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- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第三階層 ボーパル・パーティーで遊ぼうよ！
＞華やかなりや、舞兎（ラッセルとティオレ編）
次に舞台に上がったのは、ティオレである。
彼女は長い棒を使った演舞を披露していたのだが、会場にちらほらと鮫の仮面をかぶった面々が姿を現したことを見抜く。
（やっぱり、来るわよね）
ティオレはくるり、くるりと棒を振り回し、流れてくる音楽に合わせ演武を披露し……、舞台に上がろうとして来た襲撃者に一撃見舞う。一撃で沈んだ敵は速やかに黒子姿の黒兎たちが回収。ティオレはそれを確認する間もなく、次の襲撃者を華麗に打ちのめしていた。
「ん？」
ティオレが襲撃者を打ちのめす、少し前。
舞台に近づく影に気付いたラッセルは、最初それが演出だと思った。だが、彼らのサインが時折ボーパル一家のスタッフたちが見せていたのとは違う気がし、一気に警戒していた。
そしてティオレが襲撃者を打ちのめした時、「やっちまえ！」と何者かが言ったのを聞いた。
「何だかわかんねーけど因縁があるのか……？」
話せる奴なら折り合いつけるのも手だ、と言いたかったが、どう見ても話は通じそうにない。
（話の通じない奴なら、……しゃーねーけどな！）
ラッセルに迷いはなかった。彼はオルゴールの金の鍵を強く握りしめ、ろっこん『ピヨコ変化』を発動させると可愛らしいカナリア（金の鍵を首からぶら下げている）に変化。次々にステージへと上がろうとする襲撃者たちの頭上で変化を解いた。
「手をだしたからには正当防衛だ！ 文句いうなよなっ！」
ラッセルは手にした魔風の力……風の力を纏った槍を一振りし、風の力を使ってテントの外まで飛ばしてしまった。
「へぇ、やるじゃないの」
「まぁな！」
ティオレはラッセルが見せた槍の腕を見、口笛を吹く。そうしながらも襲撃者を巧みな棒捌きで打ち倒していく。
ラッセルもまた手にした槍で風を操り、襲撃者たちを跳ね飛ばした。彼は流れ的に舞台に上がると、ティオレと連携し派手に立ち回る。
観客達はというと、急に始まった派手な演出に見えたのだろう。風に髪を靡かせつつも大盛り上がりだ。
「あんた、強いな！ 間合いと勢い付けたい時は任せろ！ 風でサポートする」
「ありがたいね！ っと、そっちに行ったのを頼んだよ！」
「オーケイ！ 風兎の俺がお相手だ！」
ティオレとラッセルは自然と背中合わせになり、演奏担当者は二人の動きに合わせ演奏。観客達はハラハラドキドキのショーだと思い込み、襲撃者たちを追い詰める。
その中で、ラッセルは鮫の仮面を一人の襲撃者から外す。こうする事で戦力が弱体したり、動揺しないか試してみたかったのだ。まぁ、強化のトリガーの可能性も考えていたが。
（サメの仮面の下は兎獣人や何か訳ありだったりすんのか？）
その仮面の下から現れたのは、ごく普通の人間の顔だった。失神した連中をよく見れば姿形もバラバラだった。そして仮面を外すと、襲撃者たちは皆動揺を見せる。
「そいつら、第一階層のゴロツキなんでさ、兄貴」
そう言ったのはボーパル一家の一人だった。彼曰く、この『アオワニ一家』は乱暴な芸を披露して回っていた仮面集団なのだという。だが、彼らは『ボーパル一家』が立ち上がってから、人気を根こそぎ奪われた為逆恨みをしているのだそうな。
後から知った事だが、『アオワニ一家』は芸の腕は本物だが団員がチンピラ同然で横柄な部分もあったそうだ。故に人気を『ボーパル一家』に奪われたのではないか、と話を聞いたティオレとラッセルは考えた。
やがてすべての襲撃者がとっちめられ速やかに舞台裏へと回収される。と、音楽が止み、ティオレは優雅に一礼した。
「え？ あ、そっか！」
何かに気付いたラッセルもまた、優雅に一礼する。と、これまた派手な歓声に包まれた。それに紛れボーパル一家のスタッフが襲撃者から話を聞き出そうと凄みをきかせる声が聞こえたが、聞こえないふりをする。
舞台を降りた二人は、ひとまず貰った水で乾杯し互いの勝利を祝った。
「さて、私は残党が居ないか屋台の辺りを見て回ろうかしら？」
そのついでにかたっぱしから屋台の物を食べようとしているのだが、ラッセルはそれに気づかない。
「確かに、紛れ込んでいたら嫌だよな。……俺も付き合おう」
ラッセルの言葉にティオレは内心苦笑する。だが、一人より二人の方が、対処しやすいだろう。
「頼んだよ」
ティオレはラッセルの肩を優しく叩き、二人でパトロール（と言う名の屋台巡り）に繰り出したのだった。
次に舞台に上がったのは、ティオレである。
彼女は長い棒を使った演舞を披露していたのだが、会場にちらほらと鮫の仮面をかぶった面々が姿を現したことを見抜く。
（やっぱり、来るわよね）
ティオレはくるり、くるりと棒を振り回し、流れてくる音楽に合わせ演武を披露し……、舞台に上がろうとして来た襲撃者に一撃見舞う。一撃で沈んだ敵は速やかに黒子姿の黒兎たちが回収。ティオレはそれを確認する間もなく、次の襲撃者を華麗に打ちのめしていた。
「ん？」
ティオレが襲撃者を打ちのめす、少し前。
舞台に近づく影に気付いたラッセルは、最初それが演出だと思った。だが、彼らのサインが時折ボーパル一家のスタッフたちが見せていたのとは違う気がし、一気に警戒していた。
そしてティオレが襲撃者を打ちのめした時、「やっちまえ！」と何者かが言ったのを聞いた。
「何だかわかんねーけど因縁があるのか……？」
話せる奴なら折り合いつけるのも手だ、と言いたかったが、どう見ても話は通じそうにない。
（話の通じない奴なら、……しゃーねーけどな！）
ラッセルに迷いはなかった。彼はオルゴールの金の鍵を強く握りしめ、ろっこん『ピヨコ変化』を発動させると可愛らしいカナリア（金の鍵を首からぶら下げている）に変化。次々にステージへと上がろうとする襲撃者たちの頭上で変化を解いた。
「手をだしたからには正当防衛だ！ 文句いうなよなっ！」
ラッセルは手にした魔風の力……風の力を纏った槍を一振りし、風の力を使ってテントの外まで飛ばしてしまった。
「へぇ、やるじゃないの」
「まぁな！」
ティオレはラッセルが見せた槍の腕を見、口笛を吹く。そうしながらも襲撃者を巧みな棒捌きで打ち倒していく。
ラッセルもまた手にした槍で風を操り、襲撃者たちを跳ね飛ばした。彼は流れ的に舞台に上がると、ティオレと連携し派手に立ち回る。
観客達はというと、急に始まった派手な演出に見えたのだろう。風に髪を靡かせつつも大盛り上がりだ。
「あんた、強いな！ 間合いと勢い付けたい時は任せろ！ 風でサポートする」
「ありがたいね！ っと、そっちに行ったのを頼んだよ！」
「オーケイ！ 風兎の俺がお相手だ！」
ティオレとラッセルは自然と背中合わせになり、演奏担当者は二人の動きに合わせ演奏。観客達はハラハラドキドキのショーだと思い込み、襲撃者たちを追い詰める。
その中で、ラッセルは鮫の仮面を一人の襲撃者から外す。こうする事で戦力が弱体したり、動揺しないか試してみたかったのだ。まぁ、強化のトリガーの可能性も考えていたが。
（サメの仮面の下は兎獣人や何か訳ありだったりすんのか？）
その仮面の下から現れたのは、ごく普通の人間の顔だった。失神した連中をよく見れば姿形もバラバラだった。そして仮面を外すと、襲撃者たちは皆動揺を見せる。
「そいつら、第一階層のゴロツキなんでさ、兄貴」
そう言ったのはボーパル一家の一人だった。彼曰く、この『アオワニ一家』は乱暴な芸を披露して回っていた仮面集団なのだという。だが、彼らは『ボーパル一家』が立ち上がってから、人気を根こそぎ奪われた為逆恨みをしているのだそうな。
後から知った事だが、『アオワニ一家』は芸の腕は本物だが団員がチンピラ同然で横柄な部分もあったそうだ。故に人気を『ボーパル一家』に奪われたのではないか、と話を聞いたティオレとラッセルは考えた。
やがてすべての襲撃者がとっちめられ速やかに舞台裏へと回収される。と、音楽が止み、ティオレは優雅に一礼した。
「え？ あ、そっか！」
何かに気付いたラッセルもまた、優雅に一礼する。と、これまた派手な歓声に包まれた。それに紛れボーパル一家のスタッフが襲撃者から話を聞き出そうと凄みをきかせる声が聞こえたが、聞こえないふりをする。
舞台を降りた二人は、ひとまず貰った水で乾杯し互いの勝利を祝った。
「さて、私は残党が居ないか屋台の辺りを見て回ろうかしら？」
そのついでにかたっぱしから屋台の物を食べようとしているのだが、ラッセルはそれに気づかない。
「確かに、紛れ込んでいたら嫌だよな。……俺も付き合おう」
ラッセルの言葉にティオレは内心苦笑する。だが、一人より二人の方が、対処しやすいだろう。
「頼んだよ」
ティオレはラッセルの肩を優しく叩き、二人でパトロール（と言う名の屋台巡り）に繰り出したのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2024年01月19日
- 参加申し込みの期限
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- 2024年01月26日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2024年01月26日 11時00分
