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【博物史の奇跡】
学ぶということは楽しい。
常に心のどこかにその感情を抱きながら、受験を終えて学校に行く必要もなくなった
綾辻 綾花
と、今日は学校が休みの司書教諭である
早川 珪
は、大きな博物館の前で待ち合わせをしていた。
ふたりは、今はまだ教諭と教え子だが、卒業後にゆくゆくはと願う仲。
そんな本日は、博物館で寝子島の歴史について勉強の約束をしていた――直球で言ってしまえば、清純な勉強でありながらも、実質的にはデートと言っても差し支えないであろう。
そして、ふたりで仲良く博物館の中へ。
元々、本に沢山触れてきた珪の説明はとても分かりやすく、綾花にとっては唯一無二の人の言葉は、ずっとずっと心と記憶に残るもの。
同時に綾花には、ろっこん『読破』がある。理解は一際にして深まり、博物館デートは、いつも楽しみが山程詰まった貴重な時間なのだ。
「あ、特別展をやっていますね。何でしょう……?」
目についたのは、博物館内でつながっている別館コーナーだ。どうやら入場料だけで入れるらしい。
「行ってみようか? ……表題が少し強いが……」
確かによく見ると、正面の柱には【過去から愛くるしさに人間を下僕にしてきた動物達】という、なかなか攻めた題名が貼り付けられていた。
会場内を見渡せば、江戸時代から遡っての当時の動物たちの絵画や焼き絵付けの陶器。他にも動物をモチーフとした古文の文献まで、歴史ある動物グッズや文章が様々に並べられている。
一言で括れば、ここは――歴史を刻んできた人々の、動物愛好フェチを赤裸々に暴露するという展示会だったのである。
「あ、この陶器も猫がモチーフなんですね。こちらは……本でしょうか」
綾花が展示されていた書面に伴い、手にしていたパンフレットのページをめくる。すると、特別展の目玉の一つであるのか1ページをまるまる使って、その実物とほぼ同じ大きさの写真がプリントされている様子が目に入った。
「『ねこ草紙』……? 絵本みたいですね。挿絵が可愛いですが、側の文字は――」
綾花には本日になってから、不思議なまでに異常な事が起きていた。
――綾花のろっこん『読破』――それは、手に触れれば書かれた文字や記号の内容すらも理解出来るというもの。しかし、
「解りません……」
「え?」
「あ……あの、お化粧室に行ってきます! すぐ戻りますっ」
小さく告げて、綾花は人のいない静かなお手洗い場へと飛び込んだ。そしてパンフレットを凝視する。
先程目にしたページを開いて、文字にまで触れて――条件は全て満たしているはずなのに、
ろっこんが発動しない。パンフレットの草書体で描かれた崩し文字は、ずっと意味が分からないまま――
「今日はろっこんが使えないみたい……ひとに戻っちゃったのかな?」
ろっこんには目立つものは人前では使えないなど、制約がつくものも多い。ただ、綾花の能力は極めて自然に見える為、珪のような人前でも問題なく使えていた。
ひとつ綾花に思い当たるのは神魂の影響だ。それならば時間を置けば戻るかも知れない。
とはいえ、せっかくの博物館の勉強なのに楽しみが減ってしまったようで残念でならない。少し肩を落としながら、綾花は珪の元へ戻ってきた。
「具体的に何が書いてあるか分かったら面白いのに残念です」
「そうだね、僕も専科は現代文だから古文は……ん」
珪がしばらく考え込む素振りを見せる。
「珪さん、どうかしましたか?」
「いや、今日は起きてから少し不思議な事があってね。少し待ってくれれば……多分」
そう告げると、珪は手にしていたメモと、目の前の崩し文字で書かれた書面を見比べてから、数秒間目を閉じた。そして、ゆっくりと手にした鉛筆を手に取ると、綾花には見慣れている整った文字で一気に何かをメモに記し始める。
【発動条件】理解不能な言語を見てノートを手に冥想する
【能力内容】理解できないはずの言語の意味が、ノートに日本語で書き留められる
「え、これって――!」
「うん、これはこういう意味らしいな……」
綾花は、文字をひとしきり書き終えて、自分でも不思議そうにしている珪からそのメモを借り受けた。
挿絵は二人の裕福そうな着物を着た商人の様子が描かれており、パンフレットには犬猫について語られたものらしいとあったが――
犬は良いぞ
とても利口だし忠実だし
そのうえ愛嬌だって抜群だ 素晴らしい
猫だって凄いぞ
ネズミは獲ってきてくれるし
何しろ存在しているだけで可愛い 最高だ
「えっと……ろっこん、ですね?」
「なるほど、この能力はそう呼ぶのか。多分、内容は間違ってはいないんだが……これが、書いてみないと内容が分からなくて……恥ずかしいな」
これは、珪がそう釈明したくなるのも分かる内容ではある。
パンフレットの仔細を読むと、犬派猫派に分かれた豪商の派閥争いを描いたワンシーンらしいとあった。
内容としては合っている。が、書き出してから内容が分かる珪の身としては、このようなフェティシズム溢れる文章を出されても困るに違いない。
しかし、犬派も猫派も時代によって波はあれども、愛される対象として存在しているというのは、とても興味深く楽しいものだ。
「私も似たろっこんがいつも使えていたので、急に使えなくなると寂しいです……」
綾花が、もう一度試してみるが上手くいく様子はない。せっかく、同じ内容を想い人と共有できる素晴らしい機会であったのに。
「それなら、分からない文献があれば僕が解いていこうか? ……少し、さっきのは情けなかったけれども、きっとまともな文献も解けるであろうから」
「本当ですか!」
それは、今回殆ど理解が追いつかない綾花にとっては非常に嬉しい申し出だった。共有は出来なくとも、大好きな人から教わる楽しみはいつまでも変わることはないのだから。
綾花の心に、心躍る気持ちが再び湧き上がる。
しかも今日は、お互いにとっていつもとは違う時間を楽しめそうで。綾花は、うきうきと目を輝かせながら再び珪と共に歩き始めた――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
斗々
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月04日
参加申し込みの期限
2024年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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