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笑顔の連鎖
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まだお迎えの時間には少し早い頃。HRを終えた2人はしぶき保育園を訪れた。
出迎えてくれたのは、お昼寝もおやつの時間も終わった元気いっぱいの園児たち。何度か顔を出している修とあおいの顔を覚えている子らも多く、遊びに来てくれたのかと教室から飛び出してくる子や、既に遊んでもらう気で玩具や本を取りに向かう子まで様々だ。
こんなに歓迎を受けてしまうと、期待に応えたい気持ちは山々なのだが……2人には約束がある。話が纏まれば、すぐにでも近場の店へ下見に行きたいので、あまり長居している時間はない。
困ったように修があおいへと視線を送ると、あおいは園庭から見える大きな時計を指さした。
「短い針が5になるまでなら、一緒に遊べるよ。でも、先に園長先生とお話があるんだ」
遊べるという言葉に、園児たちは「わあっ!」と目を輝かせて喜んだ。なんなら、頭の冴える年長組ともなると、お話が早く終われば沢山遊んでもらえるのではと、園長先生を大声で呼びつけ走り出す。
なんとか先生たちの協力もあって事なきを得たが、突然の来訪を喜んでくれたがために怪我をしたとなっては目も当てられないところだ。
(でも……こんなに喜んでくれるなんて、嬉しいな)
まだ何もしていない。手土産だってあるわけじゃない。
それでも園児は、顔を見ただけで『遊べる』とわかっただけで手の付けられないくらい喜んでくれる。
(幸せって、こういうことなのかもしれないな)
甘やかすでもなく、施すでもなく。
お裾分けしたかった物は、この手に何も無くても連鎖していく――いや。『何も無い』と思っていただけで、見えない何かは確かに、ここにあるのかもしれない。
2人から簡潔に寄付についての話を受けた園長先生は、ううんと悩んだ。
先のパーティで文房具が当たったので、それを寄贈したいという話であれば頷きやすかったのだが。
「割引券を使って、ですか……」
負担が少なくなるとは言え、2人の支出は発生してしまう。それに、どこの店でも大きな優待を受けられる券を、わざわざ園に使ってもらうということも考えさせられる一因だ。
「それは、あなたたちの未来に使うべきじゃないかしら?」
もちろん、その幸運を手に入れたときに保育園を思い出してくれた気持ちはとても嬉しい。
潤沢ではない消耗品は、園児たちに譲り合いの心を育むと言えば聞こえはいいが、不便無く伸び伸びと過ごすためには足りないと思っている点も確かにある。しかし……。
そんな園長の戸惑いに、まず修は自身に使うべきだと言ってくれたことへ謝辞を述べた。
「俺たちは、この保育園で得がたい体験をしました。それこそが、未来に通じる気づきだったんです」
「これからもお手伝いに来られたら良かったんですけど、私も彼も卒業後はこの島を離れてしまうので……」
遠く離れても見守っている、だなんて仰々しい物を贈るつもりはない。
そっと支えになるような物を大切に使ってくれたなら……どんな気持ちで寄付をしたのか、少しでも園児に伝わって学びになってくれたら嬉しい。
「お渡しするだけなら、先に買ってしまってお持ちすることもできました。でも、それは本意じゃないんです」
良かれと思って物だけを贈るのではなく、必要とされている物を贈りたい。
丁寧に語る修の真摯さに、再度熟考の様子を見せる園長だったが、それは長く続かなかった。
参りましたとばかりに苦笑して、念を押すように確認する。
「無理の無いお気持ちであれば、これ以上断るのも失礼ね。ただ、あまりにも大きな額になるようなら……」
「その点はご安心ください、学生らしく工夫を凝らした買い物をするので!」
胸を張って答えるあおいを頼もしそうに見て、園長先生は1冊のノートを手に取った。そこには、普段から使用頻度の高い消耗品の類いから、古くなってきた知育玩具などがまとめられている。丁度、来月に控えたクリスマスに向けて、何か園児たちが喜ぶような備品を買おうと準備していた所だったらしい。
「園で使う物の参考になるかしら」
「ありがとうございます、拝見します」
特定の年齢の園児だけが必要とするものではなく、甘やかすことに繋がる贅沢品でもないものを。
丁寧にまとめられているノートを参考に、修は自身でリストアップしてきた品々に最終チェックを通した。
無事に寄付の許可も得られ、あとは買い物というミッションを残すばかり。
でもその前に。園児たちとの約束を守るため、二人は教室を訪ねた。
今までであれば、『可愛い室内だな』とか、ふとした所に『安全対策がされているんだな』とか、そういった事にしか気づけなかった。
けれど何かを贈ろうと考えたとき、それはどこに置かれてどのように使われるだろうと考え、少しでも使い勝手良くなればと願ってしまう。
「わ~、新しい絵が飾ってある! これはどうやって描いたの?」
話を弾ませるあおいは、「凄いね」と褒めながら、「大変なことは無かった?」なんてさらりと聞いている。
(なるほど。そうやって聞けば、お絵かきや工作の際に不足している物も訊ねやすいか)
園児たちの声は聞き漏らさないように心に留め、贈り物の参考にしよう。いつも以上にあおいの周囲へと気を配っていただけなのに……修は、少しおませな園児たちからニヤニヤと見守られる羽目になってしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月14日
参加申し込みの期限
2023年08月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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