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かぐや姫救出作戦
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【ご一緒にいかがですか?】
これは都合の良い話を聞いたものだと、
八十八旗 信彦
は計画を練り始めた。
この日はデート。早めのランチをすませて、
瑠璃条 ベガ
にこう話をもちかけた。
「折角なら、誰も経験したことのないようなデートをしよう」
「竹の話でしょ。私、暗いの怖いな……」
「大丈夫。俺が一緒だし、ベガっちに素敵な思い出をプレゼントしたいのさっ」
そうやってどうにか説得をして、二人で猫鳴館前にやってきた。
ロマンチックなシチュエーションを見逃す手はない。これをきっかけにして、二人の仲が進展すればいいと思った。
「やっぱりやめない?」
怖じ気づくベガの肩を抱く。
「離さないって約束するから。二人っきりになりたいんだ。そんな機会、なかなかないからさ」
「……じゃあ、ちょっとだけ」
内心ガッツポーズをとる。そしてポケットから、あらかじめ用意していたカードを取り出し、竹に接着剤で貼り付けた。
お手製のドンディスカード。ホテルのドアに引っかけるような、立入無用のメッセージカードだ。
『Don't Disturb! 夕方まで竹を切らないでください。触らないでください!』
そんな風にカードには記載してある。これで準備は万端だ。
「よーっし、行っちゃおーぜー!」
竹に飛び込む信彦の顔は、すっかりデレデレしきっていた。
予定通り二人で同じ竹に吸い込まれたベガは、おびえて信彦にくっついた。
「ね、ね、ひこにゃん。……すっごく狭いね?」
「嬉しいことにね。だってほら、ベガっちの顔がこんなに近くに見える」
「思ったよりは、えっと、……すこーしだけ明るいけど。うん、こ、怖くはないよ?」
強がってはみせるけど、本当はちょっぴり怖いベガだった。
「ちゃ、ちゃんと、ぎゅってしててね?」
すがりつく手に力を込める。ここで発動したのが、ベガのろっこん、『オトメティックオーラ』だ。
抱きついた相手の視界が、キラッキラの少女漫画風世界に変化する。
この場合は信彦の視界なのだが、――あいにくとこの少年、日頃から思考がキラキラしているので、効果があったかどうかはわからない。
信彦もベガの不安を見てとって、クレジットカードを取り出した。カードを見せたことで、信彦のろっこん、『Money In The Bank』も発動する。
「心配いらないよ、ベガっち。俺がずっとそばにいるから」
絶大な説得力を宿して、信彦の発言はベガに届いた。相手を安心させるこの能力、信じたいと願っているベガには、効果も絶大だった。
「うん、もう平気。ひこにゃんあったかいから、なんだか私、安心しちゃった☆」
「怖いときにはいつだって俺がなぐさめるから、心配なんて無用なんだぜっ」
「ありがと。あのね、暗いとこって、ちょっと苦手なの。なんかね、赤ちゃんの時初めて孤児院ですごした夜のこと、思い出しちゃう気がするの……」
「ベガっち……」
信彦はそっと、ベガの背中をなでた。
「心細くて……、でも、ひこにゃんといたら平気。不思議だね☆」
あたたかな胸に、ぎゅっと頬を押し当てる。
「ひこにゃんはあったかいね。なんだか、胸の奥までぽかぽかしてくるみたい」
「ベガっちもあったかいよ」
信彦とベガは友だちだ。大事な友だち。
だけど、こうやってずっとぬくもりを分け与えられたらいいなと、ベガは思った。
「あ、あのね、ひこにゃん。私、ひこにゃんといっしょだと楽しいよ? 私、ひこにゃんのこと……」
ベガが、彼への気持ちを告白しようとしたときだった――。
「よっしゃ、また一本切ってやったぜー!」
威勢の良いかけ声とともに、
風雲児 轟
が竹を切り、信彦とベガは竹の外へと舞い戻った。
「わ、きゃ……」
ベガが顔を赤くして、信彦から一歩離れる。
「は? おいおい、いいとこだったのに何で切っちゃうわけ!? カード貼ってあったじゃん!」
信彦は轟につめよるが、轟は胸を張ってこうこたえた。
「英語なんぞ読めん!」
どうやら轟は、苦手な英語が記載してあった一行目を目にした段階で、まるっと読むことを諦めてしまったようだ。
「なんだよそれ! ラブでスイートな俺とベガっちの時間がぁ」
轟の後ろでひかえていた
彩華 紫乃愛
が、「あらあら」と、含み笑いをもらす。
「ちぇーっ」
信彦が、轟の腕をつかんで、押しのけようとしたときのことだった。
雨上がりでぬかるむ土に足を滑らせた信彦は、轟と共に、隣の竹へと吸い込まれていった。
「ひこにゃんーっ」
「風雲児君!」
後に残した二人の少女の呼び声が、一方的に、竹の内部にむなしくこだまする。
「うわぁ、ベガっちー! 俺やだよー、こんなむさくるしい男と一緒はいやだよーっ」
「お前が引っ張るからだろうが!」
「うっわ、頼むから俺に触らないで。ベガっちの感触の余韻、吹っ飛ばすのはやめてぇ」
「うるさい、耳元でがなりたてるんじゃねえ。俺だって不本意なんだぞ」
「うぅ、男の感触やだよー、やわらかくないよー」
竹の内部に、信彦の泣き言が響き渡った。
「風雲児君は、私が必ず救い出すわ」
決意を秘めた眼差しで、紫乃愛はオノを構えた。
「おーい、竹、切るのか? 手伝うよー」
そこに、
奈良橋 博美
もやってきて、紫乃愛と二人で力を合わせて、オノを打ち付ける。
博美が参加してくれたおかげで、竹はすぐに切り倒され、信彦と轟は互いに待ちわびる少女の元へと帰ってくることができた。
竹林に、少年二人の口論がしばらく続いた。
【まだまだ竹は元気です】
「あれあれ~? おかしいなぁ……?」
竹の中で、
不破 ふわり
は途方に暮れていた。
猫鳴館の前を自転車で走っていただけなのに、気づけば薄暗くて狭いところに閉じ込められていたのだ。
外から人の声がときどき聞こえるのに、呼びかけてみても返事をくれない。
「誰かぁ-っ、ここだよーぅ」
困ったなと思ってはいるが、どこかのんきに構えている彼女に、とうとう救いの手が差しのべられた。
「ほわぁ……」
シュパーンと鋭い音がして、ふわりは竹の外に出た。
竹を切ったのは、
楪 櫻
。手には日本刀を下げている。
「もう安心だぞ」
「わぁ~ん、助かりましたですよーぅ。ありがと……、って、ほぇっ!?」
わけのわからない空間からようやく外に出られて、ほっとしたふわりのシャツのボタンが吹っ飛んだ。
櫻のろっこんで出した刀で切った竹の断面は、触れれば刺さりそうなほどに鋭いものだ。
竹から出るとき、かすって服が切れてしまったのだろう。
「ひゃあぁ」
ふわりは胸元を押さえたが、隠しきれないたわわなバストが大気にさらされた。
大地の実りを体現したような、豊かなまるい丘がふたつ、可憐な下着に支えられて盛り上がりをみせている。
つるんとしていて、やわらかそうで、まろやかなのにちょっぴり刺激的。そんな夢の世界がそこにはあった。
「わわっ、すまない……!」
慌てる櫻の真横を、すり抜けるように全速力で駆けてきたのは、
森 蓮
だ。
「ぜひこれを! 微力ながらも、お役に立てれば本望です! さあ!」
猛烈な勢いで彼が取り出したのは、風呂敷だ。作業に役立つかと思って持参していたのだが、思わぬ場面で入り用となった。
「あ~、ありがとーねー」
ふわりは風呂敷を受け取った。しかし布を体に巻く前に、ちょうどそこを通りかかった
新井 米太郎
と
雨崎 荒太郎
に、ばっちり見られた。
「おお?」
米太郎の目が釘付けになる。
無理もない。あの曲線には、魅力という名の魔力がある。
「これは……っ」
荒太郎は、はっと息を吸い込むと、ありがたがってふわりに向かって拝みはじめた。
「女神様のご光臨でござんすかー! ははーっ、ありがたや、ありがたやー」
「うん、眼福」
米太郎も、一緒になって手を合わせた。
「たっけのっこ、たっけのっこ、うっれしっいなー」
納 十一
と
マウル・赤城・スティック
は、竹の伐採跡でたけのこを掘っていた。
特にマウルは今週食事当番で、降って湧いた食材確保のチャンスに、目の色を変えていた。
「このあいだの野鳥狩りはバレて叱られるし、さんざんだったな。今日は掘って掘って、掘りまくってやる」
「ふふーん、ふふふーん、じいちゃんの若竹煮、楽しみだなー。自然の恵みサイコー!」
長持ちするよう、土がついたままのたけのこをリヤカーに積み上げていくマウルの横で、十一が脳天気にあれこれ話しかけている。
「竹ってさ、中に穴開いてるじゃない。その穴に音が響くせいで、癒し効果があるんだって。竹チップにしても、いい香りがするし、使えるコだよねー」
「ふうん、俺には食べ物にしか見えないけど」
「おいしいよね! 俺はね、竹もたけのこも、両方好き-! あー、なんかたぎってきたあぁぁ!」
二人はせっせと手を動かして、収穫にいそしんだ。
そんな十一の周囲で、たけのこがにょきにょきぐんぐん生えてきている。
「……あれ-、なんか成長してない? ああそっか、たけのこって成長早いもんねー」
本人は気づいていないが、十一の感情のたかぶりによって、彼のろっこん、『植物活性化』が発動していた。
竹をあらかた切り終えて、気のゆるんでいる面々に、急成長をとげるたけのこが襲いかかる。
「さて、僕は、寮で差し入れの支度をしようかな」
ふわりが風呂敷をはおるなり興味を失い、米太郎はきびすをかえした。
「あっしも伐採は切り上げて、工作の時間とまいりましょうかねぇ」
「寮に米ぬかがあるといいんだけど……、って、へ? わっ、ぎゃああぁぁ!」
突如天を突いて伸びてきたたけのこに脇腹を突かれて、米太郎はげふっと音を立てて地面に倒れた。
「ほわあぁぁぁっ? く、串刺しの刑!? ……まさかの祟りでござんしょーかー!」
「くうっ……、いったぁ。……いや、違う。これは、ヤツの仕業だ」
米太郎がびしっと指を指したのは、上機嫌で地面を掘り返す、十一の背中だった。
「えへへ、次々生えてきてラッキー! テンションあがるなー。ふふふー!」
悩みなどなさそうな明るい声が、ことさらに腹立たしい。
米太郎の全身から、怒りのオーラがにじみ出た。
「朝のアクのないやつが、一番おいしいんだよね。うれしいなー。……あれ? なんだか急に静かになった?」
ぽかんと口をあけて、十一が後ろを振り向いた。
十一の視界に入ったのは、怒りの形相の米太郎――ではなく、同じくギュンギュンと成長したたけのこに、スカートをめくられたふわりの魅惑のふとももだった。
「ひゃあぁん!」
キランと、十一の目が輝く。
「うわぁ、美脚-! ごちそうさまだね、寿命が延びるよ-!」
ますます浮かれる十一の視界をふさぐように、米太郎が立ちふさがる。
「――ずいぶんと楽しそうですね?」
「やっほー、米兄ちゃん。……あれー? 洋服のお腹のとこ、穴が開いてるよ?」
米太郎の口角が、ぎこちなくつり上がった。
「……納くん、ちょっと怒らないからそこに座りなさい、怒らないから、多分絶対」
「え。顔、こわっ……」
あわをくって正座する十一に、米太郎はじっくりたっぷり、心の丈をぶちまけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月30日
参加申し込みの期限
2013年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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