けもの島の青空教室｜リアクション

けもの島の青空教室

●夢のような時間

　各々の授業が終わった日の夜。
　綾辻綾花は、早川珪先生と一緒に島のけもの達が用意してくれた魚を木の串に刺し、焚火で焼いた。
　先生と一緒に食べる！　と言う子ども達と一緒に。
「綾辻さんは良い先生になれそうだ。子ども達の授業を見てそう思ったよ」
　珪先生に褒められて嬉しいです、と綾花は心の中で喜んだ。
　皆で食べた肉や魚、果物は質素な味だったが、とても美味しく思えた。

　洞窟のくぼみに草を敷き詰めた寝床では、梓智依子と楓が横になっている。
　寝心地が心配だったが、草の布団と枕は以外にも心地良い。
　先生と一緒に寝る！　といってきかない踊りの授業を受けた子ども達も一緒だ。
　いつの間にか寝てしまった娘と子ども達の寝顔を見ていたが、疲れが出たのか智依子も眠ってしまった。

　寝子島に戻るまで、綾花と智依子は子ども達に自分が教えられることを教えた。
　絵を描いたり、お話を考えたり、読み書きを教えたり。
　海で泳いだり、魚を獲ったり、食べ物を探したり。
　焚火を囲んでご飯を食べたり、歌って踊ったり。
　野外活動かキャンプのような出来事を島のけもの達、子ども達と一緒に目いっぱい楽しんだ。
　明日は何をしようか。
　そんなことを考えながら、「先生」な二人は眠りにつく。

　タイミングは違えど、目覚めた時には綾花、智依子と楓はいつの間にか寝子島に戻っていた。
　島に漂流する前の場所、姿で。
「あの島での出来事は夢……だったのでしょうか……」
　智依子は、楓からこんな夢を見たという話を聞いていた。
「しらないしまで、ママとどうぶつさんのこどもたちとおどったの！　たのしかった！」
「楽しい夢を見たのね。ママも同じ夢を見ていたわ」

　島での生活は、綾花と智依子にとっては忘れられない思い出となったようだ。

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あとがき

担当マスター：カターレ
ファンレターはマスターページから！

カターレです。

けものコス＋水着なコーディネートでの『けもの島』でのひと時、楽しく書かせていただきました。
場所と姿が突然変わってしまうのは神魂の影響、ということで……。
参加してくださったお二方の授業は、島の子ども達のことを良く考えた内容でした。
一緒に楽しむ、考える、行動する。
現実世界の子ども達とのかかわり、触れ合いが伝わってきました。

寝子島に戻るまでのけもの島での生活が、皆様にとって良いものになっていますよう願っています。
ありがとうございました。

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