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大雪が降った日
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【雪かきとお汁粉】
三折部 朝衣
が目覚めると、外は大雪で一面の銀世界だった。
平日の今日は、普通ならば仕事である。職場である寝子島町役場に電話すると、出勤を要請された。
「大雪だからって休みにはならないわよね」
電話を切って、彼女は溜息と共にぼやいた。
こんな大雪だ。電車やバスも止まっている可能性が高いし、無理に外に出て怪我などする町民もいるかもしれず、むしろ役場は普段より忙しいかもしれない。そう考えれば、出勤要請はしかたがないともいえる。
それでも、こんな日に仕事に行きたくないのも人情というものだ。
「公務員は大変だな。うちは臨時休業にするって」
身支度を整えてキッチンに行くと、朝食を作っていた住沢 遥人が気の毒そうな顔で声をかけて来た。彼は朝衣の婚約者で、現在同棲中だ。洋食レストラン『青猫停』でシェフをしている。
「いいなー。臨時休業」
休みと聞いて、朝衣は羨ましくて思わず声を上げた。
とはいえ、愚痴ってみても、休みになるわけではない。
彼女は席に着くと、テーブルに置かれた朝食を食べ始める。
(しっかり食べて行かないと。こんな日じゃ、歩くだけで体力いるしね)
胸に呟き、彼女は用意された食事を全て平らげるのだった。
食事を終えると、支度を整え、防寒着とスキーブーツを履いた。
「気をつけて」
「うん。行って来るわね」
見送りに出て来た遥人と軽くキスを交わして、朝衣はアパートを出る。
普段は自転車で通勤しているが、さすがに今日は危険だし、難しいだろう。外に出る前に確認したところ、電車もバスも動いていない。ということで、歩いて行くことにする。
ちなみに彼女の住むアパートはシーサイドタウンだ。勤務先である町役場は旧市街。雪がなくても徒歩だとそれなりに時間がかかる。スキーブーツを履いては来たものの、雪の中を歩いたことなどない上に、かなり積もっているため、普段より動きは鈍くなるだろう。しかも、足を滑らせないようヒヤヒヤと注意しつつ歩くわけだから、どれだけ時間がかかるかは、不明だった。
(かなり早めに出て来たけど……遅刻するかもだわね)
胸に呟きながら、彼女は注意深く歩を進めて行った。
普段より20分程度遅れて役場に到着した朝衣は、早々に雪かきに駆り出された。
もちろん、それが早急に対応しないといけないことなのは、わかる。職員はもちろんのこと、訪れる町民たちにとっても、雪が積もってどこが道でどこが役場の玄関なのかもわからない状態は危険だ。
だがしかし。
「出勤早々にこれって、きついわ……」
思わず声に出してぼやいてしまうぐらいには、きつい。
雪の照り返しで目をやられないよう、用意して来たサングラスをかけ、役場の備品の軍手を履きスコップを手にして、せっせと雪をかく。
(雪かきって単調なくせに重労働よね。寒いし、眩しいし、雪は重いし……うう……)
胸の中でひたすらぼやきつつ、手を動かした。
そのうち、腰がギリギリ言い始め、やがてだるくて重い感じになり、雪をかいては腰を伸ばし、またかいては伸ばししなければ、痛みを感じるようになった。
(うう……腰が……腰が……)
内心に呻きつつ、無意識に腰に手をやって、周囲を見回せば、雪かきに駆り出された他の職員たちも、皆似たような仕草をしている。
(午後はみんな、腰痛と筋肉痛でダウンとか……?)
少し引きつった笑いを浮かべつつ、朝衣は再びスコップを動かし始めた。
時間が経つにつれて人が増えたこともあり、一時間と少しでなんとか雪かきは終わった。
「なんとかなったわね」
朝衣はやれやれと大きく伸びをし、痛む腰を伸ばす。
雪に埋もれていた地面が見えて、役場前の道路からちゃんと入って来られるようになっている。
「これ以上、雪が降らないことを願いたいわね」
彼女が呟いて、空を見上げた時だ。
建物の中から、雪かきに従事した職員たちを呼ぶ声がした。
「町長から、お汁粉の差し入れです」
その言葉に、雪かきをした者たちはたちまち笑顔になった。誰もが慣れない作業で疲れ切っていたし、手足は冷え切っている。
それは朝衣も同じだったので、建物の方へと歩き出した。
行ってみると、玄関ロビーの一画に長方形のテーブルを持ち出し、そこに熱々のお汁粉の鍋が三つほど置かれていた。先程彼らを呼んだ職員と他にも数人が、汁椀にお汁粉を入れて、箸と共に渡してくれる。
朝衣もさっそくそれをもらった。
一口すすれば、温かさと共にじんわりと小豆の甘さが口の中に広がる。
「労働のあとのお汁粉って、染みるわ……」
彼女は、思わずしみじみと呟いた。
ゆっくり味わってお汁粉を食べる。
食べ終わると、雪かきによって奪われた気力や体力が戻って来たような気がする。
(腰は痛いけれどもね)
胸に呟いてクスリと笑い、朝衣は建物の奥へと踵を返す。
このあとは、通常の業務が待っているのだ。彼女は姿勢を正して、自分の本来の業務に臨むべく、歩き出した。
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
マスターの織人文です。
参加いただき、ありがとうございました。
身動き取れないことが多いと思える大雪の日ですが、それぞれそのシチュエーションを生かした素敵なアクションで、書かせていただくのが、とても楽しかったです。
みなさんにも、楽しんでいただければ、幸いです。
それでは、またの機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月13日
参加申し込みの期限
2025年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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