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あなたの記憶、買い取ります
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●悲しい記憶と母の愛
「僕が持っているほしびとの記憶のすべてと引き換えに、姉さんの記憶を思い出させてください」
自分は、ほしびとであるアイオから分離し、ひととして存在した。
分離の際、アイオとあいお。両方の記憶の持ってしまったことを店長に話した。
「一人の人間にふたつの記憶はいらないのです。アイオの記憶はアイオ……姉さんだけが持っていてください」
分離したという事実だけ覚えていればそれでいい。それだけは忘れないでほしい。
そう願いつつ、姉さんの記憶を! と頭を下げて頼み込む。
そういうこともあるもんなんだねえと、あいおの顔をジッと見ると「わかったよ」と取り引きに応じることにした。
「それじゃあお願いします」
「んじゃ、お辞儀して」
店長に言われ、お辞儀をするようにあいおが頭を下げるとチョップされた。
「……ぐおっ!? もうちょっと優しいやり方とかないんですか店長さん!?」
「ごめんよ。こうしたほうが消せるんじゃないかと思ってね」
痛む頭をさすっているうち、あいおは何かを消してもらったような感覚に。
少し強引ではあるが、消してもらった記憶は思い出せなくなった。
「次は姉さんが思い出してもらう番ですよ」
さっき忘れた僕の記憶と交換でお願いします、とアイオの記憶を思い出させてほしいとあいおは店長に頼む。
「アイオの記憶を思い出させてください。お願いしますわ」
あいよ、と店長は手をグーにし、アイオの額にコツンと一回、手を叩きつける。
その時、アイオの頭の中にどこかの部屋の映像が浮かんできた。
映像が浮かぶと同時に、アイオは小さい頃の自分になっていることに気づいた。
窓際に置かれたベッドには、白い猫獣人のほしびとが横になって外の景色を見ている。
(……母様?)
窓の外から、母がアイオをじっと見ている。
母の側にいたかったが、重い病に侵されていたのでまだ小さかったアイオは部屋に入れてもらえなかった。
そのため、母とは窓越しでしか会えなかったのだ。
窓を開けた母は、寂しそうな顔をしてアイオに何かを言った。
小さかった頃は何を言っているのか聞こえなかったが、今は聞こえる。
(母様、あの時アイオになんて言っていましたの?)
聞こえてきたのは娘を思う優しい母の声。
『ごめんなさいアイオ』
『病気が治ったら必ず迎えに行くからね』
アイオの母は病気の治療のため、遠くの街へ行くことに。
治療している間、アイオは母の親友の家に預けられることとなった。
それから今までずっとあの家に。星幽塔1階の「マルトンの店」に住み込みで働いていた。
失った記憶を取り戻したことに気づいてアイオは泣いていた。
(アイオを守るために、あえて別々になることを選んだのは……母様の愛だったんですわ)
まだ迎えに来ないのは、まだ病が治っていないのか。それとも、もう……。
「お母さんとは病気の治療で離ればなれになったんですね……。星幽塔にいるので、いつか探しに行ければいいですねぇ」
せっかくお母さんのこと思い出せたんだから暗い顔しないでくださいと言うあいおの言葉で、アイオは現実に引き戻された。
「……そうですわね。諦めるのは探しにいってからだって遅くないのですわ!」
「探しにいく時は僕も一緒ですよ、姉さん」
手を取り合う姉妹を見て、取引は成功したようだと店長は安心した。
「お姉さん、記憶を取り戻したようだね。これからどうするかは、さっきみたいに二人で話し合って決めるといいよ」
店長にお礼を言うと、アイオとあいおは手をつないで店を出た。いつ、母を探しに行こうか話しながら。
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あとがき
担当マスター:
カターレ
ファンレターはマスターページから!
カターレです。
忘れずに覚えている記憶。忘れてしまい、後から思い出す記憶。
できれば消したい! 忘れたいと願う記憶。
さまざまな記憶があります。
金銭や物品でなく、頭の中にある記憶で商売をする質屋。
摩訶不思議なやりとりをするお店、いかがでしたでしょう?
記憶を対価にした売り買いは怖いですが、やってみたいという思いもあります。
そのようなことを思いながら、参加してくださった皆様の記憶の話を執筆しました。
質屋に訪れたお三方、ご参加、ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
カターレ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
5人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月05日
参加申し込みの期限
2022年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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