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ファンタスティカ☆チェンジャー!
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【Blessed Memory】
今は、彼女が何であっても構わない。それは、どこまでも続く夢のようなファンタシスカ――
「え――?」
出会い頭に告げた
風の精 晴月
の言葉に、
桜井 ラッセル
は驚きに度肝を抜かれた。
「【ひと】になっちゃったー」
その衝撃宣告にはあまりにも吃驚させられたが、同時に非常に慣れた神魂現象とも言えた。
その為、ラッセルとしては最終的な結論『……まあ、どうにかなるだろ』で片付けざるを得なかった。なってしまったものは仕方がないのだから。
むしろ、今は覚束ない足取りで隣を歩いている晴月が転んでしまわないかの方が心配だ。
ラッセルは晴月が危なくなったら男らしくフォローする事を心に決め、ふと『【ひと】になった』というその意味を考える。
晴月は『ひとではない』――それ故に、存在が見えない、という人も沢山いた。
今ならば、それがない。今の晴月が全てのひとに視認され、全てのひとの目に入る、普通の女の子であるならば――
「そうだ、晴月。張り紙を見て気になってたんだけど……今はひとで、誰にでも姿が見えるんだったら――こういうのはどうだ?」
ラッセルは、そこで携帯に写真を取ったその中の一枚を晴月に見せた。
「フォトウェディングって言うんだけどさ」
「ほとうぇ?」
「んー、なんつーか。写真で結婚式っていうか――こういう」
『フォト婚だけじゃなく結婚しなくてもこの人と写真がほしい! この人と花嫁衣装が着たい! 離れ離れになる前に写真を撮りたい!そんなご要望にもお応えします』
ラッセルと晴月は、本来の種族こそ違えど、きちんとした形の恋人同士だ。だが、若さ的にも即結婚という訳にもいかず、晴月が見えない人もいることを考えると、いつか式を挙げるつもりでも、大きく盛大には出来ないだろう。
それならば――
(今しかねーよな! 当たって砕けろだ! ――晴月が賛同してくれたら……だけど)
「結婚式のマネしてみねーか? 今の俺らを写真に残してぇんだ」
「うん、いいよー!」
「即答かっ! でもそれなら良かった」
そうと決まればとばかりに、ラッセルは急いで張り紙の写真を取った画像に記されていた電話番号へと連絡を取った。
対応したそのスタジオは、寝子島らしく小さな会社によるもので、偶然にも今日は突然のキャンセルが出て、小規模経営故に若干困っていたとのこと。
その為、本来は予約制だが『その枠で良ければ喜んで!』と、ラッセルの相談に対し、喜んで引き受けてくれたのだ。
「白のお洋服、きれいだねー。これ、着れるの?」
「ああ、そうだな」
晴月が飾られた白のウェディングドレスに、おおと感嘆の声を挙げている。
二人は、衣装の数に圧倒されながらサンプルの写真から衣装を選ぶとさっそく着替えの為に一旦別室へと移動した。
採寸と共に、ラッセルは丁度誂えたようにサイズぴったりのタキシードを着ながら、晴月が出てくるのを待つ。
(晴月の方はどうだろう……?)
ウェディングドレスの方は、二人で軽く話はしたものの、晴月がラッセルがよく確認する前に「これ!」と選んでしまった為にあまり見れていなかったのだ。
「ラッセルー」
「……おお……!」
そして現れたのは、オフショルダーの上半身にタッキングを合わせた、強調されすぎないふんわりしたラインのスカート――そこには、可愛らしさに極振りした純白のプリンセスウェディングドレスに身を包んだ晴月の姿があった。
アクセサリーは、軽くハーフアップにした髮に可憐な小さめの花を中心にしたドライフラワーの髪飾り。
「おおぉ……」
「ら、ラッセル、大丈夫?」
晴月のあまりの可愛らしさにもんどり打っています等とは言えず、ラッセルは思わず赤面した顔を押さえて俯くばかり。
「んー。ラッセル、今の私、好き?」
「お? お、おう……!」
「じゃあ、私も、これ好き!」
ラッセルの言葉に、自分のドレスをくるりと回って翻し微笑む晴月――タキシードが借り物でなければ、ラッセルは鼻血を噴いてそのまま倒れ伏していたかも知れないと思った――
そして、記念のロケーション撮影に晴月と並んで見た寝子島は、不思議な程に輝いて見えた。
まずは、一枚。ねこでんが駆け抜ける瞬間を狙って、二人並んでカシャリ!
寝子島中を巡る予定だが、衣装の関係でずっとの徒歩移動は難しい。しかし、事前にスポットを決めておいた関係で撮影は非常に楽しくもスムーズに進んでいく。
「次は、あの高台だな。階段途中も海が綺麗だから一枚撮ってもらって、と……」
高台の階段途中では、海を背景に二人でカメラマンの指示に従いポーズを撮って――
「――きゃっ」
「おっと……! 大丈夫か、晴月?」
「うん! ラッセルが助けてくれたから」
「……!」
慎重に手を引きつつも、それでも見事に転びかけた相手を支えたラッセルに、にぱっと笑顔を浮かべる晴月。ここで、触れている体温と相まって鼻血でも吹こうものなら、ラッセルのタキシードがいくらあっても足りなくなってしまうので、ここは男としては我慢しかないであろう。
高台に辿り着くと、ラッセルとしては完全に見知った、サンマさんとマンボウくんがいた。フォトウェディングをしていると聞くと、二人は全力でラッセルをひやかしながらもカシャリ! と四人で記念撮影をしてくれた。
その後は遠望できる寝子島を見渡せる位置で、晴月をお姫様抱っこして一枚。大丈夫、愛さえあればウェディングドレスの晴月は空気のように軽いのだから。
そうして――思い出が、どんどんと、どんどんと貯まって行くのが嬉しくて、二人はずっと笑顔で写真を増やしていった。
夜、月があまりに綺麗な時刻。
誰もいない白く月光が照らす砂浜で、海を背景に最後の一枚。
「晴月、今までの写真をアルバムにしてもらえるんだと。今度、出来上がったら一緒に見ような! ……どうだ? 思い出になったか……?」
波の音が、その瞬間だけ、はっきりと響き渡った。
一瞬、この場には自分と晴月以外、誰もいないのではないかと錯覚するほどの静寂がそこにはあった。
晴月が、微笑む。
日常ではあまり目にする事のない、少しだけ大人びた幸せそうな表情で。
「うん」
その言葉は、今日聞いた中では最も短く、そして何よりも雄弁なものだった。
(もっと大人になったら……)
ラッセルは、未来に思いを馳せる。そして願うのだ。
――ずっと、ずっと一緒にいて、
この『想い』は胸に抱き叶えたいのだ、と――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
斗々
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月04日
参加申し込みの期限
2024年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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