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ファンタスティカ☆チェンジャー!
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【一日星幽塔体験!☆あいお】
「これは……本当に、もっふもっふの猫さんですねぇ!」
星幽塔第一階層の賑やかな建物の並ぶその一室。分離元でもある姉の白猫の獣人アイオとそっくりな姿になった
喜矢武 あいお
は、鏡を見ながら【ほしびと】となった己の両頬に手を当ててその毛ざわりを堪能していた。
「これなら、今日だけは姉さんとして振る舞ってもバレませんね」
両手を合わせれば、パチリという音の代わりにぽふっという肉球と毛の柔らかな音がして非常に心地よい。
「何度か星幽塔には来てましたが、まさかほしびととして来られるなんて……これから酒場で『アイオ』としてのお仕事が――くぅ、楽しみですねぇ!」
思わず感嘆の声が溢れて止まらない。出来るだけ違和感のないように、それでもスキップしたくなる程に心を軽くしながら、あいおは『今日一日限定アイオ』として酒場に顔を出した。
星幽塔の要となる第一階層の酒場は昼間から大賑わいだ。
食事やエールを出すのはもちろんの事、食器の片付けに洗い物……とにかく仕事を見つけろと言われれば、やるべき事はあふれ返るほどに存在していた。
「ね、姉さんは、こんなに重労働をしていたのですねぇ……!」
「あ、アイオちゃん! このメモの買い出しお願い! これが終わったら、休憩していいって店長さんが言ってたよ!」
従業員のひとりが、店長から託された指示をあいおに受け渡す。
これは目を回すような忙しさだ。危うく、ほしびととして星幽塔を観光する余裕もなく忙殺される所だったあいおは、それを助け舟とばかりに急ぎ買い出しへと店を出た。
星幽塔は塔と呼称されていても一つの世界だ。街並みを爽やかな風が吹き付ける。
それが、己に生えている短めの毛を撫でるようにすり抜けていく。この感覚を味わえる人は、きっと【もれいび】でも、中々いるものではないだろう。
心地よい風の吹く街道を歩く。
あいおは、今、完全な猫の獣人である。
その為いつもは旅人や異世界人として扱いを受ける中で、今だけは世界と完全に同化した存在であることに、とても胸が湧き踊る新鮮さを受けた。
「気持ちいいですねぇ。
……ただ大きくなった耳に容赦なく風がぶつかるのと、尻尾自体の存在はまだ慣れないですが……」
あいおは、ひょいと自分の尻尾を持ち上げて、視界に入る手前の方へと動かしてみる。
これが難儀なもので、意思通りに動く時と、その時々の感情で勝手に動いてしまう時がある――可愛いだけではなく、猫の獣人にも普段からは考えられない苦労があるのだと、妙な所でしみじみと実感してしまう所だった。
「しかし、姉さんの服が仕事だけではなく普段からこの服なのは知っていましたが……」
人間社会中心の寝子島において、メイド服は基本的に仕事着にあたる。個人趣向もあるが、日常着としてこれを着るひとは少数派であるに違いないであろう。
だが、どうしたことか。実際に着てみると着心地は悪くなく、実務性を考えた肉体労働の負担にもきちんと耐えられるように出来ており、想像以上に動きやすいのだ。
ファッション性重視の儚いというべきメイド服もあるが、この衣装ならばもう少しダンスなどの大きな動きにも耐えられそうな気がする。
「この衣装のデザインを覚えて、今度のライブ衣装モチーフとして考えてみましょうかね」
様々な体験から幾つもの新しい着想を得つつ、あいおはとても満足そうに頷いた。
それから夕方の日暮れも過ぎる宵闇の頃。第一階層を根城にしている冒険者達も交えて、酒場は夕食をとる人々で昼以上にごった返していた。
これからの時間は盛り上がってなんぼ、お店には盛り上げ用のステージがあり、そこで吟遊詩人や踊り子が歌い舞いする事もあるのだと、事前にあいおは姉から聞いていた。
今日は、今の時間まだ吟遊詩人も踊り子も来ていなさそうだ。
これはチャンスだ――みすみす逃しては、アイドル研究活動部部長としての名がすたる。
「今日は僕、あいおに…アイオにやらせてください!」
その言葉を聞いて、おお! という従業員達の小さな歓声を受けながら、あいおは勇気と共に自信いっぱいになりながら、そこに僅かな緊張感を伴い、早速ステージに立って店内を見渡した。
「こんばんはー! 喜矢武あいお……じゃなくて
アイオ・キャンドライト
です。皆さん盛り上がってますかー!」
――その掛け声に、返事はなかった。
しかし場は静まり返ったわけではなく、現状維持の賑やかなままだ。
それはただ単純に、人の興味があいお以上のもの――肉だったり果物だったり酒だったりが、歌以上に客の興味を引いているからに他ならない。
「……って、ここ酒場でしたねぇ。ライブ会場じゃないんだから、興味持ってもらわないと聞いてもらえないのは当たり前です」
状況を冷静に分析し、あいおは力強く頷いた。
ここは言わば敵地――ライバルと対バン状態のアウェイなのだ。しかも敵は『食』という三大欲求に根付いている。強敵だ。
「……勝ってみせます。
じゃあ――今日は『寝子島世界のヒットソングメドレー』を歌います、もちろんダンス付きで! 最初は『ねこいろダンデライオンN』の今も愛される初期曲から!」
女子アイドルでありながら、ライブで常に生歌を披露しパフォーマンスにも定評があるその選択。複数メンバーで構成される中から、あいおは常に瞬間で一番映えるダンスを即座に取捨選択しながら歌い踊る――流石、アイドル研究部部長の名前は伊達ではない。
そして、その努力へ向けて。最後に送られたのは大喝采であったのは言うまでもない――
「ふぅ……必要以上にパフォーマンスをしてしまいましたねぇ」
胸に溢れんばかりの充足感をいっぱいに、酒場の人には事前に伝えておいた寝子島への帰途につく。
姉にこの不思議体験について感想を伝えようと思うと、それだけで思わず心の底から嬉しくなってしまう。
そのような、奇跡に近い今日の話は――きっと二人にとって、掛け替えのない素敵なものになるに違いない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
斗々
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月04日
参加申し込みの期限
2024年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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