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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
アンニュイ・オータム
◆現実と記憶
猫鳴館。月原 想花は自室で俯いていた。
（秋は……というかぼくの場合、春夏秋冬１年３６５日どこかで憂鬱な気分になる）
小さなため息もここでは大きく聞こえた。
（憂鬱といえば）
ふと彼女は中間テストのことを思い出した。受けた感触はいまいちだった。しかしまだ返却されていない段階で憂鬱になるのもおかしな話だ。
（でもぼくの実力では大体結果は分かり切ってるし……）
想花の脳内で思考が堂々巡りをする。考えても無駄だから放置しよう、という考えに行き着くまでに結構な時間を要した。
（放置することに決めたし、なにか別のことをやろう）
視線はちゃぶ台の上にあるノートパソコンに向かった。しかし眺めるだけで何もしない。じつはここ数日、これの電源を入れていない。最後に電源を入れたのは小説の続きを書いた時だ。
想花は小説投稿サイト『小説を書こう』でオリジナルのファンタジー小説を連載している。しかしこのところ物語の展開だけでなく原稿の進捗も停滞していた。その状況を打破しようとこの前少しずつ書き進めてどうにか中盤の山場を終わらせた。感想欄は相変わらず書き込みゼロ……かと思いきや、一件だけあった。山場を終えた達成感もあり、すぐにその内容を確認した。
『ベタな展開だね』
それだけ。たった一言だった。ガックリときた。好意的な反応ではないのは明白だが、こうもバッサリだとどうしても心にぐさりと刺さる。そしてその刺さったものは未だに抜けず、こうしてパソコンを立ち上げることなく眺めている。
（いま、本当に憂鬱なんだな……）
改めてそんなことを思った。しかしテストや小説のことだけではない。思い出したくない過去を思わぬ形で思い出してしまったことが想花の心に重たい影を投げかけている。
８歳のとき。公園。中年の男。そのとき起こった出来事。そこで生まれた数えきれない感情。
（でもそれ以上に……）
想花のなかにあるのは、黒白 滴のことだった。
（滴さん……彼女のことを思うと気が狂いそうで……どうしたらいいんだろう？）
思考は渦になり、答えが出ないまま時間だけが過ぎていった。
猫鳴館。月原 想花は自室で俯いていた。
（秋は……というかぼくの場合、春夏秋冬１年３６５日どこかで憂鬱な気分になる）
小さなため息もここでは大きく聞こえた。
（憂鬱といえば）
ふと彼女は中間テストのことを思い出した。受けた感触はいまいちだった。しかしまだ返却されていない段階で憂鬱になるのもおかしな話だ。
（でもぼくの実力では大体結果は分かり切ってるし……）
想花の脳内で思考が堂々巡りをする。考えても無駄だから放置しよう、という考えに行き着くまでに結構な時間を要した。
（放置することに決めたし、なにか別のことをやろう）
視線はちゃぶ台の上にあるノートパソコンに向かった。しかし眺めるだけで何もしない。じつはここ数日、これの電源を入れていない。最後に電源を入れたのは小説の続きを書いた時だ。
想花は小説投稿サイト『小説を書こう』でオリジナルのファンタジー小説を連載している。しかしこのところ物語の展開だけでなく原稿の進捗も停滞していた。その状況を打破しようとこの前少しずつ書き進めてどうにか中盤の山場を終わらせた。感想欄は相変わらず書き込みゼロ……かと思いきや、一件だけあった。山場を終えた達成感もあり、すぐにその内容を確認した。
『ベタな展開だね』
それだけ。たった一言だった。ガックリときた。好意的な反応ではないのは明白だが、こうもバッサリだとどうしても心にぐさりと刺さる。そしてその刺さったものは未だに抜けず、こうしてパソコンを立ち上げることなく眺めている。
（いま、本当に憂鬱なんだな……）
改めてそんなことを思った。しかしテストや小説のことだけではない。思い出したくない過去を思わぬ形で思い出してしまったことが想花の心に重たい影を投げかけている。
８歳のとき。公園。中年の男。そのとき起こった出来事。そこで生まれた数えきれない感情。
（でもそれ以上に……）
想花のなかにあるのは、黒白 滴のことだった。
（滴さん……彼女のことを思うと気が狂いそうで……どうしたらいいんだろう？）
思考は渦になり、答えが出ないまま時間だけが過ぎていった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年12月24日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年12月31日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年12月31日 11時00分
