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にょろっと巳(み)ラクル!新春☆初夢フェア2025 富士編
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●花音とトランポリンの王国
跳ねている!
理由はわからない!
でも跳ねているんだ!
しかも、雲より高く!!
「
なんじゃあこりゃああ!
」
京極 花音
は叫びたい気持ちをおさえきれなかった。いきなりこんな状況に投げこまれたら誰だってこうなる。ムチャクチャじゃないか。まるで連続ドラマのシーズン3、それも終盤、脚本家が投げやりになったあたりの展開みたいだ。前後のストーリーなんてカケラもわからない!
花音がいるのは、なぜか巨大なトランポリンの上だった。それもただのトランポリンではない。広大さは東京ドームひとつ分、いや、ふたつ分はあるかもしれない。ともかくべらぼうに非常識なサイズだ。跳ねるたびに魂は空中で取り残されるような感覚におちいり、次の瞬間には垂直落下。そして
ぼよん!
というコミカルな音とともに、トランポリンの生地がぐにゃりと伸び、信じられない反発力でふたたび空高く舞い上がるのだ。
「は……跳ねるのもいいけど、そろそろ降りる方法を考えないッスかっ!?」
花音は空中でジタバタしながら呼びかけた。
花音の隣で気持ちよさそうに笑っているのは
暁月 静
だ。そう、静も一緒なのだった。そうと知り花音はすさまじく安堵した。
それにしても静の落ち着いていることといったらどうだ。ハイウエストスカートなのも気にせず、スカイダイビングでも楽しんでいるみたいな表情を浮かべている。両手を広げるその姿は熟練の落下傘兵のようで、優雅にすら見えるではないか。
「もうちょっと跳んでみませんか?」
静の言葉は欣喜雀躍のただなかにあったが、花音にとってはただただ悲哀驚愕だった。
だがそんな二人の足元に突然! いやもう申し訳ないほど突然に、金色に輝く扉が出現した。扉には『トランポリン王国』と書かれたプレートがついている。
「暁月さん、あの扉……行けそうです!」
花音が叫ぶと、静もうなずいて扉に狙いを定めた。
「じゃあお先に!」
声を上げるやいなや、静が勢いよく扉に飛びこむ。バシュッと風を切る音がしたかと思えば、金色の扉はまばゆい閃光を放ち、静の体を吸いこんだ。
南無三!
花音も迷わない。静を追って黄金の光につつまれた。
次の瞬間――重力がねじれたような感覚が花音を襲った。思わず目をぎゅっと閉じる。
目を開けたとき、花音は見知らぬ世界に立っていたのである。
「ここは……?」
うっすらと肌寒い世界だった。濃密な霧が視界を真っ白に奪っている。霧の中からかすかにただようのは、ミルクキャンディのような甘い匂いだ。
跳躍はようやく終わったものの、足元は異様に弾力があり、歩くだけで全身がふわふわとゆれる。まだ巨大なトランポリンの上に立っているように思えてならない。
下手にジャンプとか、しないほうがよさそうだな。
花音はつばを飲みこんだ。
……いやそれどころじゃねえ!
はっとなって花音は周囲を見回す。もちろん何も見えないが声を上げている。
「静さんっ!」
どさくさにまぎれて名前呼びしているが許してほしい。過去もうっかり呼んでしまったことはあるが、静は特に気にしていないようだ。そういうことに頓着(とんじゃく)しないタイプなのかもしれない。というかたぶんきっとそうだ。このまま少しずつ自然に名前呼びできるように――というのは、このところの花音のひそかな目標である。
それはそうとしてすぐに返事があった。
「はーい」
静は元気そうだ。
「京極さんはどこですかー」
ちょっとお散歩に出たくらいのリラックス具合ではないか。どうせならリラックスついでに『花音さん』と呼んでもらいたいところだが、それは高望みがすぎようか。
「ここっス!」
「『ここ』ってどこです?」
声はすれども姿は見えず、はてどうしたものかと花音は頭を悩ませたがすぐに、
「あ……いた」
静の手が、自分の手をとったことを知ったのである。
濃い霧のなかから静の、愛らしい顔がひょっこりと出ていた。全身も。
手は、つながれたままだ。
「よかった。思ったより近くでしたね」
「は、はい、思ったより近くだったッス」
ていうか近すぎだあー!
花音は心の中で悶絶した。鼓動はまるで祭りの太鼓、胸の中でドンドコドンドコとどろき渡る。体温は警報レベルの急上昇、足すら勝手にぶるぶる小刻みにダンシングを開始しつつあるではないか。これはひょっとしてあれか、体内の火山が活動を開始したでもいうのか!?
しかし静は花音の非常事態に気づいていない様子だ。
手をつなぎながら無邪気に笑顔を見せるその姿――ああ、天使だ。いや、悪魔か? どちらにせよ罪深い! 花音の心の中で「ドキドキ」と「ムキー!」がせめぎ合った。
花音の懊悩を払うかのように、一瞬強い風が吹いた。たちまち霧はかき消え、花音は知ったのである。
巨大な城が目の前にそびえ立っていることに。
「ようこそ、トランポリン王国へ!」
二足歩行するウサギが現れた。その大きいこと! 花音より背丈がある。それで両腕を左右に、大きくひろげているのだから迫力満点だ。しかもウサギは王冠をかぶり、手には立派な王笏(おうしゃく)を持っていた。笏の頭をよく見れば、トランポリンの形をしているではないか。
「わしはこの国の王、
キングピョン
だ」
空いたほうの手で口ひげをひねりつつ、大ウサギは朗々と宣言した。
「そなたたちは選ばれし者。さあ、トランポリン大会に参加してもらおう!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月01日
参加申し込みの期限
2025年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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