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猫鳴館、ネズミ騒動
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●ようこそ地獄へ
天井を見れば蜘蛛の巣。足元を見れば泥と埃、謎の置物(たぶんゴミ)。何やら遠くから喧騒。
一応玄関脇には受付と管理室らしき部屋があるが、誰もいない。
ひびきは当然の顔で受付を通り過ぎる。
逆巻 天野
が「ネズー? ネズーどこいったー! 早くでてきてー」と呼びながら歩いている。
「どうしたの?」とひびきが訊ねると、「僕のペットがいなくなっちゃったんだ」という。
「白いハツカネズミなんだ……しらない?」
「もしかして紫色のリボンしてる?」
「そう。見かけた?」
「
今日じゃない日に、学校で
、ね」
ひびきがいい、煽も見てないと首を振る。
「そっか……どこかで見かけたら教えて」
天野はそういうと、また「ネズー? ネズー?」と呼びながら猫鳴館の奥へ去って行った。
彼の行く先を目で追うと、奥の方に渡り廊下があり、その先はこちらと違って洋風な作りのようだ。
「むこうは?」
「あっちは洋風の新館なんだって。新館っていっても古いけどねー」
「ふうん……あの階段下の廃材やダンボールで覆われたところは?」
「わかんないけど、誰か住んでるのかもねー?」
実のところ洋館の階段下は、テロリスト
草薙 龍八
のアジトであったが、彼女たちが知りうるはずもない。
ふたりの行く手ではちょうど猫鳴館自治会会長の
海原 茂
と二年生の
龍目 豪
が話し込んでいた。
なにやら難しい顔をしている海原会長に豪が紙袋を渡している。
海原会長がちらりと紙袋を覗き込むと、本当に一瞬だけ、むふう、と口元にエッチな笑みを浮かべた。
「あ。海原会長!」
ひびきの声に、海原会長は慌てて豪から受け取った紙袋を背に隠す。
「で、会長、どうですか。猫鳴館の探検、許可してもらえるんすか?」
「わかったわかった。許可しよう」
うしっ! と豪はガッツポーズ。海原会長は取り繕うようにひびきたちに向き直ると、
「他寮の者か? どうした」
「あ、いえ、雪見君と雨崎君に用事でーす。彼女は、猫鳴館に住みたいって」
「……まだ、検討だけ……すこし、まともな人に話を聞いてみたい。例えば……
邪衣 士
さん、とか……」
「邪衣……?」
海原会長は表情を変えず長考した。
「……そうだな。なにせここは奇人変人の巣窟だ。彼はまともな部類に入ると言えるのかもしれない……。雪見も雨崎も邪衣も大部屋にいるだろう。俺もちょうど大部屋に行くから、ついてくるか?」
ひびきと煽が頷くと、豪もまた、
「俺もみんなに挨拶したいぜ!」
と海原会長の後を追った。
◆
「わーしーのーちょーこーこーろーねー!!」
「ぼくのアスパラーっ!?」
「俺のおにぎりっ!」
「やつらめ、いたいけ系ロリな僕にあんなことしおって……!」
大部屋の前はすでに戦場のような怒号が響いていた。
海原会長は無表情のまま、勢いよく戸を開ける。ひびきと煽、そして豪がそれに続く。
「ひにゃっ、何の騒ぎ!?」
何の騒ぎだろうか。
部屋の中央では、
大田原 いいな
が持ち込んだカセットコンロで天ぷらを揚げている。
お茶を注いで回っているのは
雨崎 荒太郎
と
雪見 大福
の幼馴染コンビ。人数が多いので今日は二人がかりだ。
御影 シオン
はにこにことお茶を受けとり、
奈良橋 博美
はいいなをどうどう、と宥めている。
握 利平
は、皿に載った飴玉を手にぶつぶついい、
如月 庚
は我関せずと読書中。
伊賀 解理
は、その控えめでラブリーな胸を押さえながら怒り心頭なご様子。
御手洗 孝太郎
はくさい。いいなの揚げる油の臭いと相まって、なおくさい。
「ネズミって食えんのか? ああ!? 食えんのかよ?」
大部屋内は、ネズミ食える派、食えない派に分かれて大激論の様相だ。
「皆の者、傾聴せよ!」
海原会長の一声で、ようやく大部屋内が静まる。
「さて、諸君。我らが猫鳴館は現在、大量のネズミの襲撃を受けている! まずは被害報告! 大田原、天ぷらは後だ!」
びしいっ、と海原会長がいいなを指差す。
「ネズミのやつめ、儂が喰うのを楽しみにしておった『練乳くりいむちょこころね』をうたた寝している内に持っていきおった!」
「僕が如月くんから買った茹でアスパラ一本60円マヨネ付きがー!」これは自称猫鳴館の座敷童子、荒太郎。
「俺のおにぎりがぁ~っ! なんで、なんで飴玉なんかになってるんだ……」と利平。
「『握』の『おにぎり』……くくくっ」妙に受けているのがくさい方の孝太郎。
「僕は食物食われたとかはないんだが……寝てる間にその、服の中に入られてね……」
解理がそういうと男子たちは「おお~っ」とため息のような歓声を漏らす。
「そういう色気ある話じゃないんだよ。寝てる間にいきなり毛むくじゃらの何かに服の中を全力で動き回られた時の驚きと恐怖、わかるかい!?」
解理がそう釈明するが、健全な若者たる男子諸君の脳裏に、小柄でロリィな解理がパジャマで悶える姿が浮かんだのは致し方あるまい。
「被害はそんなところか?」
「それだけじゃないよー」
どこからともなく声がして。
ぴょんっ、と天井の穴から、ゴーグルを首にぶら下げた
初島 優
が顔を出した。
「天井裏通路やられてまーす!」
「どこから出てくるんだ、初島」
「いやー俺の部屋も天井に穴開けられちゃってー。で、そのまま塞ぐのも芸がないから天井裏通路に繋いでみましたー」
海原会長が額を抑えると、今度は大部屋の床から声が。
「うーらーめーしーやー」
ドロドロドロドロという効果音とともに、床に開いた穴から
骨削 瓢
がぬぬぬ……っ、と顔を出す。
「あっしの隠し通路をダメにされたー」
「隠し通路って、あれか。骨削が勝手に掘った……」
「勝手に、って人聞きの悪い。あっしは入学前からこつこつこつこつ堀ってきたんだ! 地下帝国と呼ばれるほどの規模の床下、天井裏の隠し通路をようやく築きあげたのに、その大半がネズミに侵食されちゃ黙っていられませんよぃ!」
「俺も骨削に賛同する」
ばあーん! と押入れが開いて、熊の毛皮を羽織った
邪衣 士
が現れた。
「骨削が一生懸命作った隠し通路を巣窟にされて進めなくなったら俺の迷子に拍車がかかってしまう!」
「だからって、自分の部屋と押入れを隠し通路でつなぐな……」
「そうしないと、ハッと気づくと山を彷徨っているのだ! 迷子体質なんだよ、俺は!」
士はこぶしに力を込める。
「俺がネズミを駆除したい理由はそれだけじゃないぞ。大部屋においてあった猪皮の敷物が少しあいつらにかじられてしまったんだ!」
煽は、あっちこっちから人が飛び出してくるたびに、びくびくっと身を固くしていたのだが、他の住人は誰も驚いた様子がない。ごく当たり前のこととして受け入れている。
<なにせここは奇人変人の巣窟だ>
海原会長の言葉が、ぐるぐると頭の中を回る。
大福がそっと近づいてきて、煽とひびきにお茶を渡してくれた。
「や、天馬。せっかく来てくれたのに悪いな、こんな騒ぎで。ラスク焼いてきてくれたって?」
「うん。でも後の方がいい?」
「そだな。ネズミ騒ぎで……この調子さ。いま出さない方がいいかも。あとでゆっくり受け取るよ。そっちの彼女も大丈夫? びっくりしただろ?」
煽は小さく肯く。大福はしょーもないよなー、と苦笑いする。
海原会長はというと皆の話を聞き終え、大きくため息をつくと宣言した。
「被害はわかった。我々はネズミをどうにかしなければならない。この場で引き続き作戦会議を行う」
海原会長はそこで言葉を切り、大部屋を見渡した。
「その前に、だ。猫鳴館のために、我こそは自治会員に、という者がいれば挙手してくれ」
ぴっと、奈良橋博美が手を挙げた。
「このネズミ騒ぎには〈ねず〉とやらが関係してると思うんだ。自治会員になったら寮誌を調べさせてもらえる?」
「いいだろう。他には?」
天井穴から逆さにぶら下がった初島優が「はーい!」と手を上げる。
「事が事だし、俺も自治会員になるよー。〈ねず〉がなんなのか調べる人たちと協力して、食堂の穴で壊れてた社の再建をするよー」
「あっしも自治会員とやらになってみようかねぃ」
床の穴から骨削瓢も挙手。
「あっしは〈ねず〉だとか社だとか知らんよ、大事な隠し通路をダメにした害獣共に報復できりゃそれで良いからねぇ。ただ、自治会員になれば館の清掃・補強・修繕に関われるだろう? というのは建前で本音はちょいと過ぎた改築を気兼ねなくやるためだぁね」
「骨削、本音がだだ漏れているぞ」
士が指摘すると瓢はケラケラと笑った。
「今更隠したってしょうがないやねぃ」
「では俺も立候補しよう」
押入れから邪衣士も手を上げる。
「俺もそうだが他にも猫鳴館をちょくちょく改造している奴もいるわけだ。この際だから、これを機にもっとオープンに猫鳴館を改装していけないだろうか」
「このネズミ問題が解決したら検討しよう。立候補は以上か? では只今を以って、奈良橋、初島、骨削、邪衣の四名を猫鳴館自治会員に任命する。皆、いいか?」
ぱちぱちぱち、とおざなりな拍手が上がる。
「では進行を譲ろう。初島、頼む」
優は、わー俺かー、といいながら天井からぴょんと飛び降りた。
「じゃあ、班分けしようかー。まず、〈ねず〉対策したい人ー!」
博美、庚、利平、海原会長、そして豪が手を上げる。
「奈良橋さんは寮誌調べだったねー。如月くんは?」
「俺も、泉のとっつぁんが言う〈ねず〉とやらについて調べてみようと思ってる。加瀬が寝子島図書館に調べに行くみてぇだから、同行するつもりだ」
「俺は地元出身だから、爺ちゃんやその茶飲み友達に当たってみるぜ」
「如月くん、握くんは〈ねず〉について調べてみるんだねー。加瀬くんにもよろしく言っておいて。何かわかったら連絡ちょうだい。海原会長は?」
「食堂の穴だな。壊れた社を調べてみよう」
「了解です。俺は社を直したいと思ってるんだー。準備があるから、社を調べる方は会長に任せていい?」
海原会長は頷く。
「えーっと、龍目さんは?」
豪は立ち上がると、猫鳴館住人に向かって大きく一礼した。
「俺は探検部部長の龍目豪だ。猫鳴館在住じゃねえが、部員から噂は聞いてるぜ。いつか猫鳴館を探険したいと機会を伺ってたんだ。折角だから、穴の奥の方を探索させてもらえないだろうか。会長の許可は貰ってある」
会長はごふんごふんと不自然な咳払いする。
「龍目さんは穴探索ですねー。了解です。じゃあ、〈ねず〉関係の情報は俺のところに集める、ってことでいいかな? たぶん、ほかにも手伝ってくれる人がいると思うから、そういう人たちの協力を得つつやろうー」
優の提案に、〈ねず〉班の面々が了解する。
「じゃあ、『対ネズミ』の方は?」
手を挙げたのは士、瓢、いいな、荒太郎、解理、孝太郎、シオンだ。
「えっ、御影さんも?」
声の出せないシオンはさらさらとメモ帳に気持ちを記して掲げる。
『僕がここに住み始めてからこんなのはじめてだよ。僕も手伝う! 力仕事は得意なの!』
ふんす、と胸を張る華奢でかわいらしい先輩の姿を、荒太郎が尊敬の眼差しで見つめる。
「シオ姐さん……!」
「あとの人たちは……ヤル気満々みたいだねー」
「ネズミ共に鉄槌を!」
「大虐殺ってことでいいですかねぃ?」
「俺、殺鼠剤買ってくる!」
息巻く対ネズミ班の面々を豪とひびきが止める。
「少なくとも探検が終わるまで殺鼠剤の類は勘弁してくれよ」
「探検が終わってもだめだよ! 殺しちゃだめ!」
『そうだよ! 殺さない方法を考えようよ! じゃないと僕……』
うるうるとシオンがその瞳に涙を溜めるに至って、荒太郎はあわあわと意見を変えた。
「あーっ、あーっ! 殺さない、殺さないよ! シオ姐さんが悲しむこと、俺しないよ」
「雨崎、おまえそういうが、代案はあるのか?」
しんとしたそのとき、低くかかっていたテレビから、とあるCMが流れた。
<ケムリがすみずみまで気絶成分を運ぶ! だから、かくれたネズミもイチコロ!
――ネズミ・マストダイ! 少林製薬っ!>
「「「これだー!!!!」」」
このCMで、対ネズミ班の作戦はほぼ決まったらしい。
「ネズミを駆除するのは結構だが、元をなんとかしなけりゃ只のいたちごっこになる」という庚の意見を受けて、対ネズミ作戦の発動は、〈ねず〉係、社係、穴探索係からなる〈ねず〉班の調査を待ってから、ということになった。
優は、これで皆の役割が決まっただろうかと、ぐるりと大部屋を見渡した。
「あれ? 雪見くんは?」
「俺? 俺はちょっと……鼠は……」
「大福は潔癖だからなー」
「うるせ、コータロー。ま、まあ、そういうわけだから、俺は台所で皆の夜食でも作るよ」
「うん、わかったよー。じゃあ雪見くんは夜食係よろしくね!」
「ん。りょーかい」
「じゃあ最終確認。〈ねず〉班は僕と奈良橋さんを中心に、対ネズミ班は邪衣くんと骨削くんを中心に。雪見くんが後方支援。いいかな?」
皆が頷くのを確認して、優は号令をかけた。
「じゃあ、作戦開始ー!」
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月09日
参加申し込みの期限
2013年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月16日 11時00分
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