ねこじま宇宙人狼『ニャモング・アス』｜リアクション

ねこじま宇宙人狼『ニャモング・アス』

〇再び作業

（自分以外が吊れたら、自分含めて残り3人が原子炉のメルトダウン起こして直しに集まったとこにキル入れればGG（Good Game）、と思ったが塗り（容疑をかけ）きれなかったか。まあいい）
　皆は再びゲーム画面に向かう。

　想花はただ感情的になっていたわけではなく、相手の反応を観察していた。
（だれがニャンポスターなのか、この会話で探りたい）
　そう思ったが、追放はできなかった。
（うまく説得することなんてヘタレの僕には無理だし……ますます僕への疑いが深まっただけかも）
　しかしくよくよしても始まらない。

（情報照らし合わせてみて、その中で一番信頼できるのは……）
　武道はその人と一緒に行動することにした。

（議論が長引いて結論が出なかった……ボタンを押しに行こうかな？）
　そう考えていた真白の近くにやってきた者がいた。
（……もしかして狙われてる？　違うとは思うけど）
　その時、再び世界が闇に閉ざされた。

（もういっちょ停電どさくさキルで塗った相手以外を狙うぜ）
　　
（どうしよう、一人で行ったらやられる？　やられないまでも疑いをかけられて……）
　迷った想花は、その場を動かないことを選んだ。　

　別の部屋で。
（一人じゃ少し不安だが、行かないわけにも）
　ゆっくり動き出して後ろを伺うと、一緒にいた仲間がついてきた。
（よし……ただではやられない、敵わないまでも）
　そして電気室近くへ差し掛かると。
（あっ！）　
　と思った瞬間、彼は死体になっていた。
（敵うわけないよなぁ……んー、俺の警戒不足だな）
　
（あいつは動かないか……だが見つかる前に２キルとおせりゃGG、悪い賭けじゃねぇ！）
　ニャンポスターの魔の手がもう一人に迫る寸前。
　光が戻った。
　
（せめて幽霊で遠くの部屋のタスクやるか……みんなーがんばれー）
　武道は心の中でクルーにエールを送る。

　そして招集ボタンが押された。

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