this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
多分、何気ない一日
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
どうにも宙ぶらりんな日だった。毎日を忙しく過ごしていると、唐突にやってきたたまの休みに戸惑ったりするものだ。
青山 絢
もまた胸にぽっかりと空いた空虚に戸惑っていた。この春から大学生となりまだ一月にもなっておらず、全てが手探り状態。いつも何かと戸惑っている。加えて絢は駆け出しの女優でもあったりもする。引っ切り無しに飛びこんでくる仕事と学業との両立は困難を極めた。
「はあ~……」
疲労困憊の中でやっとの休日だから、一日中泥のような眠りを貪っても良かったところ、あいにくと朝のうちに目が覚めてしまった。
「二度寝するのも……もったいないかな」
シャワーを浴びて目をすっきりとさせ、同居人が用意してくれていた朝食をいただく。今日は仕事で不在だから、感謝の言葉は後ほど伝えるとしよう。こんがりと焼けたトーストにスクランブルエッグを挟んだものをかじりながらテレビをつけると、お天気お姉さんが終日の快晴を告げていた。
「せっかくだし、出かけてみようかしら」
身支度を整え、外へ……おっと、カメラも忘れずに。
マンションを出て道なりに歩く。特に目的を定めずぶらぶらとする。見上げれば実にいい陽気だ。本当ならこんな時、生真面目な絢は学校の課題に取り組んだり、あるいは仕事で渡された台本を律儀に読み込んだりするのだが、思い切って出かけて良かった。何て気持ちのいい日だろう。
「いい天気ね。あっ?」
街路樹の下を通りかかると、木漏れ日に透かされた向こうの枝に一羽の鳥がとまっていた。白くほわほわとして、やけに単純に見える顔の造形が絢に得も言われぬ感情を抱かせた。抱きしめたいとか穴が開くほど眺めたいとかそんな感情だ。
「かわいい……北海道にいるシマエナガっていう鳥かしら」
昨今よくニュースや動物番組等で取り上げられるから、絢も知っていた。確かに愛らしい。虜になる者が続出しているのも分かる気がする。
「よし。ちょっと動かないでね」
そう声をかけ、カメラを構える。かつては写真家を志したこともあるくらいだし、この被写体の素晴らしさに思わず撮りたくなった。
レンズを向けてもシマエナガは動じる様子もなく小首をかしげ、ふるふると尾を振るような仕草を見せた。すかさずシャッターを切る。幾度も夢中で撮影した。
「うん。ありがとう、いい写真が撮れたわ」
そう言うとシマエナガは、満足した? とばかりに身を震わせてからいずこへか飛び立っていく。それを見送る絢も穏やかに目を細め、歩き出す。
寝子電の路線沿いに歩いた。ゆっくりとした足取りで。時折興味を惹く被写体を見つけてはカメラを掲げ、シャッターを切る。それは風に舞い上げられた花びらであったり、陽だまりに寝転ぶ猫だったりラッピングされた寝子電の車両であったりしたが、寝子ヶ浜海岸へ降りたところで絢はシマエナガに負けず劣らずの可憐さにして美しさを誇る、希少なモデルを見つけた。それは波間から人懐っこく顔を上げたシロイルカだった。絢は微笑んだ。
「素敵ね。あなた」
きゅうと鳴き、一回転してジャンプを披露してくれた。その姿を絢はファインダーに収める。滑らかで艶やかな白い体躯に見とれつつも、躍動する様をのめり込むように撮影した。砂浜へ寄せる波へうっかり踏み込み靴を濡らしてしまったくらいだ。シロイルカはしきりに鳴き声を上げ、胸ビレを叩いたりジャンプしたりと大はしゃぎに絢もくすりと笑んだ。水のカーテンに陽光が弾けてきらめき、飛び上がりながらくるりと身をひねるシロイルカの一枚は今日のベストショットとなった。
やがて日が傾き帰路を行く頃には、絢の胸は見上げた黄昏空のように晴れ渡っていた。朝方の何とも言い難く落ち着かない気分が嘘のようだ。
「あ、そうだ。今日は私が晩ごはんを用意しておいてあげようかな」
同居人へ連絡を入れておく。このいい気持ちが散ってしまわぬうちに、買い物を済ませて料理へ取りかかりたい。最高の調味料は愛情とも言うから、今日はどうやっても絶品に仕上がることだろう。そして食卓に並べたメニューに舌鼓を打ちながらに今日撮影した素晴らしい写真を見せれば会話もきっと弾むだろう。
「ふふ……さて、何を作ってあげようかな」
彼女の好物を万全にして完璧に仕上げるべく、絢は心躍るままに足取りも軽くスーパーマーケットへ飛び込んでいった。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
多分、何気ない一日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月27日
参加申し込みの期限
2025年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!