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【期末テスト】赤点?満点??氷結、四日間の死線 <物語編>
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試験前日の夜。
桜花寮に住む、3年の
羽生 碧南
、2年の
浅見 柚乃
、1年の
霧生 愛
は、寮の食堂での勉強会に参加していた。
碧南を挟んで左隣に愛、右隣に柚乃が、同じテーブルについて勉強している。
他の参加者は近くにいなかった。
碧南は既に木天蓼代の特待生試験に合格している。
あとは試験さえ切り抜けたら冬休み……というわけではなく、女子バスケットボール部最後の大舞台となるウィンターカップが待っている。
インターハイ準優勝校なので出場は決まっていた。
そんなわけで、碧南は後輩の二人の勉強を教える側になっていた。
(苦手だった数学を克服できたのも乙女ゲーのおかげよね、古今東西の科学者がイケメン転生して……、攻略対象の一人がフェルマーだったから、彼の織り成す数学の美しさを感じたいという理由で猛勉強したんだもんね)
だが、そんな楽しい思いに浸ってはいられなかった。
「あの、碧南先……」
何か言おうとした愛を睨みつけ、柚乃が割って入る。
「碧南先輩! ここ教えてください」
「……! 割り込まなくてもいいんじゃないですか?」
愛の抗議を、柚乃は一顧だにしない。
火花が散りそうになるのをなんとか抑えにかかる碧南。
「……まあまあ。じゃあ愛はちょっと待ってね。どれ?」
碧南は愛にごめん、と合図をし柚乃のほうを向く。
「……はい、ここなんですけど」
柚乃にとって碧南先輩に勉強を教われるのは願ってもないことだった。
(……なのに、今一つ身が入らない)
それは碧南先輩にも伝わってしまっているだろう。
理由は目障りな霧生の存在だ。
(彼女は私の恋敵……! 碧南先輩は私の……私だけのものなの! でも……先輩は……)
わかっている。先輩に好きな人がいることは。
(どうしよう、私は嫉妬ばかりしている。鷹取先輩とやらに嫉妬し、霧生に嫉妬し……、いったい、何がしたいのよ?)
ぐるぐると感情が激しく空回りする。
(普通のケンカならいいんだけど、雰囲気がとても重たい……それというのも)
愛も不満を抑えきれなくなりつつある。
(ここ最近は明らかに浅見先輩が私に向けてくる感情がマイナスしかなくて……)
浅見先輩は碧南先輩に恋している。
(でも碧南先輩には片想いの想い人がいて、私は浅見先輩から恋敵扱いされて)
誤解だ、と言いたい。
けれどそれで納得してくれるとは到底思えなかった。
(なんだかしんどい)
こんなことで近く迫ったウィンターカップでどうなるのか、想像するだに恐ろしい。
二人を見ながら碧南も悩んでいた。
(ふたりとも相変わらずギクシャクしている。これって見ていてあまり気持ちのいいものじゃない)
ただ、その理由もわかっている。
(どうしたらいいのかな……もう限界かな……)
だから思わず、ため息をついてぽつりと言ってしまった。
「あのさ、柚乃、愛。……私、なんだか二人のことが疲れちゃったな」
「……えっ」
「ぶつかり合うのは仕方がないよ。バスケなんてそれぐらいの向こう気の強さがないとやってられるもんじゃない。でもね……こうも敵意むき出しじゃ、周囲がドンびいちゃうよ」
淡々と言葉を紡ぐ碧南先輩は注意しているというより、どこか悲しげな表情に見えた。
責められるよりも胸をえぐられる思いがして。
柚乃は何を言ったらいいのかわからなかった。
「先輩……ごめんなさい……。でも私は……私は……!」
「来年、私、卒業するんだよ。ふたりのことを見ていられるのも、ウィンターカップが最後」
碧南はさらに言葉を続ける。
「それ以後はもう多分、いろいろ準備に追われてて練習を見ることすらないかもしれない。不安なんだよ、ふたりがずーっとずっと、いがみ合ったままでいるのかな、って。……そうなったのは私のせいなのかな、って」
「……!」
愛も、何といえばいいかわからなかった。
(まさか先輩がここまで苦しんでいたなんて気づけなくて)
重い沈黙が落ちた。
碧南は静かに二人を見つめ、つぶやく。
「……ごめん、ふたりを責めるつもりで言ったんじゃないんだ」
(でも、どう言ったらわかってもらえるんだろう……ハッピーエンドが見えないよ)
内心ではもう勉強どころではなかったけれど。
三人は、形だけの勉強会を続けるしかなかった。
主催者に終了を告げられるまで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月10日
参加申し込みの期限
2023年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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