃助は家出してしまって捜している』と言ったが最後、いなくなってしまって」
教授を捜す道すがら、疲れを癒やそうと立ち寄ったりんご風呂にて、何者かに襲われたんだとか。
「私が入った時には、お風呂にりんごはたくさん浮いていたのに、今はもう無くなっているんでしょう? 裸眼だったのでよく分からなかったけど……犯人がりんごを持ち去ったんでしょうか」
美野梨に水分を手渡した真優理も、拳を固めたい気持ちになっていた。
「……んもぉ、りんご風呂、楽しみにしてたのに!」
「まぁまぁ、真優理さん落ち着いて。それにしても、温泉で美女が倒れるなんて、二時間サスペンスみたいだね」
「んー、そうかも。まぁ、空飛ぶサメは出ないだろうけど」
「だよねぇ」
真優理は、絢と顔を見合わせて、ぷっと吹き出した。
~らっかみサスペンス劇場~
~CM~
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月24日
参加申し込みの期限
2025年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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