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夢みる。したいこと
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同じ頃、想花はわずかな空気の流れを頼りに、視界の悪い霧の中を歩き続けていた。
どれほど霧の中をさまよい歩いた後のことだろう。
「……よし、ようやく視界が晴れてきたぞ」
見えてきたのは無限の空の下に広がる果てなき草原。そして、巨大なドラゴン――銀竜と風竜(ラッセル)の姿だった。
「……って、ドラゴン!? ぜ、絶滅したんじゃなかったのか!?」
想花はそこで思わず大声を上げてしまった。彼女の知る限り、竜はすでに絶滅した種のはずだったのだが。
「……む? 人の子か。だが、見慣れぬ格好をしている。それに絶滅とは心外な。我々は今のあまねく種を束ねる誇り高き存在として存続している」
「……し、しかも喋った!?」
想花はアカデミーで学んだ常識が一瞬で崩れていくことに絶望を禁じ得ない。
そんな想花の姿を見て、
「……なあ、銀竜。もしかすると、ここは俺達の知る世界とは別の世界なんじゃないか」
と、ラッセルは思いついたままのことを銀竜に言った。
「ふむ。ありえぬ話ではないか。とすると、この霧は世界と世界を繋ぐ力があるということか。ところで、人の子よ。貴様、名はなんと言う? どこからここに来た?」
「……ぼ、ぼくは想花。天空魔導師だ。……まだアカデミーを卒業したばかりだけど」
想花の言葉に銀竜とラッセルは顔を見合わせる。どうやら銀竜にとっても想花の口から飛び出す単語は馴染みのないものらしい。
「……天空魔導師、天気や自然を操る魔法使いってことか。なあ、だったらこの霧を魔法でなんとかできないか? 異なる世界を無闇に繋ぐ霧は世界の秩序を乱しかねないだろ」
「ふっ。ようやく竜としての自覚を取り戻してきたようだな」
ラッセルの言葉に銀竜が弟子の成長を誇らしく思う師匠のように微笑む。
想花はその問いに少し考えて、
「……出来なくはないと思う。けど、時間がかかりそうだ。できれば、もう少し人手が欲しいな。いくら星の力を借りられるとはいえ、ぼく一人では……」
と、答えた。
そのとき、また一行を霧が包み込んだ。
「また霧か……。え? でも、この感じ……」
想花は目を見開く。この感覚を想花は知識の上でだけ知っている。
それはただの霧ではなかった。
その霧はまるで意思を持っているかのように彼らの目の前の一点に集まり、やがて一体の生物の姿を形作る。
「おいおい……。これって……」
「……霧竜(ミストドラゴン)。アカデミーのテキストにも載ってる、霧を操る伝説の邪竜じゃないか……!」
「ふむ。ということは、こやつが諸悪の根源か。どうやら世界の秩序を守ろうとする我々の存在がひどく邪魔らしいな。……来るぞ」
銀竜の言葉に想花とラッセルもその身を構える。
刹那、霧竜はおぼろげな輪郭に似つかわしくない強烈な咆哮をあげて一行に襲いかかってきた。
その頃、ニャンデール王国の図書館では、綾花と翠響、そしてアロエらが絵本の中で展開される複数の世界が入り交じる夢物語の成り行きを固唾を飲んで見守っていた。
「……ケイさん。この霧って」
「ああ。どうやらこの霧は物語の世界と現実の世界をも繋いでいるみたいだね」
綾花の問いにケイが頷く。
「とすると、この物騒などらごんとやらが儂らの世界に来る可能性があるということか?」
「……こんなのが来たら人類における環境破壊どころじゃないわね」
阿呂江と翠響が眉をしかめる。
彼女らはそれから互いに顔を見合わせる。出自も性格も異なる彼女らであったが、思いは同じであることをなんとなく悟る。
「魔導師の方と二頭の竜を助けましょう!」
「あの霧竜を倒して、残った霧をあたしが浄化すれば全て解決ね」
「うむ。名案じゃ。問題はどうやってあちら側に行くかじゃが……む? なにやら本から煙が……」
と、そこで阿呂江は件の絵本の挿絵からモクモクと煙がたなびいていることに気づいた。
煙ではない霧だ。霧の元凶である霧竜が挿絵に大写しになったことでその霧が本の外側にまで溢れ出してきたようだった。
「ほうほう。もしかすると、この霧の中に入れば向こう側に行けるかもじゃのう」
言うが早いか、阿呂江はすでに本の中に手を突っ込んでいる。
「あ、ちょっと待ってよ。あたしも行くったら!」
翠響も羽をはためかせて本の中に飛び込んでいく。
「では、ケイさん、私も行ってきます。ところで、一つお願いがあるんですが……」
「なんだい?」
「……私、本当は凄く怖くて。だから、無事に帰ってこられたら、ご褒美にギュッってしてくれますか?」
さりげなく飛びだした思いがけない言葉にケイは少し目を見開いた。
そして、
「……うん、わかったよ。だから、必ず帰ってくるんだよ」
にっこりと微笑んでくれた。
「ありがとうございます。で、では、今度こそ行ってきます」
そして綾花もまたケイに見送られて、本の中の世界に足を踏み入れる。彼女が不意に急ぎ足になったのは、真っ赤になって緩んだ顔を見られたくないからだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年02月25日
参加申し込みの期限
2023年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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