this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
『三毛の湯』を救え!大作戦
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
梓 智依子
と
八神 修
の議論は白熱していた。
「やっぱり、全体の雰囲気も問題の一つだと思うの。うらぶれた印象というか、くすんだ色合いよね。ここに入りたいと思わせるような、新鮮さが必要なんじゃないかしら」
「ああ、それには同意する。しかしその上で、古き良き銭湯の空気感を損ねるのはマイナスだとも思うよ」
「確かにね。どちらも両立する方法はないかしら……?」
「昔ながらの銭湯の良さを、現代に寄りそわせる形で残したいよな」
前向きで生産的な意見交換が進み、三毛の湯主人も納得するビジョンが見えてきた。智依子は娘を伴いたびたび銭湯へ行くため、貴重な客目線での改善案が光る。修は銭湯そのものについては疎いものの、経営面でのコンサルティングにおいては説得力があった。
「ははあ。なるほどのう。ワシにゃあ思いもつかんことばかりじゃわい」
二人の示した集客改善の一手は根本的にして王道だ。つまるところ掃除や手入れを徹底し、またそれを維持するため最適化した手法や手順をマニュアル化することで、若返りを図るのだ。ごくごく当たり前のことだが、二人の示した具体案はより現代に即し、かつ人手不足に悩む三毛の湯のスタッフでも無理なく対応可能とすべく、実に合理的にまとめられていた。
「うん、いい出来だ。まずは俺たちで実践してみようか」
「そうね。それじゃ、私は屋内を担当するわ」
「では俺は外壁や店舗周辺を受けもとう」
智依子はまず、備品や調度品から手を付けることにした。それらが三毛の湯で果たしてきた役割と長い年月に敬意を払いつつ、丹念に手入れを行う。必要なもの、歴史ある銭湯にふさわしいものは残し、そうでない物は主人へ処分を提案する。使いこまれてきた道具たちなどは味があり骨とう品として価値が見込めそうだから、そうしたものを扱っている知人へ譲ってやろうと言っていた。
お客さんが入りやすく、清潔感あるリラックス空間にすることが智依子の方針だ。番台のある入り口から更衣室まで、内装は白貴重に。壁紙も張り替えることにした。浴場については客の使う桶や椅子についても新調することとする。これは壁絵班の作業の出来上がりを見てから詳細を確定すべく、小奇麗なものを業者の持ってきたカタログからいくつか選び候補としておく。
「ああ、そうだわ。ここを利用する時、気になっていたのよね、これ」
三毛の湯では着替えを脱衣籠に入れておく昔ながらの方式だが、今時の客は不用心に感じることもあるだろう。そこでスーパー銭湯などを参考に、無料ロッカーの導入を提案した。桐の木目調でちょっと高級感あるロッカーは、安定した集客に一役買ってくれることだろう。
目指す『癒しの空間』の形が、着々と見えてきた。
一方の修は看板や外壁の修繕に加えて、店舗脇の庭を客に開放し、休憩スペースとしても利用してもらうことにした。三毛の湯主人の居住スペースの縁側から繋がる空間なのだが、以前は熱心に手入れをしていたものの、何年か前に腰を痛めてからはそれもままならず、今では荒れ放題になっている。そこを有効活用しようというのだ。この案には主人も、放置するままよりはと快諾してくれた。
「もしもし。『木天蓼農園』さん? 庭づくりの仕事をお願いしたいのですが。私は参道商店街近くにある『三毛の湯』の修繕作業を代行している者で……ああ、ご存じですか、それなら話が早い」
相談はとんとん拍子に進み、担当者がすぐに打ち合わせに来てくれた。庭と修の提示した作業内容から簡単な見積もりを出してもらい、主人の了承を得てさっそく、作業を始めることになった。この手の手回しは修の得意とするところである。
「なんだか大掛かりなことをしてるのね」
自身の作業の合間にやってきた智依子が、目を丸くする。
「ああ。風呂とは独立した、いわば『癒し処』を設けようと思ってね」
庭の修繕に加え、修は庭の一角にちょっとした一室を設け、そこに簡易的なエステベッドを設置した。入浴した客は、希望すれば従業員によるもみほぐしを受けることができるのだ。
「スタッフの誰かがリラクゼーションセラピストの資格を取ることにもなってるんだ。安価で取れる資格だし、説得力も増して集客も見込めるだろう」
「なるほど。普通の銭湯にはない付加価値というわけね」
将来的にはアロマオイルを使ったマッサージメニューも用意する予定だ。スタッフの熟練が深まるか、専門のスタッフを雇い入れてからだが、きっと話題になるに違いない。
「いいわね。お客さんも喜んでくれそう」
智依子は想像する。かつての賑やかさを取り戻し、より現代的な利便性も取り入れた新生三毛の湯へ、娘といっしょに訪れるのだ。
「……ふふ」
「ん? どうかしたかい」
智依子はいつだったか三毛の湯を訪れた折、お風呂上りに娘がフルーツ牛乳をねだったことを思い出し、修の顔と記憶の中の娘のはしゃぎようを比べて、思わずくすりと微笑んだ。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
『三毛の湯』を救え!大作戦
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年09月07日
参加申し込みの期限
2022年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!