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寝子島高校
おかしな詰め合わせ
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卒業シーズンを控えた寝子島高校は何かと気忙しい。該当する三年生はもちろん、教師も普段とは違う活動で時間を取られた。
放課後、
稲積 柚春
は校内を足早に巡る。今日は一度も
ウォルター・B
と会えていない。生徒と教師の線引きを頭に入れても心が逸る。何げない会話に飢えていた。
――今日は無理かも。
諦めて校舎の外に出た。とぼとぼと歩いて正門を抜けると急に活気づいた。制服のポケットに入れていたスマートフォンを取り出し、ウォルターへメールを送る。表現に凝らず、ストレートに会いたい気持ちを伝えた。
一分も経たずに返信が届く。簡潔な文章で今日の午後六時に会うことが決まった。
「早いって」
笑顔で不満を零して歩き出す。徐々に速さが増してシーサイドタウンの自宅へ走って帰った。
待ち合わせ場所に指定されたベンチに柚春がちょこんと座る。水色を基調にしたパーカーにデニムのホットパンツを合わせた。
両脚をブラブラさせながら青い瞳を左右に動かす。六時が近付くに連れて落ち着きがなくなる。
「待たせたかなぁ」
のんびりした声に反応して左を向く。スーツ姿のウォルターが軽く右手を挙げた姿で歩いてきた。
「そんなことない。僕もさっき来たばかりだし」
「そうなんだぁ。話は変わるけど小腹は空いてない?」
「どうだろう。甘い物は少し食べたい口になってるかも」
柚春は両脚で着地するような格好で立ち上がった。
「それならいい店があるんだよねぇ。さっき見つけたばかりだけど」
ウォルターは歩いてきた方向を指さした。柚春は興味を示し、二人は並んで三角屋根の店へ足を運んだ。
店内の書架を見上げる柚春は目を輝かせた。
「これらの本がメニューなんだね。数が多くて迷っちゃう」
「小説だけではなくて専門書も含まれているねぇ。僕は伝記物に目が行くけれど、たまには冒険もしてみたいかなぁ」
「それなら、これはどう?」
柚春はシューズの踵を上げて抜き出した。
「ね、冒険でしょ」
「ファンタジーだねぇ。そっちの冒険の意味ではなかったんだけど……悪くないか」
ウォルターは含み笑いでいうとテーブルに戻り、二人で内容を読み込んだ。通り掛かった女性スタッフに書籍を渡し、運ばれてきたトロピカルなパフェに満足気な笑みを浮かべた。
大空に浮島のような大地が点々と浮かぶ。それらを睥睨する大きな円形の地に中性的な顔立ちの剣士が立っていた。見下ろす先の浮島には双剣の使い手、ウォルターが険しい表情で睨み付ける。
「この女がそんなに大切か! 欲しいのなら余から奪い取ればいい! できればの話だが」
「ウォルター、無理はしないで」
大きな鳥籠の中に閉じ込められた柚春が痛々しい笑みを見せた。白いドレスのスカート部分が切り裂かれ、覗く脚には幾筋もの血が流れていた。
目にしたウォルターは怒りを力に変えて跳んだ。浮島を足場にして剣士に肉迫。首と脇腹を同時に狙った攻撃は一振りで撥ね返された。
ウォルターは衝撃で宙に投げ出され、仰け反ったような格好で落ちてゆく。
「死なないでぇぇ!」
檻の一部を掴んだ柚春が声の限りに叫ぶ。
その声に反応するようにウォルターは緩やかな回転で近くの浮島に手を伸ばす。指先が引っ掛かって落下を食い止め、瞬時に身体を引き上げた。
「僕はもう手加減しない」
「言葉など不要。態度で示せ」
剣士は大剣を両手で握り、高々と頭上に掲げた。剣身が白い光を放つ。
「神の力を宿した剣は全てを断ち切ると知れ!」
「僕の想いは誰にも断ち切れない!」
ウォルターは剣を十字に合わせた。剣身が真紅の炎を纏い、一気に跳躍。最高点に到達すると落下に転じた。
剣士は落ちてくる獲物を目で捉え、間合いに入る瞬間を待つ。
先制はウォルターで間合いの外から剣を振るい、十字の炎を飛ばす。
「小賢しい」
剣士は大剣の一振りで両断した。が、炎は斬られた状態で剣士に当たる。
一瞬で全身が燃え上がった。
「斬る、技では、ないだ、と……」
よろめいた剣士は人型の炎として落ちていった。
ウォルターは無事に着地を果たす。瞬時に鳥籠の一部に斬撃を加え、柚春を助け出した。
「無事でよかった」
「それは僕の言葉だよ」
柚春は安堵の涙を流し、ウォルターが手で拭う。相手を思いやる気持ちが高まり、二人は息が止まるような長いキスをした。
気が付くと二人は店内にいた。どちらも直視できないのか。横目を合わせる。
「助けてくれて、ありがとう」
「まあ、そうだね。僕もなんというか。うん、がんばった」
気恥ずかしい様子で共に笑みを浮かべた。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年04月11日
参加申し込みの期限
2025年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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