寝子島に大雪が降ったのは、冬のある日のことだった。
その3日ほど前から天気予報では、全国的に寒くなること、普段は雪の降らない場所でも降る可能性があるので、防寒などの対策をしっかりすることが報じられていた。
そしてそれは、寝子島も例外ではなく――あたり一面が真っ白な世界と化したのだった。
大雪の翌朝。
立花 深紺灯と
澪乃 澄佳の二人は、一面真っ白な道を楽しげに歩いていた。
「天気予報どおり、本当に降りましたね」
「だねぇ。なんかこういうの見ると、わくわくしちゃうな」
少しばかり目を丸くして、周囲を見回す深紺灯に、澄佳ははしゃいだ声を上げて、彼女の手を引っ張る。
深紺灯は岩手、澄佳は北海道と、どちらも雪の多い県出身だ。子供のころから雪景色には馴染がある。一方で寝子島では、雪はたまにしか降らないし、降ってもこんなふうに積もることはあまりない。
なので、彼女たちはどちらも、まるで子供のようにはしゃいだ気分になっていた。
ちなみに、雪で電車やバスも止まっているので、昨日から学校はどこも休みになっている。
それもあって二人は、たっぷり雪を堪能しようと、こうして時間を合わせて出て来たのだ。
彼女たちが今いるのは、シーサイドタウン駅の近くだったが、あたりには人の姿はなく、しんと静まり返っているばかりだ。
「どこへ行こうか?」
澄佳に問われて、深紺灯は少し考え込んだ。
「寝子高へ行ってみませんか? きっと、校庭も雪に埋まってると思うから……」
「そこに、あたしたちだけの足跡をつける! いいねぇ」
深紺灯の提案に、澄佳も目を輝かせる。
そして二人は、手をつないだまま、雪の中を寝子高へと歩き始めたのだった。
織人文です。
2025年もぼちぼちとではありますが、ガイドを出させていただきますので、よろしくお願いします。
立花 深紺灯さま、澪乃 澄佳さま、ガイドへご登場いただきましてありがとうございます。
こちらはあくまでもイメージですので、ご参加いただける場合は、ご自由にアクションをお書きください。
概要
時の流れは、ねこぴょんの日の後の冬です。
ねこぴょんの日の直後だったり、数年後だったりと、ご自由にお楽しみください。
大雪が降った冬の日の出来事を描くシナリオです。
◇大雪で、家から出られない! 冷蔵庫はからっぽだし、どうしよう?
雪かきしながら、コンビニまで行く? じゃあまず、シャベルを探そう。
◇どうしても本土に行かなきゃならない用事があるけど、電車は止まってる……。
しかたがない、線路に沿って歩いて行くか。
◇坂道が雪ですっかり埋まってる…。これってゲレンデみたいね。
よし! スキーを取り出して、滑るわよ!
など、自由にアクションをどうぞ。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
みなさまのご参加、心よりお待ちしています!